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公募投稿作品の携帯小説に含まれる記事が496件見つかりました。
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白い天使のうた(1)
ある一人のパスターが、施設を訪れた。彼の名前は塚本優二。神様の愛を伝えることが目的だ。そこの施設は、”障害者や、知恵おくれやろうあ者、みなしご等をまとめて扶養します。”とパンフレットには書いてあった。入所寮はべらぼうに高いのだが、その後の生活を一切引き受けてくれるというのだから、実の親たちは、「大っきな粗大ごみだよ」と言いながら、捨てていくかのように子供を置いていった。塚本が伝道の目的を説明する
宮平マリノ さん作 [597] -
晴れたらいいね
簡単なことを難しく考えてしまうのが人間難しいことを簡単に考えてしまうのも人間だからこそ生きる意味、生きていく意味を見失いそうになるほんの少し、ほんの一つだけ考え方を変えれば明るく楽しく生きていける俺の名前は明石剛京都産まれの大阪育ち雪の降る日に産まれたそうだこれから起きる波瀾万丈な人生なんて夢にも思わないほど笑顔に包まれて・・・力強い父親、美人と評判の母親父の義雄は小さいながらも自営で大工をして
江本吉直 さん作 [652] -
けいたいでんわのめーる (7)
もう駄目だ……。 車に引きずり込まれようとしたそのとき、首から提げたストラップが大きく右に振り子のように動いた。 すると、携帯電話が黒いサングラスのおじさんの顔面に勢いよく激突した。「いててて!!」 おじさんのサングラスは吹っ飛んで、掴んでいた僕の腕を離して、両手で顔を覆った。 今だ! その隙に、僕は一目散に走り出した。「はぁ、はぁ、怖かったぁ!」 大通りまで来たから、もう大丈夫だろう。 あっ
阿部和義 さん作 [853] -
けいたいでんわのめーる (6)
「坊や、ちょっといいかい。市立病院はどっちに行けばいいかな?」 黒いサングラスをしたおじさんに話かけられる。 市立病院って、お祖父ちゃんが入院してる病院だ。もしかしてお見舞いに行く人なのかな……。「坊や。学校まで送るから、病院まで案内してくれないかい?」「でも……」 プゥルルル♪ プゥルルル♪ 着信音が鳴り響いたと思ったら、急に白い車のドアが開いて、黒いサングラスのおじさんが僕の左腕を強く掴んだ
阿部和義 さん作 [659] -
けいたいでんわのめーる (5)
プゥルルル♪ プゥルルル♪ 着信音が鳴りやまない。「うるさいなぁ……」FromけいたいでんわのめーるTo翔太Subあさだぞ【もうおきないとママにしかられるぞ。 ゆうべパパとけんかしてきげんがわるいから、きをつけろよ】 そういえば、昨日もパパは帰りが遅かったっけ……。「おはよう!」 ママの顔色をうかがいながら言ってみる。「おはよう。今日は早いのね。毎日こうだといいんだけど……」 マジで機嫌悪そう
阿部和義 さん作 [591] -
けいたいでんわのめーる (4)
家に着いたけれど、鍵がどこにあるのか聞くの忘れちゃったよ……。 プゥルルル♪FromけいたいでんわのめーるTo翔太Subカギ【ママもあわててたから、カギをおいていくのわすれたみたいだ。 パパがあさがえりようにかくしてあるカギが、ポストのうらがわにあるぞ】 恐る恐るポストの裏側を覗いてみると、確かに鍵がガムテープで貼り付けられていた。【でもよく知ってたね】【これがオレのしごとだっていっただろ。
阿部和義 さん作 [594] -
けいたいでんわのめーる (3)
半信半疑だったけれど、ママに電話してみる。「もしもし。翔太? 今かけようと思ってたところだったのよ。 お祖父ちゃんが入院しちゃったから、すぐ市立病院に行かなきゃならないの。一人でお留守番してて」 お祖父ちゃんは心臓に持病があって、いつ倒れるかわからない状態だとは聞いていた。【どうしてわかったの?】【こういうのがオレのしごとだ。 すこしはしんようしてくれたか】【うん。でも、本当は誰なの?】【きみ
阿部和義 さん作 [584] -
けいたいでんわのめーる (2)
「はい。携帯電話を持ってきた人は、電源を切ってこの箱に入れて下さい」 先生に言われたとおりに電源を切って、大きなスチール製の箱に置いた。 箱の中は色とりどりの携帯電話で、あっという間に埋めつくされる。 三時限目の体育が終わる頃には、朝のメールのことはすっかり忘れかけていた。 キーンコーン、カーンコーン♪「携帯電話を持ってきた人は、忘れないで持ち帰るように」 先生から言われなければ、危うく忘れて帰
阿部和義 さん作 [630] -
けいたいでんわのめーる (1)
「はい、これ。今日から持って行きなさい」 ママから手渡されたのは携帯電話。ジュニアケータイってやつだ。 最近、知らない人に声をかけられたり、車に無理矢理乗せられそうになる事件が立て続けに起きた。 防犯のためということで、今日から学校に携帯電話を持って行ってもよくなったんだ。 でも授業中は電源を切って、先生に預けなくちゃいけないけれど。 プゥルルル♪ 短い着信音が鳴った。「ママからメールかな」 携
阿部和義 さん作 [696] -
ヒステリー女先生
俺は又々ビックリ。大体学校なんて勉強が面白いから出てるだけ!嫌いなセンコウや嫌いな科目は当たり前サボる。毎日遅刻好きな時(仕事の都合上)帰る。学校の規則なんてハナから相手にしない。先生にしたら一番扱い憎い生徒の自覚は充分持っている。尊敬してるよ…やはり企み事あり、手馴ずけようってか?飼い犬にしようか?「先生それはないでしょ。俺は先生から叱られても褒められるチュンボウじゃないし」「他の先生は殆どそ
ひで さん作 [565]