携帯小説!(PC版)

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YOSIさんの投稿された作品が192件見つかりました。

 
  • いつもの場所で65

    『義人さん、お久しぶりです。お元気ですか?多分3月に、こちらに来ますよね?…実は、今月いっぱいで辞める予定です。突然ですけど…妹の体調が良くなくて、夜働くことが困難になりました…前にも話しましたよね? パジャマ姿の入院中の妹の写真と一緒に。母も年なので、しょうがないんですけどね…。この数年間、指名客もいなかった私を、遠くから会いにきてくれて、本当に感謝してます…私は、麻由さんとは事情が違うの
    YOSI さん作 [454]
  • いつもの場所で64

    寝ようとしていた哲彦の携帯が鳴った。 麻由からである。「ごめん、こんな時間に。寝ようとしてたかな?」「うん…でも気づいて良かったよ。どうしたの?」「あのね…3月にくるでしょ?私、正式にお店辞めるの…。報告なんだけどね」 「そっか…よく決断したね。じゃあ、本格的に、福祉の道に進むんだ」 「うん…だから、今度来る時が、私にとって最後の出勤になるかなって。最後のお客様は、やっぱり哲さんだなって…」
    YOSI さん作 [430]
  • いつもの場所で63

    哲彦が、旅行から帰り、文子と昼食を取っていた時、文子が切り出した。 「実は私、総務部の山本さんから、『結婚を前提に交際してほしい』って言われたの…でも、断ったよ。『好きな人がいるから』って。もちろん哲さんのことだよ」 今までとは違う、文子の話し方に、哲彦は戸惑ったが、自分を、そういう対象で見てくれていることに、嬉しさを感じていた。 だが、もう一方で、麻由との間で揺れている自分に、申し訳なさもあ
    YOSI さん作 [411]
  • いつもの場所で62

    「どうだった?」 「…そうだな。かすみさんとは、前回話した時よりは、前進出来たんじゃないかな」 「良かったな。でもお前的にはどうなんだよ?これからのことは」 「時間かかると思うよ。心情的には良くても、距離って問題は、そう簡単に解決出来ないし…」 「まあ、悩みに悩めよ。俺は、自分から行くことにしたし、いい感触を、得てるしな」 「それは、いいことだよね。俺も頑張るよ」 「ところで、りおさんは、どう
    YOSI さん作 [432]
  • いつもの場所で61

    「わたしは…わたしは、義人さんに会った時、どうしても放っておけない何かを感じたんです」 「放っておけない何か?こんな40近いおじさんに?俺、そんな雰囲気なんてあるのかな…」 「私…、前に付き合ってた人のことで傷ついて、今まで恋愛なんてって思ってました。…でも、哲さんや、義人さんに出会って、閉ざしてたものが開けたような気がしたんです。前に義人さんと話した時に、言おうと思って言わなかったことがあり
    YOSI さん作 [423]
  • いつもの場所で60

    「あっここです!」 手を振るかすみに気づいた義人は、小走りに駆け寄った。 「ごめん。待たせちゃって。帰りの準備とかしてたんで…って、理由にもなってないけど」 「ううん…」 かすみは、申し訳なさそうに首を横に振った。 「こちらこそごめんなさい。帰る日に時間を作ってもらえて…」 「じゃあ、飯でも食いながら話しますか?ちょうど昼時だしね」 「はい」 とりあえず、駅前のレストランは、昼前とゆうことも
    YOSI さん作 [430]
  • いつもの場所で59

    「もしもし、石川だけど…」 お昼休みの時間を見計らって、下原文子に電話を入れた。 「もしもし。急がしい時にごめんね」 「全然ですよ〜。今だって、1人ランチしてたし(笑)。」 「ごめんね。明日から、昼飯一緒に食べようか?…」 「はい!」 「ところで…下原さん、休みはとるの?」 「え?」 「いや、こうやって、友人と旅行に出ている俺が言うことじゃないけど、うちの会社、ゴールデンウイークと、お盆以外で
    YOSI さん作 [451]
  • いつもの場所で58

    ホテルで、寝ようとしていた義人の携帯が鳴った。 見慣れない番号だったが取った。 「はい…」 「もしもし…こんな遅くにすみません。あの…かすみです」 「ああ!どうも!お久しぶりです」 「すみません、哲さんに、番号聞いて電話したんです。本当にすみません」 「全然!前にあった時に、番号聞いてなかったし、俺の方こそ連絡するべきだったよね。…ただ、哲と会う予定があったみたいだから、遠慮しちゃったんだよね
    YOSI さん作 [524]
  • いつもの場所で57

    「ごめんね。こんな夜遅くに」 麻由は、改めて自分のために時間を作ってくれた哲彦に礼を言った。 「いや、全然いいよ。お店以外で、こうやって時間を作ってくれてるんだもん。 俺的には、ありがたいよ」 「哲さん…私言うことがあるの。聞いてくれるかな?」 麻由の表情は、いつもの笑顔と違い、かなり真剣な表情をしていた。 「もちろん。かなりまじめな話?」 「うん…。哲さんだけには、話しておこうと思うんだ」
    YOSI さん作 [429]
  • いつもの場所で56

    「お互い収穫はあったのかよ?」 剛夫は、哲彦と義人の動向が気になっていた。 「まあ、そこそこかな…」 哲彦の歯切れの悪さに剛夫は、何かあったなと感じた。 「あんまり良さそうじゃないね。ところで義は?」 「まあ、友達として一歩前進したってとこかな…」 「友達〜?それって、恋愛的なことには、つながってないってとこだろ?」 「そこまでは言ってないよ。残念ながらね…。情けないけどね」 「お前…まだ引き
    YOSI さん作 [396]
 
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