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ケィ。 さんの投稿された作品が48件見つかりました。

 
  • BAD GIRLその?

    ジリリリリリ…非常ベルが、死にかけのセミみたいに、やかましく鳴り響いている。そのナンセンスなBGMに合わせて、警備員達が爆発のあった現場へと向かう。どいつもこいつも、的外れな時間に目覚ましをセットしたアホをしばきに行くって顔だ。そうして手薄になった場所から俺は潜入した。見つかっても誤魔化せるよう、予め入手していた警備員服を着ている。前の持ち主から譲り受けた後、自分で洗濯したのが、乾き切ってなくて
    ケィ。 さん作 [473]
  • BAD GIRLその?

    「いいか、まずはアンタが奴隷として潜入する。ここまでは俺もいるから、何も心配要らない。…ちょ、ホントに大丈夫だって!ここからが肝心だ。アンタは夜中にこっそり脱け出し、三階の、この奥の部屋に行ってくれ。ここに金庫がある。」「金庫なんかどーやって開けンだよ?大体どーやって脱け出せって?」「金庫はダイヤル式で、番号は1840382。イヤよお触りと覚えてくれ。心配無い、警備の中に仲間がいる。これを投げれ
    ケィ。 さん作 [545]
  • BAD GIRLその?

    町の中心部にある、如何にも成金趣味な派手な屋敷。門番の二人は毎日をぼーっと過ごし、生きてる気がしない…と言うアンニュイな欠伸をした。そこに異国風の格好をした浅黒い肌の男が、目も覚める様な美少女を連れて来た。彼女は、そのたわわな胸に右手を添え、いたいけな瞳で不安気に門番を見つめている。自分の物にはならないと理解しつつも彼等のテンションは上がり、少女の運命を思って、可哀想に、と真人間っぽい事を考える
    ケィ。 さん作 [589]
  • BAD GIRLその?

    「儲け話、だぁ?うさんくせぇな」タックは眉をひそめながら、俺が気まぐれに頼んだシェフの気まぐれランチを自由気ままに食べ切り、「あ、すいません、お水頂けますか?」と何故かイケメンのウェイターには猫を被る。そんな事をしても、さっきのやり取りをウェイターも見ていたから無駄だと思うが。利口なウェイターは、先程店主と彼女を追い出すべきかどうか相談していた事は全く態度に出さず、にこやかに水を注いだ。全く、接
    ケィ。 さん作 [486]
  • BAD GIRLその?

    「儲け話、だぁ?うさんくせぇな」タックは眉をひそめながら、俺が気まぐれに頼んだシェフの気まぐれランチを自由気ままに食べ切り、「あ、すいません、お水頂けますか?」と何故かイケメンのウェイターには猫を被る。そんな事をしても、さっきのやり取りをウェイターも見ていたから無駄だと思うが。利口なウェイターは、先程店主と彼女を追い出すべきかどうか相談していた事は全く態度に出さず、にこやかに水を注いだ。全く、接
    ケィ。 さん作 [550]
  • BAD GIRLその?

    俺は甘かった。やはり未知の災害から逃れるためには、箱舟を造船して、食糧その他諸々詰め込んで引き込もるしかないらしい。赤い財布の中身は、すでに目の前のシェフの気まぐれランチとトレードされている。「ありません、じゃねーだるぉが!」目の前には、赤い財布の持ち主、であると同時に俺の財布の中身を持つ女。「いーじゃないスか!そっちはまだ金あるデショ、こっちはこれで今日最後のメシなんだぞですよコラ!」複雑にグ
    ケィ。 さん作 [540]
  • BAD GIRLその?

    俺は甘かった。やはり未知の災害から逃れるためには、箱舟を造船して、食糧その他諸々詰め込んで引き込もるしかないらしい。赤い財布の中身は、すでに目の前のシェフの気まぐれランチとトレードされている。「ありません、じゃねーだるぉが!」目の前には、赤い財布の持ち主、であると同時に俺の財布の中身を持つ女。「いーじゃないスか!そっちはまだ金あるデショ、こっちはこれで今日最後のメシなんだぞですよコラ!」複雑にグ
    ケィ。 さん作 [579]
  • コロセウム

    円く切り取られた空の下で。新たな血が流される度、歓声が湧いた。誰かが倒れる度、人々は醜悪に顔を歪ませ、狂喜した。彼等に見下ろされる奴隷達の、表情は見えない。誰もが、使い古された、みすぼらしい、鉄の仮面を被っていた。身に付けている物も、ボロ切ればかりで、とても服とは呼べない。その血の赤だけが、どこまでも紅く、美しかった。新たな奴隷が二人、引き出された。やはり鉄の仮面を被っていた。向き合う二人は、遠
    ケィ。 さん作 [422]
  • 夜明け前

    月がもう、大分傾いていた。朝が近い。ガルガは眠るのを諦めて身を起こし、水差しを手に取って、青白いグラスに水を注いだ。独りの夜は、長い。静寂は、睡眠を助けるどころか、余計な事ばかり考えさせた。過去も、未来も、今の彼にとっては暗闇の中なのに、何を考える必要があるだろう。思考の迷路をさ迷っても、光明など見つからず、却って闇が増すばかりだというのに。家を出た時、計画も何も無かった。しかしこれ以上、あの森
    ケィ。 さん作 [403]
  • BAD GIRLその?

    「服が汚れたじゃねーか、あぁ?」知るか。俺のせいじゃねぇよ。不条理な思いが胃腸の辺りでぐるぐる暴れているが、表には出て来ようとしない。人類と砂鴨(乾燥地帯の家畜)以外に語りかける言語を、俺は知らないのだ。…のだ。「何とか言ったらどうだ、〇〇〇〇野郎!」「じ、自分で解決できたんだからいいじゃねーか!ないですか!」あ、しゃべっちまった。会話が成立すると思われると、ややこしい事になりそうな気が。「口ご
    ケィ。 さん作 [762]
 
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