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成島パンナ さんの投稿された作品が5件見つかりました。
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web×tear ♯03
『本当にいいの?』私のとりとめもない話を、この恐怖を、この想いを、スミはきっと解ってくれただろう。私を連れて行ってくれと再び言った所、そんな返事が返ってきた。『うん』下からは、父の怒号が聞こえてくる。父はこっち来い、と叫んだ。上へ上がってくる気配がする。バタバタ、ガタンガタン。――交互に聞こえてくる音から察するに、母は父に引きずられていた。『じゃあ、部屋借りて、一緒に住もう。』その返事を見た瞬間
成島パンナ さん作 [329] -
web×tear ♯02
私のブログはだんだんと恋愛のことだけでなく、音楽や映画、食べ物のことなども書くようになり他人のブログにお邪魔して、友達を増やしていくことにも成功していた。そしてある日。“新着100件”というリンクをクリックした。他人が書いたブログの記事を、書いた時間が最近である方から百件表示される。そこにそそられるタイトルが一つあった。それがスミとの出会いで、私達の運命が、私達の世界が、ゆっくりと回り始めた時だ
成島パンナ さん作 [217] -
web×tear
巷で噂のウェブログ。通称、ブログ。私、木之内まゆかも、そのブロガーの一人。今までは好きな人のことを主に書いていたけれど、閲覧数が徐々に増えているのを見て、もう少し工夫が必要だと思っていた。「まあーっ、ご飯だよー」母が呼ぶ声がする。“まゆか”の“ま”を取って“まあ”と呼ばれている。「はいはい」今もブログの更新中だった。携帯を持って、夕食の待つダイニングへ。がらがら、とふすまをあけると、私を待ってい
成島パンナ さん作 [270] -
僕が大好きな君の顔
僕、ミケこと三池ハルキには、大好きな、憧れのヒトがいる。彼女の名前は、神山イバラ。まさにイバラの様なとげとげしくも愛しい、綺麗なヒトだ。彼女とは僕のバイト先の喫茶店で三、四年前に出逢ってそれから僕らは色んな“繋がり”を持って来たけど…結局僕は『ミケ』以上になれない。でも僕はそれでもいいのかなあと思う。僕が大好きな彼女の大好きな顔は僕じゃない、もう一人の『猫』を想ってる時の顔だから。* *
成島パンナ さん作 [450] -
僕が大好きな君の顔
「おしっこぉ」華奢な男と、デカい女。その間に“捕らえられた宇宙人”状態の幼い少年。三人は、駅前の大きな通りを歩いていた。「お、おしっこね…っちょっ、もちょっと我慢出来る〜??」男は必要以上に焦りながら、公衆トイレを求める。「ミケぇ」女が、片手に持ったアイスクリームをほおばりながら呟く。「もし漏らしたらアンタをぶん殴るからね」『ミケ』と呼ばれた男が、驚愕の表情で固まる。すると幼い少年が女を指差し、
成島パンナ さん作 [711]
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