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コメディの携帯小説に含まれる記事が620件見つかりました。

 
  • ギャラクシーラリー16

    クミは何だか泣きそうになってきた。アユミさんは分かってくれたんだろうか…。少し沈黙があった。アユミは大きな目を一度つぶり、じっとクミを見つめる。クミは採点を待つ生徒のようにドキドキする。何て可愛いひとなんだろう…。何故か全然関係ない事が頭に浮かんでは消える。そしてアユミが口を開いた。「言いたい事はよくわかったわ…。私は何をすればいいかな。それに二人では心細いから」そう言ってアユミはケータイを取り
    フェイ さん作 [440]
  • ギャラクシーラリー15

    クミは緊張していた。知人を通してアユミと二人で会う約束をしていたからだ。仕事で一緒になる事は多かったが、プライベートで二人で会うのは初めてだ。しかも自分の思い付きの為にわざわざ時間を取ってもらったのだ。バカにされるだろうか?笑われるだろうか?自分自身でさえよくわからない感情が伝わるだろうか?そしてアユミが現れた。「話ってなんなの?」クミは出来るだけ冷静に言葉を選んで自分の思い付きを話した。いつの
    フェイ さん作 [429]
  • ギャラクシーラリー14

    参入志願者逹6クミはミュージシャンだ。それもこの国でトップクラスの人気があった。何よりも歌うことが好きで、そして応援してくれるファンがいる。支えてくれるスタッフがいる。自分は何て幸せなんだろう。そう思っていた。そんな時、自分の無知からくる不用意な発言で多くの人達を傷付けてしまった。自分は何てバカだったんだろう。すごく反省している。自己嫌悪で潰れそうになる。そんな自分の事を必要としてくれるファンが
    フェイ さん作 [426]
  • ギャラクシーラリー13

    アヤはアキとすっかり打ち解けて色んな話をした。プロポーションの維持方法、男の扱い方等々…。またノックの音がする。先ほどまでとは、別人のように社交モードへと切り替える。アヤはチラリとアキを見たが、アキも別人のようだ。さすがね…。アヤは微笑みを浮かべて言う。「どうぞ」「失礼します」と言って入って来たのはバラエティー番組でよく見る優子だった。優子は楽屋へ挨拶回りに来たようだ。この世界ちょっとしたコツで
    フェイ さん作 [424]
  • ギャラクシーラリー12

    参入志願者逹5アヤは、その美貌で数々の男を虜にしてきた。一昔前までは、信じられない額を貢いでくる男などもいた。しかしこう不景気な世の中では、アラフォーのアヤに貢いでくれる男はそういない。ダメダメ、若さは気力で保つものよ。弱気はダメ。アヤは、たゆまぬ努力と気力で昔と変わらない美貌を保っていた。完璧なプロポーションと魅力的な微笑み。バラエティー番組の収録のため、アヤは控え室で考え事をしていた。ドアが
    フェイ さん作 [438]
  • ギャラクシーラリー11

    参入志願者逹4「もっと、こう…派手なやつがやりたいんですよ」顔見知りのディレクターを捕まえて、ケインは自分のかねてからのアイデアを語る。「俺だってね、アクションをやりたいんだよ。だけどスポンサーがつかないんだよ。今はね」ディレクターはそう言った。彼はむずかる子供を諭すような口調で続ける。「それにどれだけ凄いスタントやっても売りにはならないんだよ。今はCGでどうにでもなるからね」それじゃ、と手をあ
    フェイ さん作 [446]
  • ギャラクシーラリー10

    参入志願者逹3イッコーはメイキャッパー。彼は男として生まれ、自らの意思で女となった。性別を間違えて生まれただけ。ただ、それだけなのに世間からはズレた目でみられてしまう。ここまで来るのにどれだけ辛い目にあってきたか。それでも、歯をくいしばり、決して下を向かずに人生を歩んできた。メイク技術が認められ、芸能界でも、名指しで呼ばれる程になった。この芸能界には、自分と同じ境遇の人が結構いる。それが、なんと
    フェイ さん作 [493]
  • ギャラクシーラリー9

    タカヤマ刑事は窓際のデスクで新聞を読んでいた。どうも焦点が合わない。認めたくないが老眼の兆候だろう。最近はため息が増えた。若い頃には相棒のユウジと二人で組織暴力団を壊滅一歩手前まで追い詰めた事もある。無謀とも言える二人の刑事は、いつしか<危険な刑事>と呼ばれるようになった。実際に事件を解決する回数で上層部を黙らせてきた。小言をいいながらも、二人をかばってくれた上司もこの前亡くなった。ユウジは、相
    フェイ さん作 [483]
  • ギャラクシーラリー8

    「ちょっと貸せ」タクヤはツヨシのケータイをひったくり、むさぼるようにサイトを読む。ツヨシは肩をすくめてから、ごろんと寝転がる。「3億円だってさ。優勝で。今時珍しいよね」ツヨシは、タクヤのドラマに友情出演していた。これは、タクヤの遊び心からの発案でグループのメンバーをちょい役でだしてはどうか、と監督に話をしたら実現してしまったのだ。ツヨシの他にマサヒロも出演していた。残念ながら他のメンバーはスケジ
    フェイ さん作 [460]
  • ギャラクシーラリー7

    参入志願者逹 2「お疲れ様でした〜!」若いスタッフの声が響き渡ると、タクヤはふぅっと息をついた。花束を競演した女優から受けとると、ニッコリ微笑んだ。タクヤ主演のドラマがクランクアップしたのだ。タクヤは国民的アイドルグループのメンバーだ。歌に俳優業、バラエティー番組と休む間もなく働いて築き上げた場所だ。大物女性歌手と結婚し子宝にも恵まれた。人は皆、彼を成功者と呼ぶ。しかし…。タクヤは時々、心の中で
    フェイ さん作 [476]
 
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