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内田俊章 さんの投稿された作品が142件見つかりました。
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タイムカプセル 31
禁じられた恋 ? 「1回だけ、私を抱いて!」 「望むところだよ!こんな美人を前にして、昔話だけで帰れる訳、無いだろう!」 謙介は、亜紀をベッドに押し倒すと、思い切り唇を重ねた。 “栞、ゴメン!”〜〜おしまい〜〜
内田俊章 さん作 [630] -
タイムカプセル 30
禁じられた恋 ? 「そうだったのか?随分苦労したんだな!」 「うん」 亜紀は頷いて、涙ぐみ、更に続けた。 「身なりや、学歴で判断されるのが、悔しくて必死で頑張ったんだよ!」 「お母さんは、大変な病気だったのか?」 「うん、乳癌だったの。13年も頑張ったんだどね!」 「そうか?それじゃあ亜紀は、一人ぼっちか?」 亜紀は、タオルで涙を拭き、顔を横に振った。 「うううん!女性ばかりだけど、4人の良いス
内田俊章 さん作 [535] -
タイムカプセル 29
禁じられた恋 ? 「そんな事ないさ。今の亜紀には負けるよ!俺がまだ一人の時に、亜紀と再会していたら、亜紀を選んだかも知れないよ!」 そう言うと謙介は、亜紀を抱き寄せた。 「本当に?!嬉しい!」 亜紀は、謙介の腕のなかで、身の上話を始めた。 「私ね、お母さんと二人で、親戚を頼って引っ越したでしょう。でもね、すごい厳格な家庭で、私たちが住む家ではなかったの。それで2ヶ月後の5月の末にその家を出たの。
内田俊章 さん作 [595] -
タイムカプセル 28
禁じられた恋 ? 亜紀は、冷蔵庫からビールを2本取り出すと、1本を謙介に差し出した。 「ねえケンちゃん。今日の私、どう?」 「ええっ?どう?って、さっきも言っただろう!すごく綺麗でビックリしたって!それに……」 「それに、何?」 「それに、さっきの“あぶり出し”恥ずかしかったけど、感動したよ!」 「そうお?喜んでくれて嬉しい!」 亜紀は、謙介の肩にもたれかかってきた。 「色々な事が有って、忘れて
内田俊章 さん作 [407] -
タイムカプセル 27
禁じられた恋 ? 今日の亜紀は、想像以上に魅力的だった。 でも“部屋に来て”と言われても、そう簡単に“はい分かりました”と言う訳にはいかない。 時折、女房の栞の顔もちらついた。 “いや!何か相談事でも有るんだ!そうだ!きっとそうだ” 謙介は、勝手にそう決め付けて、亜紀の部屋へ向かった。 謙介は、亜紀の部屋の前で深呼吸をすると、ドアをノックした。 「はい」 中から亜紀の声がして、ドアが開いた。 「
内田俊章 さん作 [441] -
タイムカプセル 26
禁じられた恋 ? 『亜紀で〜す!登録をお願いしま〜す?』 「何だ、亜紀か?あいつ、いつの間に俺のアドレスを調べたんだ?」 『ケンちゃん、11時に、私の部屋へ来て!203号室で〜す?』 「えっ、部屋に?」 「おい謙介!誰とメールしてるんだよ」 一人の男が聞いた。 「あぁ、ゴメン。女房から“明日何時に帰る?”って来たんだ」 謙介はごまかした。 「本当に奥さんか?亜紀じゃないのか?」 「何言ってるんだ
内田俊章 さん作 [552] -
タイムカプセル 25
禁じられた恋 ? 午後9時を回り、全員で記念撮影を終えると、同期会は“お開き”となり、幹事の智樹が挨拶に立った。 「皆さん!来春の閉校式には、又案内状を出しますので、是非参加して下さい。今日は皆さん、本当に有り難う御座いました」 そう言うと、地元から参加の、智樹と大石めぐみが、玄関に向かい、残りの者も見送りに出た。 「それじゃあ謙介。お前たちは泊まりだから、オールナイトで、盛り上がってくれ!」
内田俊章 さん作 [463] -
タイムカプセル 24
あぶり出し ? すると、まっさらだった便箋に、次から次と、文字が浮かび上がってきた。 廻りで雑談していた皆も、何が始まったかと、集まって来た。 亜紀は、タイムカプセルの開封が何時かも分からないまま、将来の自分と謙介への思いを“ロウ”で綴っていた。 『今日は、昭和何年何月何日ですか?私は、西尾謙介の妻です。子供は、亜弥ちゃんと、大介君です。本当にこうなっていると、嬉しいな!大好きです、ケンちゃん!
内田俊章 さん作 [331] -
タイムカプセル 23
あぶり出し ? そう言いながら亜紀は、便箋を封筒に仕舞うと、謙介の胸のポケットに押し込み、謙介の耳元でささやいた。 「その秘密を、後から教えるから」 「ええっ?」 午後6時からは、市街地の旅館を貸し切って、同期会が始まった。 懐かしい昔話や、タイムカプセルの話で、宴会は大いに盛り上がっていた。 ほろ酔い加減の亜紀が、謙介の隣にやって来た。 「亜紀。さっきの秘密って、何だよ?」 謙介もかなり酔って
内田俊章 さん作 [338] -
タイムカプセル 22
あぶり出し ? 「それは、子供の頃の話しで!25年も前じゃないか!」 謙介は、一層顔を赤くして言った。 「ねえ、何て書いたの?」 めぐみが、シツコク聞いた。 すると亜紀は、何のためらいもなく、封を開けようとした。 それを見ていた謙介は、慌てて言った。 「辞めろよ!ここで開けるのは!」 「心配しないで!ほら!」 亜紀は、中から便箋を取り出すと、皆に広げて見せた。 謙介は、それを取り上げようと手を伸
内田俊章 さん作 [307]