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内田俊章 さんの投稿された作品が142件見つかりました。

 
  • 何歳(いくつ)になっても(11)

    午前4時、翔子の携帯電話が鳴った。翔子は、寝ぼけながら片目を開け、携帯を開いた。純子からのメールだった。「夜が明ける前に帰りなさいよ」と書いてあった。翔子は、何の事か分からず、もう片方の目も開けて読み直し、そして周りを見渡した。(えっ、どこなのここは?) 翔子が上半身を起こすと、ソファーで寝ている賢介が目に入った。翔子は二次会迄は覚えているが、その後の記憶が全くない。ただ、ここがホテルの一室で、
    内田俊章 さん作 [385]
  • 何歳(いくつ)になっても(10)

    第10話しばらく沈黙が続き、賢介は真剣な顔で聞いた。「で、どうしたら良いんだ?」「二次会も、間もなく終わるから、それから、1時間か2時間で良いの、一緒にいてあげて。それから、賢介の事は、雄二(菊地)に頼んであるから」と言うと二人は雄二の方を見た。ボックスにいた雄二は、右手を高く上げて、指でOKのサインをして笑っていた。「お前たちは、本当に段取りが良いな!感心しちゃうよ、全く」賢介は苦笑いをしてい
    内田俊章 さん作 [375]
  • 何歳(いくつ)になっても(9)

    「それで、奥さんとは恋愛結婚なの?」「一応な。付き合ったのは2年位かな。俺達は同じ大学出身で同じ年なんだ。でも学生時代は、お互いに全然知らないんだ。卒業して今の会社に入社して、3年目の正月に、先輩に連れられて社長の所へ年始の挨拶に行ったんだ。そこで初めて会ったんだよ」「そこで一目惚れした?それとも、された?」「どっちでもない。俺は社長に気に入られたみたいなんだ。彼女はその時、付き合っている人がい
    内田俊章 さん作 [459]
  • 何歳(いくつ)になっても(8)

    翔子は、賢介と付き合っていた頃の事を思い返していた。最後に会ったのは、成人式の日で、賢介は半年振りの帰郷だった。成人式の後、2人は友人と別れ、久し振りのデートを楽しんだ。「ねえ、この次は何時会える?GW?それとも夏休み?」賢介は少し考えながら言った。「今年は3年生だろう。GWはビッシリ野球の合宿だし、夏休みは試合が続くんだよな〜」「う〜ん、そうなんだ。それじゃあ、GWに私が東京へ行くよ!夜なら時
    内田俊章 さん作 [492]
  • 何歳(いくつ)になっても

    初めにお詫び致します。第1話で、主人公を「朝倉祥子」としていましたが、突然第2話から「翔子」と書いてしまいました。素人故のミスです。心からお詫び申し上げます。今後は「翔子」に統一して書いて参りますので、今後の展開をお楽しみ下さい。翔子の家の電話が鳴った。「はい、朝倉ですが」「翔子?私、三浦だけど」「ああ純子、何か有った?」「分かったよ、木下君の居どころ!」「えっ、本当?何処に住んでるの?」翔子は
    内田俊章 さん作 [532]
  • 何歳(いくつ)になっても

    第4話翔子は、自分宛のハガキを手に取り「出席」に丸印を付た。「いろんな人に聞いて見たの?野球で一緒だった人とか」「うん。大学時代までは、それなりに付き合っていた人がいたらしいけど、その後はほとんどいないみたい」「そうなんだ」翔子は、あえて近所に引っ越してきた「只野」の事は口に出さなかった。逆に純子から、何らかの情報がもらえれば、と思っていたが、それも無理の様だった。数日後、長男の隼人が突然「野球
    内田俊章 さん作 [592]
  • 何歳(いくつ)になっても

    3人は、翔子の家で改めて自己紹介や家族紹介等を始めた。ところが、只野は余り多くを語らなかった。隼人と同じ年の男の子が居る事と、来月二人目が生まれる事、ご主人が大手建設会社の営業マンで、転勤でこの町に来たと言う事だけは分かった。しかし、女性として一番興味のある、ご主人との恋愛時代の話や馴れ初めは、翔子や晶子が自分たちの事を幾ら話しても、只野は自分の事を話そうとはしなかった。初対面でもあり、余りしつ
    内田俊章 さん作 [574]
  • 何歳(いくつ)になっても

    翔子は思った。隣の飯田晶子は、近所に引っ越して来たのは「只野」と言っていた。「木下」ではない。他人の空似なんだ、きっと。もし木下賢介なら、向こうだって気が付かない訳がない。2年半も付き合っていたんだから。そう言えば長男の隼人も、先週「只野」と言う転校生が来たと言っていた。その子のお父さんなんだ、きっと。翔子が買い物を終え、買ってきた物を整理していると、長男の隼人が帰ってきた。「お母さん、お母さん
    内田俊章 さん作 [856]
  • 何歳(いくつ)になっても

    朝倉祥子は38才。25才で結婚して13年。夫「俊章」は、3才年上で平凡なサラリーマン。小学校6年生の長女「亜弥」と、3年生の長男「隼人」の、一姫二太郎の子供に恵まれて、子育ても一段落していた。昨年、振興住宅街に25年ローンで一戸建て住宅を購入して、平凡ながらも、毎日新しい出会いが有って、楽しい日々を送っていた。ある日、祥子はゴミステーションで、一人の男性と顔を合わせた。何処かで会った様な、見覚え
    内田俊章 さん作 [628]
  • 受付嬢観察日記

    12月22日(月)雪今日は、すばらしい受付嬢(子供)に出会ったので、番外編として、記しておこう。ある小さな町の住宅街に、3件長屋が幾つか並んでいた。その中の1件の入口の横に、建材や材木、又その廃材等が無造作に置かれ、少し雪をかぶっているのを見つけた。どう見ても、建築関係のリフォームをしている様子。でも、幾ら探しても看板らしき物が見えない。車も近くに無いので、主は留守だろうが、誰かが居れば、と思い
    内田俊章 さん作 [610]
 
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