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姫乃 真咲 さんの投稿された作品が14件見つかりました。

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  • 一陣の風 第一章「夢見る少年と異端の紅い十字架?」

    徐々に集まり始める人だかりにキッドはなりふり構わず、叫んだ。「皆さん!僕は公認の魔術士です!現在、追跡中の魔術事件容疑者…魔女をそのビルの一室に追い詰めました!僕の上司と魔女の魔術戦闘が間もなく激化し、周囲を巻き込む恐れがあります!速やかに、そのビルの前方及び周辺から避難して下さい!!」耳に聞こえてくる声をなぞり、そのまま繰り返す。立ち上る黒煙を見詰め、アルベルトの安否を気にしつつも、今は一般人
    姫乃 真咲 さん作 [324]
  • 一陣の風 第一章「夢見る少年と異端の紅い十字架?」

    昏倒するアルベルト。黒煙が視界を潰し始めた。それとともに、頭の中も絶望の色に塗り潰され始めていた。「気付いているだろうが、この部屋はすでに俺の爆弾で覆い尽くされている…お前を殺す為に用意した俺のテリトリーだ…」通信機ごしに聞こえる雑音が、疑問を確信に変える。「やはり…奴の目的は、始めから僕ら…いやアルベルトだったんだ!」今更の如く、レイナードは呟いた。「器物損壊も…通り魔殺人も…警察を返り討ちに
    姫乃 真咲 さん作 [330]
  • 一陣の風 第一章「夢見る少年と異端の紅い十字架?」

    烈火の如く襲い掛かるレンブラント。それをことごとくかわすアルベルト。ただただ見ているしかないキッド。三人の光景からある一つの答えを導き出し、叫びをあげるレイナード。沸き立ち始めるアルダビストの街。爆発に竜巻。街のど真ん中で生じれば混乱は必須。通行人が少なく目撃者も限られていた為、すぐにパニックに陥ることはなかった。が、爆音が住民に一つの懸念を生むのに時間はかからない。街を騒がす事件が再び勃発した
    姫乃 真咲 さん作 [307]
  • 一陣の風 第一章「夢見る少年と異端の紅い十字架?」

    「?…何だ少年?生きてたのか?よかった、よかった…」突如巻き起こった竜巻の中から声が聞こえた。無感動な語調に聞き覚えのある声。「んなことより、おい!そこの変態弾ける系!!名前何てーんだ?」未だ吹きやまぬ風の中から続ける。魔女の男は焦燥した様子で、「…仲間か…くそっ!」毒づく間に輝く右手を竜巻に突き込む。すると嘘の様に竜巻が霧散し、魔女だけがその場に取り残される。再びの驚愕。みるみる蒼白になるその
    姫乃 真咲 さん作 [320]
  • 一陣の風 「夢見る少年と異端の紅い十字架?」

    立ち止まる男。右腕を天高く突き上げて、指を鳴らす。乾いた音が響き渡ると共に、男が触れた部分の輝きが増す。視界が白く塗り潰されたかと思うと、鈍い衝撃が脳天を突き抜け、爆音が轟く。キッドと魔女が接触した場所の隣に建つビルの屋上で、一人の男が欠伸をしながら下の様子を伺っていた。つんざくような大音響と眼下に広がる光景が、一つの事実を知らせる。(…失敗か…)落胆とほんの少しの憐れみを浮かべ、男は拳を握る。
    姫乃 真咲 さん作 [378]
  • エターナルコア エピソード1

    巨大な塔の最上階。ここより上は、ステーションからの電力供給経路のみしか残されていない。地球上で最も高い場所。そこに立ち、彼は改めて噛み締める。彼の想いと理想を実現する、始まりに昇り積めたのだ、と。「…さぁ、始めようじゃないか。人類が次なる段階へ上がる、その為の厳正なる選別を。」意味深な言葉とともに、閉ざされた運命の幕を開ける。鼓動が高鳴る。前後左右から狙われている危機感。背筋が凍るような恐怖感も
    姫乃 真咲 さん作 [386]
  • エターナルコア プロローグ

    西暦2232年‐地球における化石燃料は枯渇し、新たなエネルギー供給源を求め、人類は迷走を続けていた。後に第四次世界大戦゛核戦争(アトミック・ショック)゛と呼ばれる戦争が勃発。僅か14日間で終結したこの戦いは、史上もっとも核兵器が使用され、地上の1/3が焦土と化し、総人口の1/2の命を失う最悪の結末を迎えた。勝利者のいないこの戦いは、世界から戦争と核を一時的に根絶する。核利用禁止条約と半永久的軍事
    姫乃 真咲 さん作 [393]
  • 一陣の風 「夢見る少年と異端の紅い十字架?」

    作戦名…「オペレーション・バーンバニッシュ」レイナードより告げられた作戦はその名のとおり゛爆発を消す゛ことだ。キッドのアンチマジックフィールドにより、相手の魔術を未然に防ぎ、爆破行動を看破する。と言う、多分に運任せな作戦だった。警察の報告から、敵の爆破行動は物質的な爆弾ではなく、魔術によって作り出された爆弾を使用しているか、爆発そのものが魔術であると推定されていた。どちらの場合でも、キッドの魔術
    姫乃 真咲 さん作 [333]
  • 一陣の風 「夢見る少年と異端の紅い十字架?」

    距離にして100メートル…互いに相手の顔を判断できるような距離では決してない。しかし、2人とも相手が標的だと疑ってかからなかった。この絶妙な距離だったからこそ、互いにアタリをつけたのだ。「キッド君…そのまま接近しようか。顔は出来るだけ俯いて、相手に見えないようにしてね…」別の場所でモニタリングしているレイナードから通信機ごしに指示が飛ぶ。魔術士としての初仕事、それが魔女と直接接触出来る囮捜査なん
    姫乃 真咲 さん作 [343]
  • 一陣の風 「夢見る少年と異端の紅い十字架?」

    霊峰ビルフォレストの麓にあるごく普通の街アルダビスト。人口は130万人、大陸間の流通産業を主体に栄えた商業の街。服飾関係の会社が多く、流行の先端でもあり、働く女性が活躍する活気あるあ街だ。そんなごく平穏であるはずの街が今、とある恐怖におののいていた…「連続爆弾通り魔事件」当初、アルダビストに本社のある服飾専門小売販売会社ブラックラック商会の小売店や支店内の器物損壊による嫌がらせ行為と思われていた
    姫乃 真咲 さん作 [342]
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