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さきざき ひろ さんの投稿された作品が42件見つかりました。
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朝陽にあの花が咲く時 5
彼女の名前は、木下麻里。年齢は…聞けなかったけど、3日後の金曜、仕事が終わってから食事に行く約束をした。凄く嬉しかった。何処に行こうか、ネットでいろいろ探して…雰囲気が良さそうで、少しだけ高級そうなレストランに決めた。長かった。3日間がこんなにも…、なんて今までなかったから、ウキウキo(^o^)oしてたけど、半分地獄だった。 でも、やっとその日がやってきた。一日中仕事も手につかない程、朝から緊張
さきざき ひろ さん作 [378] -
朝陽にあの花が咲く時 4
びっくりした。少しボヤけた目を擦り、また見直してみた。やっぱり彼女だったんだ。「おはようございます。先日は本当にゴメンなさい。」と彼女は言った。それと同時に包装された箱を僕に差し出した。「この間お借りしたハンカチ、汚れてしまったのでもし良かったらこれを使って下さい!」始めは少し断わったけど、かたくなに我を張っても変だったし、ホントは嬉しかったから行為に甘えることにした。それからしばらく彼女の体の
さきざき ひろ さん作 [375] -
朝陽にあの花が咲く時 3
そんな事があって、少し期待じみた気持ちで…もしかしたら明日、彼女と話しが出来るかも知れない。なんて考えて、ちょっとウキウキしていた。でも、そんな時って凄く時間が遅く進むんだね!一日が100時間もある感じだった。やっと仕事が終わって自分の部屋に戻り、いつも通りにご飯やお風呂…。早く明日にならないかなって思い、早めにベッドに入ったけど…眠れない。結局、いつもより遅くなってやっと眠りについた。でも、は
さきざき ひろ さん作 [464] -
朝陽にあの花が咲く時 2
偶然なのか必然なのかわからないけど、こんな事件が起きた。いつもと変わらない日常の始まり…そして通勤電車の中、またあの彼女がいた。僕はまた少しうたた寝をしていた。ふと気付くと駅でも無いのに電車が停まって、でも時々ある事だからあまり気にならなかった。ただ、少し長かった。そして車内放送が流れた。踏み切り事故のため、運行が出来ず代わりにバスに乗換えなければならなくなった。何台ものバスが準備され、乗客が列
さきざき ひろ さん作 [538] -
朝陽にあの花が咲く時 1
自分の事で手一杯。今の時代は不況で、少しでも気を抜いたら仕事を無くしてしまう。給料も安いから食べて行く事が精一杯。でも、嫌な仕事じぁないからやっていけてる。大変だ!なんて言うわりには、みんな案外楽しそうに暮らしているみたいだけど、僕はそんな余裕は無い。このまま代わり映えのしない生活が続くのかと思うと、ちょっとガッカリするけど仕方ない。僕は27歳。当然、彼女なんていないし、もし好きになった人がいて
さきざき ひろ さん作 [464] -
宝シール
冴えない男がいた。52歳、独身。ただ、一般的には少し大きな家に住んでいた。容姿もそこそこだったがひとつだけ欠点があった。ギャンブルが大好きで女性の事など目に入らなかったから、今まで独身だった。でも、やはりギャンブル。儲かるはずはない。でもやめられず毎日遊びに出掛けていた。もちろんそんな生活が出来るのは親の遺した財産があったから…。でも、定職も無くギャンブル三昧。いつしか財産も残り少なくなってしま
さきざき ひろ さん作 [537] -
一生 シアワセ33
僕は今、恋をしている。凄く好きな人が出来てしまった。だけど、結婚とかは考えられない。だから、もちろん付き合うなんて事も出来ないし、…多分このままの状態で、片想いのままで時が過ぎて行くんだと思う。いろんな形で、人それぞれのシアワセがある。僕は、今は出来る範囲の中でただ彼女を想っている事しか出来ないし、時々逢って話をして……彼女がどう思っているかはわからないけど、今以上の状態にはなれないと思っている
さきざき ひろ さん作 [565] -
タイムマシン
今は西暦2235年、私はもう72歳の老年になってしまった。だが、やっとここに完成した。夢にまで見たタイムマシンが。少年の頃に観たアニメや映画、でも科学の発達に空想の物語ではないと信じ、大変な苦労はしたがここまでやって来た。必ず、時空を超えられると思っていた。信じていた。周りの人は変人扱いだったが、私は気にもしなかった。代々の財産を全て注ぎ込むに値する事だと思って…。それが、やっと完成した。見た目
さきざき ひろ さん作 [532] -
異物
「パパ、この星でもう548個めだね!」「そうだな、今までいろんな星があった。まだ生まれたての星から、我が星のように文明が発達している星、…我が星の10歳の大人として与える研修旅行で、沢山の面白い観察が出来る事はお前にとって、寿命500歳と言われているこれからの生活に役立つと思う。だから、しっかり覚えておけ!」「うん。わかった。549番目はここら辺で地球って呼ばれてるみたいだよ。楽しみだなぁ!」「
さきざき ひろ さん作 [509] -
夢枕
「やっと完成したぞ!」そう言って博士は助手の私の所にやって来た。思えばこの研究を始めて10数年、やっとこの時が来た。ここは精神医学療養研究所。博士の研究は、夢を自由にコントロール出来る枕の開発だった。楽しく、いい夢を見て精神に活力を与えようと言うものだった。今の世の中、辛い事ばかり。せめて夢で希望を持つ事が出来れば…と思って始めた研究だった。「助手の君には大変苦労をかけた。完成したこの枕を使って
さきざき ひろ さん作 [502]