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ひびりん さんの投稿された作品が30件見つかりました。
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話の続きが作れない11
別にこの物語の舞台を地獄に持っていきたいと考えているわけではない。ただ子供の困ったカオを見たいだけのSな母親なのだ…。「そうじゃ!お嬢ちゃん、地獄のキャンペーンガールにならんか?」『なにそれ…』「…ああ、キャンペーンガールというのはだな、まあなんというか、アイドルみたいなもんじゃな。歌ったり踊ったり、モテモテで楽しいぞお〜?」『…鬼にモテてどうすんの』うちの子も人並みにアイドルに憧れていたりはす
ひびりんの母 さん作 [444] -
話の続きが作れない10
「シー!ちょっと…!夜なんだから静かに…!」『だってさあ〜!!』子供は錯乱寸前だ。ただのフィクションだと分かっているはずと思っていたが、結構本気にしてるのかしら…。「やだなあ、これは物語なんだよ?分かってるでしょ?」『分かっててもやなものはやなの!ほのちゃん絶対嘘つくに決まってるもん。いじめられました〜とかなんとか』…確かに。友達のほのちゃんはとても可愛らしく利発な子だが、まだ子供なので我が儘の
ひびりんの母 さん作 [448] -
二人の姫と空の英雄8
旅に出ようとしたら後から「もう行ってしまうの?」振り返るとそこには、女の人がいた。「リアお姉様!!」リアが「久しぶりね。サリちゃん。」カインが「サリナ、この人は誰だ?」サリナがみんなに「紹介するわ。この人は私のお姉様よ。」リアが「初めまして。リアです。皆さんよろしくね。」カインが「そうか。よろしくな。オレ達も自己紹介しなきゃな。オレの名前はカインだ。そして隣の魔法使いがリコだ。その隣の子はミルだ
ひびりん さん作 [428] -
話の続きが作れない9
「…先ほど早く天国に行きたいとおっしゃってましたが」もったいをつけながら話を進める。「あの世にあるのは天国だけではございません」にやり、と笑って子供を見ると、意味を理解したのか顔色を変えて首をふりながら、『やだやだ!ぜっったい地獄なんかいかないからね!』すでに泣きそうだ。「…お客様。これはあの世の決まりでございます。人は皆お亡くなりになると必ず、神様と閻魔様の審判を受けなければなりません。そこで
ひびりんの母 さん作 [455] -
話の続きが作れない8
「…承知しました。ではまた明日うかがいますので、今日のところはお休みなさいませ」布団を子供の首まで掛け直しながら、話を切り上げようとすると、『こけこっこ〜!あ〜さが〜きた〜!はいっ!』キラキラ目を輝かせいきなり歌い出す娘。「…なんですと?」『だから明日になったの!はい!つづき!』「…いやですから、今日はもう遅いですから本当に明日になったらつづきを」『やっぱりママ○○○のこと好きじゃないんだ…いつ
ひびりんの母 さん作 [430] -
話の続きが作れない7
『分かったよ。じゃあ3つ目は?』「ハイ!Cプランですね!ええと…ええと〜」語呂がいいので3つにしたのだが、すぐに思い浮かばない。病気でしょ?交通事故でしょ?あとは…『どろぼうさんにグサッ!だね!』ちなみにしつこいようだが、この場合のどろぼうさんとは殺人犯のことである。「…ああ!そっか!そうですね。Cプランはそれになります」『え〜?そんな痛いの誰も選ばないでしょ〜?』「いやいやそれがお客様!結構い
ひびりんの母 さん作 [453] -
ある夜のひととき
夕食後。娘は「二人の姫〜」の続きを書いている。私は気づかれないようにそおっとのぞきこむ。(…え?ナニソレ?…ちょっとそこおかしくない?)う〜…イライライライラ!口出ししたくてたまらない。しかし言ったところで頑固な娘は聞きゃしないが。私はあきらめてランドセルの中をあらためる。学校からのお知らせと算プリ、あとは…おお、作文だ。『私のしょうらいのゆめ』『私のしょうらいのゆめは、動物園の、しいくいんです
ひびりんの母 さん作 [424] -
二人の姫と空の英雄7
クリスタルは、早速あの竜に言った。だがあんまり関係ない話をしたのだ。「あなたの名前は何?」竜は「グレイスだ。」クリスタルは「ねぇ、グレイスお願いがあるんだけど。レイがカイン達に倒されたのよ。お願い、生き返らせて。」グレイスが「あぁ分かった。」グレイスが呪文を唱えようとするとクリスタルが「待って!レイは、元、人間よ。そして何かの竜に頼んで操ってたのよ。1からやり直しよ。」グレイスは「大丈夫だ。操れ
ひびりん さん作 [417] -
話の続きが作れない6
子供の表情に恐怖の色は少しも見られない。こんな話をして本当に【死神太郎】が来たらどうしよう、などと不安には思わないのだろうか。何しろ、死ぬ日にちから死に方まで決めてしまおうというのである。こんな話を聞いたら大人だって、その日が無事に過ぎるまでは落ち着かないに違いない。(あとでひきずってしまうかもしれないし、子供の精神衛生上、この話はやめたほうが…)『ねえ聞いてる〜?』「…あ〜ハイハイ、死に方です
ひびりんの母 さん作 [456] -
話の続きが作れない5
そうか、営業マンはまだわかんないか。「え〜とねぇ、そうだなあ…あ!ほら、時々来る薬屋さんみたいな人だよ」『あ〜!あの風船くれる人?ちゃらちゃらしたおじさん?』ちゃ…。営業マンて言葉は知らないのに、チャラチャラって言葉は知ってるのか。子供の頭の中で、3ヶ月に一度精算に来る置き薬の、確かにベラベラよく喋るおじさんと営業マンのイメージが、今まさに結びつこうとしていた。「…いやいや、別にチャラチャラとか
ひびりんの母 さん作 [442]