携帯小説!(PC版)

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おぼろづき さんの投稿された作品が17件見つかりました。

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  • Kidnapping

    「やばいなぁ、約束の時間に送れちまうよ。」始は電車に揺られながら買ったばかりの携帯電話の画面を見てため息をついた。時計の時刻は待ち合わせ時間をあと十数分で表示するだろう。しかし、待ち合わせ場所のある駅まではまだ数駅もある。瑶子達に連絡をとろうにも、新しい携帯電話の電話帳にはまだ一件も登録が無いのでメールや電話も出来ない。彼は新規で二台目の携帯電話を買ったのだ。彼が新しい携帯電話を購入した理由は、
    おぼろづき さん作 [507]
  • Kidnapping

    嶋村家をでて最寄駅へ向かって瑶子と結子が歩いていく。瑶子は相変わらずほっぺたを膨らませている。そして、その横を結子が歩いている。「なあに、まだ怒ってるの?」結子が瑶子の顔を笑いながら覗き込む。「怒ってるよ!なんで、あんなに、内緒にしている事、いうかなあっ。」結子は心の中で「とっくにバレてるんだけどな。」と思いながらも、ごめん、と瑶子に向かって手を合わせる。「ケーキ、おごるから機嫌直してよ。」そし
    おぼろづき さん作 [436]
  • Kidnapping

    部屋に戻り着替えてきた瑶子がほっぺたを膨らませながらリビングに戻ってきた。持って来たショルダーバッグをテレビの正面にあるソファに放り投げてから、三人が座るテーブルにつく。美和が瑶子のカップにホットココアを注いだ。「ありがと。」不貞腐れた口調だが、瑶子は美和に御礼を言った。正面に座っている結子は、コーヒーをふーふーと冷ましながら瑶子に問い掛けた。「渋谷には、なにしにいくの?買いたいものでもあるの?
    おぼろづき さん作 [417]
  • Kidnapping

    瑶子が部屋の整理を始めてから既に三時間が経ち、時刻はもう日が変わり午前一時近くまで回っていた。両親は既に自室で就寝している。いつもながら、彼等の睡眠能力には目を見張るものがある。両親ともに職業柄、休みは取れる時に最大限取ると言う事が身体に染み付いているのであろう。最近のあまりの忙しさに睡眠を削っていた瑶子には心底羨ましく感じる特技である。「隣りの部屋でこんなにうるさくしているのに…。なんで、この
    おぼろづき さん作 [426]
  • Kidnapping

    嶋村瑶子は今、大変な悩みを抱えている。最近であるが彼女は新しい家に家族で越して来たのだ。そのため、部屋の荷物を整理しなくてはならない。しかも彼女の荷物はあまりにも多過ぎて、家族公共の場所の「リビング」にまで今現在進出、いや、むしろ侵犯しているのだ。しかし、バイトや学校の授業の兼ね合いで時間が思うように作れず、親にはいつになったら片付けるのかといつも小声を言われ続け、やっと一日休みの日が出来たので
    おぼろづき さん作 [420]
  • Kidnapping

    「さてと…。これを見たら彼等もこちらの言う事を聞かなくてはならないはずだな。」ポストに○△信用金庫と書かれた封筒を何通か投函しながら彼は言った。どういった返事が来るのかは既に彼にはわかっている。彼等にとって、彼の申し出を断ることは自分の首を絞めることにほかならないからである。彼が、わざわざ自分の経歴を偽って何人かの探偵を使い調べあげた彼等の有力な共通の情報のみをその封書の中にはいれてあるのだ。も
    おぼろづき さん作 [459]
  • Kidnapping

    「あ、途中で○○駅に寄ってくれないか。そこで美玖と合流するから。」オレは車を運転する潮田に言った。美玖も署長の家に挨拶に行きたいといっていたので最寄り駅で待ち合わせをしていたのだ。美玖はオレと違ってキャリア組で、今は本庁の刑事課で係長をしている。つまりオレ達の上司という訳だ。「わかりました。姉貴は元気にやってるんですか?」ハンドルを駅の方向へきりながら、潮田が聞いてくる。オレはタバコをくわえなが
    おぼろづき さん作 [419]
  • Kidnapping

    「風間さん!」部屋に戻った途端に、オレの下にくっついているキャリア組の潮田憲二が飛んで来た。「なんだ、優等生。」とてつもなく、露骨に、嫌そうな顔をして、潮田はオレを睨みつける。「その呼び方は、いい加減に、やめてください、先輩!」こいつとは子供の頃に同じ剣道道場に通っていた馴染で、その時にいろいろとあり。まあ、かいつまんで説明すると、オレが不良行為を行なっていた事を、御丁寧にとてつもなく恐ろしい師
    おぼろづき さん作 [414]
  • Kidnapping

    「ねえ、完全犯罪ってあるとおもう?」ファーストフード店で横に座っている新社会人に思える二人のうち、窓際にいる男が口を開いた。「いきなり、何の話だよ。」一緒にいるもうひとりの、まだ顔に少年のあどけなさが残る男がいきなりの話にビックリして目を丸くしている。「いきなりどうしたよ。」「いや、ふと思っただけなんだけどさ。」彼は言葉を続ける。「有名な処だとやっぱり三億円事件じゃない。あとは、これらの分類に括
    おぼろづき さん作 [448]
  • Kidnapping

    『一章』十一月にはいり、街には色とりどりのイルミネーションが光り始め、徐々にクリスマスを意識した色に変わっていく。今年は比較的暖かい日が続いたため、街を歩く人々はまだ軽くジャケットを羽織る程度の服装ですましている。今日は十一月にはいり最初の日曜日。連休ということもあり、若いカップルや年配の夫婦が街にあふれているようだ。もうすぐクリスマスだという事で、デパートや量販店は今年最後の売り込みをかけ、道
    おぼろづき さん作 [418]
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