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YOSIさんの投稿された作品が192件見つかりました。
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いつもの場所で?
下原文子の、食事の誘いに、嬉しさはありつつも、「なんで、彼女のような女性が自分に?」とゆう戸惑いが、哲彦には、あった。 席について、しばらく2人は黙っていた。 「あの…突然すみません。食事にお誘いしてしまって。迷惑じゃなかったですか?」 「そんなことないよ。下原さん、素敵な女性だし、逆に誘ってもらって、嬉しいよ」 「そんな…私なんて、全然ですよ。」 彼女は、恐縮しながら言った。 「で、ご用件は
YOSI さん作 [442] -
いつもの場所で?
お昼休みに、近くの洋食屋で、一服しようとした哲彦は、相田を誘った。 「先輩すんません。かみさんに経費節減てことで、最近弁当なんすよ」 「へぇ…結婚すると変わるんだな。俺は、しても変わらないと思うけどね…」 相田は、激しく首を振った。 「甘いですよ。俺の友達も、先輩みたいなこと言ってましたけど、結婚して2日で、外食禁止にされましたもん。小遣いも、制限されたって…よく、そうゆう話を聞くと、『俺は、
YOSI さん作 [450] -
いつもの場所で?
「みんな、土産な。クッキーだけど」 同僚に土産を分けていた哲彦に、後輩の相田が質問した。 「先輩、九州満喫出来ました?」 「まあな。友人と言ってきたよ。」 「友人?女性とじゃなくてですか?」 「残念ながらな」 「でも先輩、営業の女性と付き合ってましたよね?」 「別れたよ。随分長く付き合ってたけどね…まあ、お互いに結婚までにたどり着かないで、終わったけどね」 「今回の旅行は、もちろん知らないんで
YOSI さん作 [505] -
いつもの場所で?
九州から帰った、哲彦と義人は、その一週間後、剛夫を呼んで、いつも利用するファミレスに集合した。 「どうだった?満喫出来たかい?」 「まあな。次回は、あんたも来いよ。やっぱ、俺ら20年の付き合いだし、3人揃った方が楽しいだろ?」 「そりゃそうだけどさ、うちの会社も人手不足だから、なかなか休み取れないんだよ。取ろうと思えば取れるけど、後でしわ寄せくるんだよ」 また、いつもの剛夫のセリフに、またいつ
YOSI さん作 [468] -
いつもの場所で?
「で、哲ちゃんの方は?」 「俺は…やめとくわ」 「なんだよそりゃ!言わせておいてよ〜。どんな出会いだよ!」 義人と哲彦のやりとりは、いつもこうである。 剛夫と義人には、言わせておいて、いざ自分の番になると、内容の方は言わないパターンである。 「あのな〜、普段、恋愛について説教してんだからよ、言えよな。ぜ・ひ・参考にさせてもらいますから〜」 「ん〜、どうしようかな〜」 「お前、毎回、そのパターン
YOSI さん作 [450] -
いつもの場所で?
「おう、最終日満喫出来たか?」 「まあね。前回見れなかったドームも見れたし。ちょっとした洋食屋があったから、寄って食べてきたよ。そしたら…いや、いいか」 「なんだよ。言いかけて止めるなよ。いいこと、あったんかよ?」 「いいことってゆうか、ちょっとな」 義人のもったいぶった発言に、哲彦は「言えよ。俺もあったんだからさ」と急かした。 「ほんとか?…じゃあ言うよ。昨日俺ら、居酒屋行った時に、居合わせ
YOSI さん作 [490] -
いつもの場所で?
翌日2人は、空港集合にして、別行動にしていた。 義人は、観光地巡りを、哲彦は疲れもあって、とまっていたホテルの最寄り駅で、ぶらぶらしていた。 駅中の土産屋にふらっと立ち寄った。 「迷うな…」と考えていたところ、 「このクッキーなんかイチ押しですよ。人気ありますよ」 と、従業員の女性が声をかけた。 「あっ!昨日の」 その顔は、昨日、義人と立ち寄ったカフェの子だった。 「あっ昨日はどうも」 彼女も
YOSI さん作 [436] -
いつもの場所で?
翌朝、昼過ぎまで寝ていた哲彦と義人は、街中のカフェで一服していた。 「昨日はどうだった?楽しめた?」 「まあ…な」 哲彦の煮え切らないような受け答えをした。 「その感じじゃ、あまり楽しめてないんだろ?」 「そんなことねーよ。閉店の12時までいたしよ」 「閉店まで!俺は2時間で帰ったよ。あまり予算もなかったし…」 「なんだよそりゃ!お前、それくらいの予算くんどけよ! だらしねーな!」 「あのな〜
YOSI さん作 [460] -
いつもの場所で?
「あの…普段から、そんな感じなんですか?」 「そんな感じっていうと?」 「静かなってゆうか…表情変えないってゆうか…」 「そんなことないよ…そう見えてるの?」 「ええ…」 麻由の不安げな表情に気づいた哲彦は、すぐに謝罪した。 「ごめん。自分じゃそんなつもりはないんだけどさ。ただ、どうすればいいか、わからなくて」 「こういうところはじめてなんですか?」 「まあね…。友人に誘われてね。まあ、いろん
YOSI さん作 [453] -
いつもの場所で?
5分後に、「なつみ」とゆう、名前の子が来た。 「こんばんは〜『なつみ』で〜す。」 ちょっと、かん高い声である。 「かっこいいですね〜。どこからいらっしゃったんですか〜」 「神奈川…」 哲彦は、ぼそりと言った。 「どうされたんですか〜。元気ないですね〜」 元気がないわけではなく、哲彦は、ガンガンに来られるタイプが苦手なのだ。 「俺、結構もの静かな方だから、ごめんね。」 「いえ、いいですよ〜。ただ
YOSI さん作 [505]