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YOSIさんの投稿された作品が192件見つかりました。

 
  • 君からの手紙〜50〜

    (女)「ある曲か…私も聞いてみたいなあ〜」 勇一と幸子のある曲へのこだわりに、知らず知らず、女は由美や利夫が好きだった曲に、ひかれはじめていた。 いったい、どんな曲なんだろう? (女)「あの…あなたは…あなたは、由美さんや利夫さんが好きだった曲、勇一さんや幸子さんが、たどり着こうとしている曲を知っていますか?」 (男)「…」 女の問いかけに、男は、しばし沈黙していた。 (男)「知っていますよ。
    YOSI さん作 [391]
  • 君からの手紙〜49〜

    「私は、利夫を失った時、どうしようもなくなって、自分の夢さえあきらめてしまっていました。 利夫の思いを理解したのも最近だったから…利夫が果たせなかった夢…それを少しでも果たしてたいって」 「果たす?どうゆうこと?」 「世に出したい…とかじゃないですよ。利夫が生きている時に、私は曲を聞くことは出来なかったけど、もし、『秀さん』に出会えて、曲を聞くことが出来たら、『秀さん』にありがとうって、伝えた
    YOSI さん作 [371]
  • 君からの手紙〜48〜

    翌日、幸子から夕食に誘われた石田は、2日連続で同じファミレスでの夕食となった。 「すいません。時間作ってもらって」 「いや、暇だから大丈夫だけど、何か大事な話?」 石田の問いに、幸子は少し間を置いて切り出した。 「あの…失礼かと思ったんですけど…今日、出勤簿を何気なく見てたんですけど…」 幸子の話に、石田は「まさか…」と思った。 パターンが勇一と同じだからだ。 その予感は的中していた。 ある程
    YOSI さん作 [394]
  • 君からの手紙〜47〜

    「2年前、ある女性と交際していた、一人の青年がいました…彼はレコード会社に勤めてました。 彼はある曲に出会い、その曲を世に出そうとしてました。 自分の体が病魔に侵されているのも気づかずに…」 勇一は、石田に対して、核心とも言える部分を語りはじめた。 「その青年が、愛した女性が夕樹さんだったんです」 「夕樹さん…」 「ええ…運命のいたずらかと思いましたよ。だって、由美と、その青年が追い求めた曲が
    YOSI さん作 [347]
  • 君からの手紙〜46〜

    「亡くなってた…ほんとですか?」 「はい」 石田は、次の言葉を探そうとするが、なかなか見つからない。 「石田さん、確か2年くらい前ですよね?このお店で働きはじめたのは?」 「ええ。ちょうど、1週間後くらいに荒木さんが異動してきたんですよ」 「そうでしたね。その時から、俺は石田さんの趣味的なことを聞いたかもしれないけど、過去のことは聞いてなかったですよね?俺も話さなかったから…」 「ええ…」 「
    YOSI さん作 [347]
  • 君からの手紙〜45〜

    勇一が利用する、いつものファミレスで、石田は勇一を待っていた。 そういえば、店の飲み会とかでは、一緒になっても、こうして2人で話すのは初めてだ…。 それも、勇一から話しておきたいことがあると、言われている。 …なんだろう? 考え込んでいると、仕事を終えた勇一が入ってきた。 「ああ、すいません、石田さん。時間作ってもらって」 「いえ、いいですよ。こうやって、荒木さんと話すの初めてですから…」 「
    YOSI さん作 [374]
  • 君からの手紙〜44〜

    この店での業務もあと少しとなり、引き継ぎの書類を書いていた勇一は、自分の部門のパートの名簿を見ていた。 後任の者に、わかりやすくするためである。 「中川さん、…と、佐藤さん…と、佐野さん…夕樹さん…石田さん…ん?」 毎月、名前は見ていたが、いつも気にならないでいたが、石田の名前を見て勇一は少し考えた。 「石田秀人」…それが石田の名前である。 「秀人…秀さん?まさかな〜あまりに偶然過ぎるよな〜」
    YOSI さん作 [414]
  • 君からの手紙〜43〜

    「お待たせ」 仕事を終えた勇一が、幸子に話しかけた。 「あっいえ、私こそすいません。仕事でお疲れなのに…」 「いや、いいんだよ。俺も今回のことは、いろんな面で解決しておきたいんだよね」 「それは…それは私もです。私、思うんです…2年間、無気力だった私が、こうやって、スーパーで働きはじめて、荒木さんに出会ったこと…きっと、利夫や由美さんの願いが導いたんじゃないかって…」 勇一は深く頷いてみせた。
    YOSI さん作 [380]
  • 君からの手紙〜42〜

    「あっ、はい。もうすぐ出発です。いろいろとありがとうございます」 勇一からの電話を済ませ、紀子の方に戻った嶋野は、勇一とのやりとりを説明した。 「お待たせ。これから夕樹さんと話すらしい」 「そう…会えるといいですよね。秀さんに…」 「ああ…出来れば俺も会いたかったけどね」 「もちろん私も」 「森田さん、1つ聞きたいんだけど」 「なに?」 「君と荒木さんは、声は聞いてるんだよね?荒木さんは顔を確
    YOSI さん作 [379]
  • 君からの手紙〜41〜

    午後19時、もうすぐ仕事を終えてくる勇一を、幸子は休憩室で待っていた。 そこへ、早番で上がってきた和枝が入ってきた。 「あっ、お疲れ様です」 「お疲れ様です。…え〜と、夕樹さんでしたよね?」 「はい。よろしくお願いします」 「いえ、こちらこそお願いします。どうしたんですか?こんな時間に?」 「ちょっと、お話しがあって、待ってるんです。荒木さんを…」 「そうなんですか?どんなお話しなんですか?」
    YOSI さん作 [369]
 
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