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アドベンチャーの携帯小説に含まれる記事が892件見つかりました。
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猫物語その26〜意固地はいけません〜
猫八は散々 子猫を脅かした後なので すぐ引き下がるのが気恥ずかしかったのですが蛙の煎餅は ぜひとも得たいと思います。 子猫に この煎餅の価値を気取られる前に条件を承諾するのが得策だと判断し、猫八は その中途半端な長さで握り心地のよさ気な尾のように しっかり図太い精神力で仕切り直し、さも恩着せがましく 勿体つけて 子猫を見逃して あげることにしたのです。 ちっ、しゃーないのぅ。ちっぽけな煎餅じゃ
α さん作 [559] -
神の丘〜歩み〜?
トレイの上にはロンググラスに入ったアイスコーヒーが二つあった。ルームサービスの青年がダイニングテーブルにコーヒーを一つ置く度に、“カラン”と氷がグラスにあたる音がした。「‥で、頼まれていた情報の結果でも聞きたいの‥憂牙」ルームサービスの青年は、固められた髪を崩し、ソファーに深く腰をかけた。「ああ。何か解ったのか?」「相変わらず無愛想な言い方ね。このご時世、愛想よくなきゃやっていけないのよ。世のサ
佐奈 さん作 [657] -
猫物語その25
猫八に 凄まれ問い詰められた子猫は 半泣きになりながら 竹内さんに保護されるまでの いきさつを語りました。 んじゃまぁ、手っ取り早く そのじぃさまに損害を補償してもらぉうかいのぉー と、猫八は さも嬉しそうに歯を見せて笑います。 腹の底の方から クツクツという笑い声が聞こえて来るようです。 だ、ダメにゃ! 子猫は自らも驚くほど厳しい口調で言い放っていました。 猫八も猫丸もキラキラと輝くトパーズ
α さん作 [460] -
猫物語その24〜蛙の呪い?恐怖の銀の鈴!〜
よーう、こっちだ。猫八ー。 にゃに呼んでるんにゃっ 気心の知れたふうに呼びかけられた猫は 滑らかな足運びで子猫のいる卓へ向かい来ます。 白黒のブチの足先は黒かろうと白かろうと土ぼこりを被り毛羽立っていました。 隙のない半月形の目、ふかふかした頬、がっしりした体格に厚みのある毛並み。 そのふてぶてしさには黄色い悲鳴があがります。 おう、待たせたな。猫丸よ。 対照的にスレンダーな相棒に一言かけると
α さん作 [527] -
神の丘〜歩み〜?
暗い路地に男の悲痛な叫びが響き渡る。「‥こっ‥この野郎!」もう一人の男が銃を拾いグレイに銃口を向ける。グレイはそれより速く、もう一つの手で銃を取り出し、何の躊躇も無く男に向け発砲した。男は「ぐあっ…!!」と、薄い悲鳴を上げ、右足を抱えうずくまる。銃を胸元にしまったグレイは、ガラスの棒を突き刺された男の顔に近付き、凄い見幕で怒鳴り散らした。「お前は、何を見た!この左の傷を見たのか?この瞳の色をちゃ
佐奈 さん作 [665] -
猫物語その23〜子猫の初鼻キッス?!〜
座るよう促された子猫は 猫の背後の隙間を通って奥の席に腰をおろしました。 死角になっていた猫の脇に笛筒が下げられていたので、どこから笛を取り出したのか不思議だった子猫は真相を推察できました。 ?、なんだ?わざわざ そんな狭いとこ入って。 猫が隙間を好むから、という訳ではなく子猫には明確な理由が あったのです。 見つかったらマズイ猫が いるんにゃ。それより早く笛のこと教えてほしいにゃ。 子供なら
α さん作 [512] -
コールド×ホット
「うっ?ッ」これで、42回目か…「今日は、なんか変だな…」俺、凌駕雷瓦(りょうからいが)いたって普通の中3見た目は、普通よりいい方頭は、クラスでは上位スポーツは一通り出来るただ、一つ不便な事は、この両手ぐらいだ……小さい頃は、別に普通だった気がする…中学生になってからだ………多分あの事件から……1日に20回ぐらい痛みがはしるようになったまぁ、結構慣れたけど、今日のは全然違う…ペンが持てねぇ…「虔
ラクト・BLACKs さん作 [574] -
猫物語その22
もしや あなたは あの時の... 子猫には その鋭い眼光に おぼえがありました。そう、枝に引っ掛かったのち落下してきた魚を空中で いとも華麗にくわえとってみせたクールガイなあの猫です。 む、おまえは... 子猫が つい漏らした言葉に反応してか、猫もホイッスルをキラリと揺らして子猫へ視線を射かけると 自身の記憶の中から子猫の姿を すくい上げるのでした。 魚に降られて他猫に踏まれていたチビ。 その
α さん作 [493] -
神の丘〜歩み〜?
「“天の国の鍵”の装飾には、エレミヤでしか取れない最高級の鉱物が使われていると聞く。あれ自身、数億の価値があるそうじゃ。マリアのコレクターとしては、最高級の一品ですな。ヒィッヒィッ!」黄色い炎が揺らぐ。「‥なるほど、有難うございます。そろそろタバコに火を付けたいのですが、外に出てもいいですか?」「‥よかろう。己の任務と四彩の炎、忘れるでは無いぞ」「この任務につけたことに、心から感謝の念を‥」青い
佐奈 さん作 [599] -
猫物語その21
猫好きでありながら魚屋ではない八百屋のご主人の話では、鼠が集まるかは分からないが首からホイッスルを下げた猫がいるカフェーがあるとのことでした。 詳しくきくと その猫の存在を知ったのは極最近のことで、八百屋のご主人には この町の猫ではないように見えたそうなのです。 町猫かどうか 見ただけで判るのですにゃ? 子猫が尋ねると八百屋のご主人は笑いながら申します。 長年 猫を凝視してるとね、なんとなく
α さん作 [504]