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YOSIさんの投稿された作品が192件見つかりました。
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劇団ドリームシアター(12)
「あ、いえなんでもありません。ごめんなさい」 あまりの偶然に、えり子は動揺したが、その場は何とか取り繕った。 (びっくりした〜。この人に偶然会うなんて…。でも、この人も、美和をここで見たら驚くんだろうなぁ) そう思いながら、えり子は席についた。 「びっくりしたよ〜偶然会っちゃった」 「え?誰に?」 「ほら、さっき美和の路上ライブを、ずっと聞き入ってた人がいるって言ったでしょ。その人が」 「本当に?
YOSIさん作 [413] -
劇団ドリームシアター(11)
「いらっしゃいませ〜」の店員の声に、食事中の由美とえり子は、同時に振り向いて、驚いた。 「美和?だよね」 「あ…由美とえり子だよね?ひさしぶりだね」 「うん。ここで働いてたんだ?」 「そうだよ…アルバイトだけどね。2人は?」 「 私は…つい最近仕事辞めたんだ。いろいろあって」 「そうなんだ…えり子は?」 「私は、小さい会社で事務をやってるよ…」 「そう…ごめん。今仕事中だから、また今度プライベート
YOSIさん作 [420] -
劇団ドリームシアター(10)
「この間さあ〜…」 義則が切り出した。 「なんだよ急に。なんかあったのか?」 哲次と剛行が、別の話をしていて、黙って聞いていた義則が、話しかけた。 「あっ、悪い。じゃあ、あとでいいや」 「いや、別にいいよ。俺らの話は、特別重要じゃないし」 「でも、俺だって、そんな急いだ話じゃないから…」 「まあ、話してみてよ」 「そうか…じゃあ話すよ。2、3日前にさ、仕事帰りに路上ライブをやっている女性を見てね…
YOSIさん作 [431] -
劇団ドリームシアター(9)
「由美、美和のこと覚えてる?」 由美と夕食を供にしている最中、えり子が由美に聞いた。 「うん、覚えてるよ〜。大学時代のサークル仲間だし、えり子ともよく遊んでたしね。美和がどうかしたの?」 「しばらく、連絡途絶えてたんだけどさ…、この間偶然見かけたんだよね」 「本当に?どこで?何か言ってた?」 「あのね…」 えり子は、少し言いにくそうな表情をしていた。 「どうしたの?何か話したんでしょ?」 「ううん
YOSIさん作 [447] -
劇団ドリームシアター(8)
「ただいま…もう寝てるよな」 「ううん…起きてるよ」 いつものごとく、深夜2時に帰宅した考太は、敏美がもう寝ているだろうと思っていただけに、驚いた 「大丈夫か?明日も仕事だろ?」 「ううん。珍しく土曜日なんだけど休みなの。たまには待ってようかな〜と思ってさ」 「悪いなあ〜。ありがとう。俺も明日、給料日前ってことで休みもらったよ」 「本当に?」 「久しぶりに、どっか行くか?」 「そうだね…でも考太さ
YOSIさん作 [449] -
劇団ドリームシアター(7)
「美佳〜、この前いらした、南川さんと石村さんって覚えてる?」 「もちろん!楽しかったし、また会いたいよね」 「その石村さんって人からメールあったよ!『今度、お笑いのライブ見に行きませんか?また、お店にも寄らせていただきます』って」 「あっ、私にもあった。南川さんからもね」 2人は、あの日以来、お店にとどまることが許された。 義則と哲次が、2人を指名してから、2人の心になんとなく余裕が生まれ、それと
YOSIさん作 [459] -
劇団ドリームシアター(6)
「木村さん…ごめん、守口さん頼みがあるんだけど」 「まだ、木村でもいいですよ〜。新婚とはいえ、まだ経済的余裕ないですから。しばらく、子づくりの予定もないですから。それに,まだ市役所に届けてないんですよ」 「えっ?なんで?」 「2人とも忙しくて、まだ安定してないんですよ。経済的には。2、3ヵ月先ですよ」 「へえ〜…」 「で、仕事ってなんですか?」 「あっそうそう、俺たまってる報告書を、まとめなきゃい
YOSIさん作 [416] -
劇団ドリームシアター(5)
「どーも〜、サラで〜す」 「茜で〜す。ご指名ありがとうございます。」 「どーも、南川って言います」 「石村って言います。よろしく」 「今日は、お仕事帰りですか?」 「いや、前に、この店に行ってた人に教えてもらってね。今日、俺達仕事休みだったんで、『素敵な女性と飲むか〜』ってゆう結論が出て、ここに来ました」 「素敵な女性〜?私がですか?茜はそうかもしれないですけど、私は魅力ないですよ〜」 「サラさ
YOSIさん作 [446] -
劇団ドリームシアター(4)
「美佳、このところどう?」 「全然だよ〜。やっぱ、30手前のホステスは厳しいよね?美樹は?」 「同じだよ〜。やっぱり、銀座のホステスの時は良かったねぇ〜。今じゃ、一般向けのこのクラブでも声かからないからなあ〜」 松尾美樹と、北山美佳は、短期大学の同期だった。 就職はしたものの、お互いの会社の人員整理にあい、退職していた。 再就職が決まらず、ホステスになったのだが、高級クラブでなかなか指名客がつか
YOSIさん作 [431] -
劇団ドリームシアター(3)
「琢也、事務所に契約解除されたんだってな」 「ああ…会社的に相方を個人で売り出すってさ」 「ふーん…まあ、俺もいつ首切られるかわからないよ。相方の個人の仕事が多くなって、俺暇だもんよ」 芸人である佐藤琢也と原山俊作は、お互いの将来に不安を感じ始めていた。 お互いに相方個人の仕事が入り始めて、事務所もそれぞれに力を入れなくなっていたのだ。 「悔しいよな。ネタ書いてんの俺達だってんだよなあ〜。」 「
YOSIさん作 [437]