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優風さんの投稿された作品が95件見つかりました。
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二十歳のシグナル(1)
僕はドキドキしてた。今にも心臓がはちきれそうな感じで゙ちさ゛を待っていた。今日は生まれて始めてのデートだった。 ちさと出逢ったのは近所のコンビニだった。前から働いているのは見かけていたので声をかけるきっかけがなかった。いや、そもそも僕は内気な性格で女性とまともに喋る事さえ出来なかった。ちさと話すきっかけはコピー機だった。 僕は趣味で小説を書いていた。パソコンがないので手書きだ。一つ短編小説を
優風 さん作 [613] -
レクイエム
「恋愛って難しいよね」君が言った。今日、このフレーズを耳にするのは何回目だろう。僕も無言でうなづく。 僕らはコジャレたイタリアンの店で食事をしていた。僕はミートソースのパスタを注文し君はカルボナーラを頼んだ。食事をしてる時、君は少女を演じる様にはしゃぎながら言ってた。「ねぇ、知ってる?スプーンを使って食べるのって日本だけなんだって。イタリアとかでは子供の時だけスプーンを使って食べるんだって」「
優風 さん作 [560] -
秋移冬
その時きずいた。いや、もう遅かったという方が正しいかっただろう。僕が好きだったともみは学年でもトップクラスのイケメン、原と付き合ってたのだ。教えてくれたのは松木だった。 「なぁ、大変いいにくいんだけどさ」「なんだよ。もしかして愛の告白か。それなら無理だよ」「ばか、違うよ」「なんだよ」坂道にさしかかったので僕はママチャリから降りた。「実はともみちゃん事なんだけどさ」「もしかしてお前も惚れたのか?
優風 さん作 [552] -
年下のDearrest Friend
「たかちゃん、待ってよ」「遅いなぁ、みなは。早くこいって」「たかちゃんが走るの早いからだよ」「待ってたらぁ」みなの声がだんだんとうくなる。 はっと僕は目を覚ました。さっきまで見ていた夢がよく思い出せない。ただ残ってるのは失恋の苦さが僕の心に残ってた。ずっと幼い頃から好きだったみなは僕の兄貴と昨日から付き合い始めた。同級生カップルだ。みなは僕より2つ上だけど呼び捨てにしてた。 付き合いだした
優風 さん作 [573] -
二十歳の純情
「泣かないで」頭上で君の声が響く。何故頭上かって?今、僕は体育座りで顔を伏せ号泣してるからだ。 泣いてるだけで格好悪いのに顔をぐしゃぐしゃにして泣いてるのだから顔を上げて彼女を見る事が出来ない。いや、正直別れを切りだした彼女の顔を見たくなかった。 いつからだろう。出会い系サイトなんてものが流行り出したのは。九十年代はんば頃はダイヤルQ2なんてものが栄えてたんだけど今じゃ出会いカフェなんてもの
優風 さん作 [593]