トップページ >> 純 さんの一覧
純 さんの投稿された作品が69件見つかりました。
-
愛したい...(24)
「ん…」鳥の声がする「あれ?…寝てたし…」結局昨日マンションの階段で泣き疲れて寝てしまったましろを担いで俺は部屋まで運んだそこまでは覚えてるけど…どうやら一緒に寝てしまったらしい「寝てる人間を1日で二回も運ぶんは結構レアやな…」なんてアホな事を考えながらしばらくぼ―っとしてふいに腕に痺れを覚えてそれに目をやった「ス―…」!?だれや?腕に頭をうずくめる女をしばらく眺めていたあ!そや!ましろや!今考
純 さん作 [354] -
愛したい...(23)
こんなマンションの下でな。座り込んでましろは泣いてるし俺は抱きしめてるし襲ってる様に見えへんか?いや、ましろちびやし…ハタからみたら兄弟(?)みたいな…「ましろ。よし、泣き止め」「…くっ……うっ」一瞬頑張って泣き止もうとしたらしいが、溜めてるものが切れたのかましろの目からは次々に新しい雫が溢れた「あ〜もぅ!どした?!何泣く事あるねん。俺何でも聞いたるやん。大丈夫やから泣くな」こんなん初めてやしど
純 さん作 [372] -
離れた手の側
彼女を知る事で彼を知る度にたくさんの愛を知っていった二人でした愛しくて小さな手を離さないとこの大きな手を離したくはないとそう思いあった二人でした彼女と歩いていく中で嫉妬や怒りを彼と歩んでいく中で束縛や悲しみを会えない不安を知った二人でした些細な事でケンカをして好きだから優しく彼女をあやす彼と好きだから涙を流して彼に抱きつく彼女あんなに思いあった二人でしたただ信じあう事は愛し合う中で難しくなってい
純 さん作 [338] -
愛したい...(22)
「お…兄ちゃん?」肩元で怯えるというより驚いた様な感じで俺を呼ぶ「もう嘘つかんでええから…帰れとも言わん。会いたいならお前の母親の病院も探す聞いてほしい事あんなら本間の事なら何でも聞くしだから…」抱き寄せたせいで女の顔は俺の肩元にあって見えない「寂しい事言うなあんな顔…すんなよ」顔は見えない。微かに震える体を俺はただもう一度抱きしめた―寂しいなら側にいてやりたいと思う。全部の感情が今繋がった。俺
純 さん作 [314] -
愛したい...(21)
―俺はしばらく空を見上げたままだったがやがて自宅へと歩き始めたマンションの階段へと足を向かわせると階段の隅っこの方に見た事のある人物が腰掛けていた思わず足を止める「!あっ…」そいつは俺に気付くと勢い良く立ち上がった「いつから…?」俺はゆっくり訪ねた「えと…あ!…駅に行こうと思って…!あ!もう閉まってて!」「うん」「そしたら…道に迷っちゃって…っ」「うん」「それでっ…気がついたらここに…?」聞くな
純 さん作 [286] -
愛したい...(20)
知ってるよ。あの綺麗すぎる笑顔皆事故でおらんくなって俺がばあちゃん家に預けられた時や俺はばあちゃんに同じ顔をした「もう帰ってくる事はない」小さいながらにそう考えたら悲しくて悲しくて仕方なかったおって当たり前の存在が本間は全然当たり前じゃないとこの時初めて知る事になった自分の不甲斐なさとけどばあちゃんに迷惑かかると思って平気なフリをしてた悲しみを押し殺した絶対泣いたあかん『綺麗な顔やなぁ。そんなん
純 さん作 [291] -
愛したい...(19)
一安心したので俺は風呂に入った風呂から上がって寝る準備をする和也明日には出てこれるやろ…なんて歯磨きをしながらぼーっとしてたらふいにふいに何故かあのちびの最後の笑顔を思い出して交差するようにあの頃の自分が蘇ってきてふたつが重なったカシャン―ッ歯ブラシが音を立てて洗面所にぶつかった―アホか!走った。俺はその辺に散らばっていた靴を適当に足に突っ込んで玄関を飛び出した走った。1人1人を確認しながら辺り
純 さん作 [310] -
愛したい...(18)
遠矢は淡々と話し始めた遠矢の話しはこうだ。ラブホの前にいたリナと中年の男を見るなり和也はイキナリ男に殴りかかった。遠矢はすぐ止めに入ったが和也はそれを振り切り男に詰め寄り殴り続けたらしい。そこへたまたま近くにいた数人の警官に抑えられとりあえず4人とも署の方へ送られた事情聴取などをした所中年の男は最近隣町に出没していた指名手配中の結構有名なレイプ犯だった事が判明男はそのまま逮捕された『無理やりホテ
純 さん作 [620] -
愛したい...(17)
遠矢からの連絡を待った待っている間は結構ぐちゃぐちゃ考えてた和也の事、ましろの事を和也は遠矢の様子からしてまだ大丈夫やと思うリナの方が問題か…ましろは…考えて止めた「俺らしくない…」ため息とほぼ同時に吐き捨てる様に言った物事を考える力がまだあるとは…いや、どんだけ冷めた奴でも考え事くらいたまに、するけど今のはちょっとちゃうな【心配】俺が無くした感情のひとつ…「あのちび本間に大丈夫なんかな…」いや
純 さん作 [920] -
愛したい...(16)
人はたまに自分勝手に孤独を感じる裏切りが怖くて自分から常に上辺だけで人と付き合ってるくせにふとたまに誰も本当の自分を見てくれないんだとかそういう孤独を勝手に感じてしまう嫌いだった。その感情がむせ返るほど俺は嫌いだった―\r「お兄ちゃん…どしたの?!警察って…?」ましろが静かに心配そうに問う「ん。大丈夫やでただのケンカで警察が止めてくれただけやから」「そうなの…?それって本当に大丈夫?」「うん」ま
純 さん作 [406]