携帯小説!(PC版)

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公募投稿作品の携帯小説に含まれる記事が496件見つかりました。

 
  • 雨の日の洗車5

    <5>「〇〇薬品でーす。薬のご提案に伺いましたー」営業マンの声は、雨が浸したアスファルトに反響し、僕の家にまで聞こえてきた。「どうもー!」そう応えたのは少年の母親らしき声だった。知り合いか?と思わせる対応に一瞬耳を疑ったが、〇〇薬品は悪評の高い製薬会社で、ここら辺の人なら皆知っている。契約を結んでる家は皆無だった。不審気に思って側耳を立てた。雨音が二人の会話を打ち消し、内容は聞き取れなかったが、
    うー さん作 [592]
  • 雨の日の洗車4

    <4>少年は隣の家に住んでる中学生だった。どこか勝ち誇った表情で、ほくそ笑んでるように見えた。視線は強く、店員をじっと睨んでいた。それから数日が経った。好天に恵まれない日が続き、僕もいまだに晴れはこない。ボーッと幾つもの暗雲から延びる線を見詰めながら時をやり過ごしていた。こんな雨の中誰だろう?自宅のチャイムが響く。おもむろにに玄関を開けると厄介な営業マンだった。欝陶しい、面倒臭い、迷惑だと同時に
    うー さん作 [540]
  • 雨の日の洗車3

    <3>会社を辞める原因となったあのとき、むやみに怒りを爆発させなければよかったと、今さらながら後悔する。僕は、所謂大人の怒り方を知らなかった。相手を罵倒する言葉ばかりが口をつき、冷静さを失う。一息に罵言してしまうのだ。気付くが、この性分はどうしようもない。それ意外の感情の表現の仕方を知らなかった。僕の悶々とした気持ちに似た、底ごもる模様の昼間であった。何気ない日常の一コマは、ある人への苛立ちに多
    うー さん作 [539]
  • 雨の日の洗車2

    <2>この充たされる進行と同じぐらい、無職の一日は速い。職を無くしてからもう10ヶ月が過ぎようとしていた。新聞を広げれば「職員削減」の記事が、紙面の端に書かれていた。目につきにくい位置。しかし何故かそんな文字ばかりが目に入る。仲間が増えるという嬉しさと、他人の不幸を笑う偏屈な感情が僕を支配する。我を顧みたら、笑っていられる状況ではないことはわかっていた。しかし、誰しもそんな気持ちはあるのではない
    うー さん作 [547]
  • 雨の日の洗車

    <1>社会が動き出そうとするとき、僕はまだ布団の中にていた。カーテンの隙間からは既に朝日が這入ろうと、その長い両手を永遠と伸ばしていた。意外に熱気を帯びた細い光線は、僕の眠りを邪魔する。眠気と熱気と戦いながら、暫く悶えていたが、次第に不快感を覚え始めた僕は足で大きく布団を蹴り上げた。寝汗で纏わり付く寝巻を四肢を以って無理やり剥がしに係ろうとした。すっと放たれた空間から入ってくる風が気持ちいい。全
    うー さん作 [573]
  • だめ姉日記 ?日目

    12歳の夏、母親が出て行った。性格が子供な父親、優しいじいちゃん、優しいばあちゃん、13歳の長男 竜(りゅう)12歳の長女 みゆ 8歳の次男 ナオ その時まで弟を可愛いなんて思った事はなかったでも後に、弟の母親になりたいと思うようになっただめ姉のみゆドジでバカで頑固でアホ 弟から見た私は最低の女に見えただろうだけど、それでも自分なりに頑張っていこうと決めた
    箕由希 さん作 [671]
  • Forgot-2

    トラウマを負った彼の記憶は、必死にそれを治そうとした。 具体的に言えば、母親のことを忘れようとしたのだ。楽しかった事も苦しかった事もそして実際に、全てではないが、彼は母親との記憶を忘れていった。他にどうしようもなかった、と言えば言い訳になる。しかし、人間というのは都合よく造られている。 病気のところは治せばいい。その原因ごと消してしまえ。 つまりは、トラウマの原因となる、記憶ごと消してしまえ、と
    黒和 さん作 [566]
  • 心の病 第4部

    順風満帆に行っていた彼氏と順調に過ごしていた。彼氏のおかげで前向きになれた。大らかにもなれたな。でもそんな彼氏とはうまく行かなくなった理由が出てきたそれは、私が職業訓練校に行って人間的にも変わる事ができた事。その頃に路上で一生懸命ギターをひいた人に心うたれ、色々なストリートミュージシャンに行くようになった。彼氏も私のわがままで付き合ってくれてはいたが、男のストリートミュージシャンばかりを応援して
    モーリー さん作 [556]
  • 白と黒

    「僕はどうして此処にいるのだろう、何がしたいんだ。」平凡な日々の中で最近、そんなことばかり考えてる。僕は、とある学校に通う高校一年生。自分で言うのもなんだけど勉強はそこそこ、運動もそこそこ。これといって出来ないものは無い。だけど、これといって人より優れているものもない。何をやっても人並み。それ以上でも以下でもない。春。この時僕は思いもしなかったことを体験するとはこれっぽっちも考えてもいなかった。
    TAKA さん作 [737]
  • 心の病 第三部

    彼氏はインドアでゲームが好きな人でした。だからインドアなデートばかりやし、体は丈夫ではなかった。しょっちゅうデートの約束しては体調壊しドタキャンされる 事が多かった。しかし、私の中では幸せな一時を過ごしていた。一番幸せやったのは雨の日。ドライブしててお昼や夕食を食べにレストランに行った。そうすると彼氏は「助手席に座ってて」とか言って自分は少し濡れて助手席で傘を差して私を迎えにきて相合い傘をした時
    モーリー さん作 [550]
 
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