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コメディの携帯小説に含まれる記事が620件見つかりました。

 
  • 携帯小説家・Dの苦悩

    浮かばない全くもって浮かばない考えても考えてもDにはアイデアさえ浮かばなかった。Dはこれまでいくつかの作品を投稿してきた携帯小説家。そのジャンルは幅広く感動ものの長編からドタバタ短編コメディひいてはホラーに至るまで本当に広範囲に及んでいる。どの作品もアマチュアながら中々よく出来ている。Dはそう自負していた。調子がいいときは次々とアイデアが浮かぶ。設定から結末、登場人物の台詞や感情描写。全てが頭の
    デフレーター さん作 [551]
  • 帰ってくれ 9

    「あ、そうそう。誕生日と言ったらやっぱこれだよねー。」麻友美と綾香はドアの横に置いてあった袋を手に取り、亮平に渡した。「何これ?プレゼント?」「開けてみて。」麻友美が渡してくれた袋に入っていたのは財布だった。「お兄ちゃんの財布ぼろっちいでしょ?センスも古いし…それに貧乏だし…お金たくさん貯まるように、財布プレゼントするね。」「あ…ああ、ありがとう。」亮平は引き攣った笑いを浮かべた。財布は嬉しいが
    デフレーター さん作 [566]
  • 帰ってくれ 8

    「止めろよ…何揉めてんだよ…ってか巻き込むな!」「「黙ってて!」」2人はまた息を揃えて亮平に怒鳴ると、また喧嘩を始めた。「大体麻友美ちゃん生意気だよ?いくら妹だからって…そんなんじゃ嫌われちゃうよ?」「そういう綾香さんだって!そんな嫉妬深いと別れられちゃうんだから!」「何よ!」「もー怒った!」2人は揉み合いになりながら外に出た。「おいこら!」亮平は慌てて玄関に向かった。何せ亮平の住んでいるマンシ
    デフレーター さん作 [510]
  • 帰ってくれ 7

    「「おー」」麻友美と綾香は並べられた料理を見て歓声をあげた。が…「キャベツ少ない…」「あ、トマト…」2人はここでもいちゃもんをつける。「お兄ちゃん、麻友美がトマト嫌いなの知ってるじゃん…」「野菜たっぷりめって言ったのに…」亮平はしばらく黙っていたが、やがて拳を固めながら言った。「…黙って食え。」「うーん…いただきまーす。」「いただきまーす。」麻友美と綾香はそれぞれ料理を食べはじめた。「んー…微妙
    デフレーター さん作 [530]
  • 帰ってくれ 6

    「まあとにかく…昼飯作るから2人で適当にしゃべっといて。」亮平はキッチンへ向かった。「何か野菜あるー?私最近ダイエット中だからサラダ食べたいなー」「麻友美はチャーハンがいいな!」「はいはい…ったく…とんだ邪魔が入ったな…」「お兄ちゃん何か言った?」「なんでもないです。…2人ともチャーハンとサラダでいいね?」「野菜たっぷりめでお願い!」「あと胡椒いっぱいかけて!」「そこの棚にあるから好きなだけかけ
    デフレーター さん作 [481]
  • 帰ってくれ 5

    「お兄ちゃん…?」綾香は麻友美と亮平の顔を交互に見比べた。そして考え抜いた末、口を開いた。「似てない。」「いや、ほんとだし。」「…あんた、亮平の何なの?」「うーん…大事な人…かな。」麻友美がぽつりとつぶやく。亮平は慌てた。「お前…何言ってんだよ!」「大事な人…?」間違ってはいないが、この状況で絶対に言ってはいけない一言。「そうです。お兄ちゃんは、大事な人です。」「気安く「お兄ちゃん」とか呼んでん
    デフレーター さん作 [558]
  • 帰ってくれ 4

    綾香を待つ間、麻友美は亮平の部屋をうろうろ歩き回り、珍動物を見るような目で色んなものを見ていた。「麻友美、ちょっとは落ち着け。」「お兄ちゃん。麻友美が前来た時に置いてった歯ブラシはー?」「あ、やべっ…」亮平は慌てて洗面台から歯ブラシを持ってきた。「何パニクってんの?」「こんなんがあったら絶対修羅場だろ」以前麻友美が遊びに来たとき、歯ブラシを持ってきていた。泊まるつもりだったんだろう。当然その日の
    デフレーター さん作 [503]
  • 帰ってくれ 3

    「ねーねー、お兄ちゃんの彼女ってどんな人?」麻友美が目を輝かせながら聞いてくる。「まあ…結構可愛いよ。」「麻友美より?」「…は?」亮平は呆れた。まず妹と彼女など比較するものではない。「んなこと言われても…比べるもんじゃないだろ…」「じゃあ…麻友美のこと可愛くないの?」また目を潤ませる麻友美。「そうじゃねーけど。その…麻友美に対する可愛いと彼女に対する可愛いは違うだろっつってんの。」「うわぁーん!
    デフレーター さん作 [553]
  • 帰ってくれ 2

    「何急にきてんだよ…」「別にいーじゃん。暇だったからお兄ちゃんと遊んであげよっかなーって思っただけ。」麻友美はさっさと部屋にあがった。「俺そんな暇じゃないんだけど。」「えー!どっか行くの?」「いや彼女来るんだよ。」亮平は綾香にまだ麻友美を紹介していない。もしこの状況で綾香が来たら…今日は麻友美にこのまま居座られては都合が悪いのだ。麻友美はじっと亮平を見つめ、口を開いた。「暇じゃん。」こいつバカか
    デフレーター さん作 [541]
  • 帰ってくれ 1

    「ふーん…まあ、こういう時何て言えばいいか分からんけどさ…とりあえず、頑張れよ。瑠奈ちゃんにいいとこ見せてやれ。な?」亮平は電話で大学の友人である隼人を励ましていた。暇なときに遊びにでも行こうかと隼人を誘ったのだが、隼人は今そんな気分じゃないという。理由を聞くと隼人がとても可愛がっていた妹の瑠奈が旅行先で事故にあい、亡くなったと聞かされた。以前亮平と隼人が遊んだ時に隼人が瑠奈を連れて来たこともあ
    デフレーター さん作 [583]
 
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