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コンパス さんの投稿された作品が28件見つかりました。
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三日前
あなたと出会う三日前わたしは空を仰いでいたあなたと話す三日前わたしは頭を抱えていたあなたと遊ぶ三日前わたしは小さく踊ってたあなたを好きになる三日前わたしはあなたと話してたあなたと笑う三日前わたしは友達に相談してたあなたと泣いた三日前わたしは小さく踊ってたあなたと一緒になった三日前わたしはあなたを好きになったあなたと過ごし始める三日前わたしはあなたと一緒になったあなたがいなくなる三日前わたしは永遠
コンパス さん作 [459] -
おはよう
おはようわたしおはよう私おはよう目の前の景色随分久し振りだけどおはよう音おはよう匂いおはよう感触全然おはようじゃないけれどこんにちはじゃ他人行儀ぽくてこんばんはにはまだちょっと早くてただいまでもきっと悪くはないけどおはようが一番いいと思ったからだからおはよう寝過ごすとかもうどうでもいいくらいおはよう半年くらい徹夜しても平気な気分ねおはよう目の前の愛しい母とあなたに“おはよう”
コンパス さん作 [376] -
後ろ指つまはじき。
後ろ指つまはじきだれもが私を笑っている顔の無いあいつらがひたすら私を笑っているカラスは私を嘲笑いガラスをガタガタ震わせて致すことがないように見なすことを主にするああ矮小だと己の腕章をひけらかす私は激情に従わず甲斐性のない心をなだめ続ける私は後ろ指つまはじき周りからつまはじき辺りからつまはじき世界からつまはじきひたすら私は転がっていたずら心をいやがってあばずれ顔は嫌われてお前を皆がつまはじきお前が
コンパス さん作 [373] -
冬であるなら
震える体が頭を起こして眠れる頭が窓を開けて憂える心が窓を閉めて踊れぬ足が布団を導いて迷える私が吐息を漏らして一言、雪、だ。と雪掻きが私を待っている振り止まぬくせに待っている早く行かないと仕事が増えるだけど布団は鉛の衣私をはりつけにする雪掻きが私を待っているすぐやれよとせかしているのろく歩くと仕事が終らぬだけど今日は休みの日私を布団に引き戻す
コンパス さん作 [373] -
口+虚=嘘
嘘は金のメッキだ嘘は人の心を揺らす嘘があるから感動がある起伏のない真実を隠蔽する美しさ世界は嘘に支えられている大仏は奇跡なんか起さない救わないし、救えないだけど救われた人がいるそれは信じれば救われる、という嘘を信じたからそれは仏ではなく人の力この世界を真実だけにするととてもつまらない宗教は姿を消すイエスが土から出て来たなんてだれも信用しない神や仏のお告げはただの妄想聖書? へそで茶を沸いてしまう
コンパス さん作 [433] -
今を生きる
私は今を生きているおもむろに時間を過ごしているいつだったか見上げた空を私は覚えてなんていない違っているのか、同じなのか、わからない明日は走り去って過ぎて行く道をあるかない私を見兼ねて1分後の雲の形が1分前と別物で雲に馳せた想いも雲散した今を生きる私は今を過去にしている瞬き一つで明日は昨日に変わるほんの一刹那のために未来を食らい残った骨をぞんざいに積み重ねていくだから私が感じた今は既に骨未来の食べ
コンパス さん作 [410] -
それを愛と呼ばないで
私を一つの文字であらわさないで私は皆が思っているよりずっと複雑なの春の終わりの隙間風に心を揺らされるの私をたった二音で片付けないで私はそこまで往生際はよくないからきっと死ぬ間際に記憶にあるありったけの念仏を唱えるから私を美しい言葉で飾らないで私は狡猾で卑怯なのだってここまで来るのにどれ程の策を労したか覚えてないよだから私にそんな美しい言葉は似合わない嬉しいはず二音が心を穿つそれは私の心が真っ黒で
コンパス さん作 [440] -
微笑む月の下で
夜が来る今日も空は焦げていく真っ赤な夕日に焼かれて夜が来る目立ちたがり屋の子供達は数限りなく私は部屋の電気を消して窓を開けるそして濃い藍と紅のグラデーションに意識をのせる夜が来る今日も夜が来るいつもと同じあの子! とってもきれいじゃない?どの子?ほら あの子みんな同じに見えるよそんなことないよそうかな?そうだよ横に君がいていつもと他愛ない話をしてるそんな夜が来る
ヤンバルクイナ70号 さん作 [576]