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優風さんの投稿された作品が95件見つかりました。

 
  • セピアカラー(1)

    ・「あっ、くそまた間違えた」僕はパソコンの前で苛立っていた。勤務時間はとっくに終了しているのに残業のせいでアフター“5”の時間もない。一日の就労時間八時間と労働基準法で決まっているが残業代を会社が支払えば意味がなくなる。・入社して三年半が過ぎようとしていた。定時に帰宅できたのは最初の三ヶ月間だけでほぼこんな感じだ。大手の企業なら定時にきちんと帰宅できるだろうが子会社はそうはいかない。おかげ様で休
    優風 さん作 [625]
  • 生きてゆくという事

    闇夜のような現実明かりのない世界を僕はさ迷い歩いてる誰にも悩みはありそれは消える事なくまた新しい悩みを作る闇夜に浮かぶ月もその他の星達も太陽の光りを受けて輝くそれと一緒で人間が光り輝く為には個人の力だけでは無理だ周りの人々のサポート、支えがあってその人間は初めて光り輝く理解と信頼の問題なのだろうけど他人を受け入れる事また、受け入れてもらう事は、非常に難しく簡単ではない闇夜に浮かぶ月明かりは希望の
    優風 さん作 [629]
  • 好きと言えなくて…(16)

    ・二月に入ってから十日が過ぎた。一月は行く、二月は逃げる、三月は去ると言うが小学校を卒業するのが間近に迫っているせいだろうか?気のせいか例年より月日の流れが早く感じる。 ・「もう少ししたらバレンタインデーだな」「そうだな。後、四日か」「昨年は加奈達がくれたけど今年はもらえそうにない気配がする」「うん。俺もそう思う。何せ小学校最後のバレンタインデーだからな。大体が本命に渡すんじゃない」僕は智
    優風 さん作 [710]
  • 好きと言えなくて…(15)

    ・冬休みも終わり、新学期が始まった。小学校最後の学期だ。小学校生活最後といった事から思い残す事はないようにしようと決めた僕だったが委員会でも廊下ですれ違ったりしてもやはり美香の顔をまともに見る事ができず、クリスマス会での暴露ゲームの事もあって本人の耳にもう既に届いてるんじゃないかと思うとより一層意識してしまい会話をする事もなく淡々と一ヶ月が過ぎた。 ・二月に入り、また今度の集会では劇をしよ
    優風 さん作 [669]
  • セピアカラー(54)

    ・美香の言葉を受けて僕は戸惑い、すぐに言葉が出なかった。お互い食事の手を止めて真剣に見つめ合った。「それは本当なの?」やっと見つけた僕の言葉に力強く顔を縦に振った。 ・美香の話しによると僕と付き合う以前から非通知で電話があったり中傷めいたメールが時々届く事があったらしい。後、帰り際時々誰かに付けられてる感じを覚えた事もあって危険を感じ防犯ブザーは入手したようだ。それから、生憎非通知の場合は
    優風 さん作 [931]
  • 好きと言えなくて…(14)

    ・新年も明けて新しい年が始まった。昨夜は除夜の鐘をつく為、お寺に一番近い距離にある弘昌の家に大介とお邪魔して紅白歌合戦を見ながら年越しそばを頂き、夜の十一時にお寺に出向いた。お寺には沢山の人達が来ていた。その中に美香の姿を見つけた。弘昌は“なんか話してこいよ”と僕の肘を突っつきながら言ったが僕は“別にいいよ”とぶっきらぼうに言った。そんな僕を見て“へたれだなぁ”と二人が顔を見合わせて言った。
    優風 さん作 [572]
  • 好きと言えなくて…(13)

    ・カラオケもしてケーキを食べた事から皆、最高潮にテンションが上がっていた。「もう夕方だ。なんか今日時間がたつの早く感じたね」「うん、あっという間って感じだったよね。学校にいる時はもっと遅く感じるのに」「そうだよね。普段ならもう下校の時刻だもんね」楽しい時間を過ごせたせいかものすごく時間がたつのがとても早く感じた。外は日が沈み夕闇が迫ってた。 ・「じゃ、お開きにする前に最後に暴露ゲームしよっ
    優風 さん作 [595]
  • セピアカラー(53)

    ・矢島には順調と言ったが美香から届いたメールを見ると何かに悩んでいるような感じに思えた。心配になった僕は“今日、アパートに行ったらダメか?”とメールで問うと“いいよ”と返事が届いたので仕事が終わってから会う約束を交わした。 ・美香の事を考えたら仕事に集中できなかった。残業を終えるとすぐ様、美香のアパートへと足を運んだ。アパートに着きインターホンを押すと少ししてからドアが開き美香が顔を見せた
    優風 さん作 [674]
  • セピアカラー(52)

    ・「でも、お前もやるよな。酒が入っていたとはいえ先輩を殴るなんて」タバコの灰を落としながら矢島は僕に目を向けて言った。「確かに、酒が入っていた事もあったけどあの時はきっと酒を飲んでなくても殴っていたよ」灰皿に目を落とし、落ち着いた口調で言った。「俺には経験がない事だけどさ。失恋をして悲しんでる時に優しく接すると簡単にできるっていうよな。そこから恋人関係になったりあるいはセフレの関係が始まるん
    優風 さん作 [560]
  • セピアカラー(51)

    ・舞と別れて美香と付き合いだしてから一ヶ月が過ぎようとしていた。美香との関係は順調に進んでいた。舞と別れて付き合いだした事は話してなかった。いつか言わなければいけない事なんだろうけど今、現在は口にしなくてもいい事だと僕は判断したからだ。 ・畑中さんとはあれから一言も会話をしてなかった。会社で顔を合わしても挨拶をする事もなく無視をし、どちらかと言えば僕は畑中さんを避けていた。畑中さんの方も僕
    優風 さん作 [600]
 
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