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公募投稿作品の携帯小説に含まれる記事が496件見つかりました。
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行ってらっしゃい
『行ってらっしゃい、お母さん』 何故そぅ言ったのだろう。お婆ちゃんに頭を下げた 大きな荷物 大きな涙 『今までお世話になりました』 初めて見た細い体 細い顔目に写る光景が不思議に思えた。ご飯が飲み込めない 目が合って、『じゃあね』……もぐもぐ… 『ぅん。行ってらっしゃいお母さん』『行ってらっしゃいじゃないの』 ぅうん。いってらっしゃいだよ。あなたに
満月 さん作 [873] -
スラッシュ・オブ・デイズ 2
その夢は何度も見た夢だった。植物など生えない環境が厳しい荒野。彼はそこで生まれ育った。季節の流れは日本とゆう国と似てるが、温度差が激しかった。夏は四十を越え、冬は零度を下回るのが毎日だった。その苦難の毎日に耐えきれなかった仲間たちは皆、目の前で息絶えていった。 バリッシュ、ガーレン、ダンクス、皆厳しく辛い環境に生き抜くことは出来なかった俺の親友達。 大人たちは親友達をを敗者と呼んだ。それが堪ら
宮元庄司 さん作 [668] -
スラッシュ・オブ・デイズ
その日の朝はいつものような暁色の夜明けが過ぎ去り、いつものような静かな朝を迎え入れようとする、そんな朝だった。しかし、この日の朝の幾つも建つ高層ビルは異例な無人の静けさが不気味に保たれていた、そんな不思議な日。 そんな朝、彼は走っていた。とにかく遠くへ、とにかく全力疾走、とにかく同じ最期を迎え入れたくないから。だから、走っていた。 革製の漆黒のコートを揺らさせ、首に掛けてあるネックレスがチャラ
宮元庄司 さん作 [910] -
純命樹?
家に帰ると土が乾きはじめていた。観察を続けた結果、種が水分を吸収する時間は昼で二時間、夜で三時間ということが分かった。つまり、ほとんど家を離れられないのだ。いくら眠くても三時間後には目覚ましが鳴った。眠い目をこすりながら育児ノイローゼにかかっていた頃を思い出していた。「思い出したくないのに…」天気が悪くなればビニールハウスを買いつけ、疲労を心配して生命保険にも加入した。くる日もくる日も純命樹の
りのでひうとい さん作 [952] -
最期の夜
私は、ある小国の王子であった。王子やって10年…やっとこさ父が死に王位継承したっつーのに隣国との領地争いが起きた。そして戦。敵対する国が悪かった…なんせ国土が約五倍、兵力差三倍なんでかな〜…ゆえに開戦して数日で主要都市は占領された。一方的だった。私達の兵力は、開戦する前に比べて三割ぐらいになっていた。私は、同盟国に船で国民は亡命させた。さっ!破滅か祝福か私は賭けに出ようと思う。今ここに書かれた書
風雅 さん作 [1,125] -
純命樹
「双子かぁ〜」「はい…ですが右の兄は主人と共に交通事故で去年亡くなりました。左の順一も原因不明の奇病に冒されあと三ヶ月の命なんです。この子の命を助けて下さい…」 そんな相談を受けた占い師は動揺した。しかし、母親は真剣な表情でそう訴え続けた。「なぜうちの子達だけこんな目に会うの!出来るなら変わってあげたいっ!」 泣きながらそう訴える母親の言葉を聞いた占い師はふと言った。「あなたが代わりに死んでもい
りのでひうとい さん作 [1,069] -
母
今日、私は結婚しました。 五年間お付き合いをしていた彼と、彼のご両親と四人だけの結婚式でした。 私は彼と彼の両親に今日まで嘘をついていました。彼とお付き合いをするときも、家へ挨拶に伺ったときも、『私には両親はいません』と嘘をつきました。 私の父は私が生まれる前、母を捨てました。名前も顔もしりません。 母は、母子家庭だからと周囲に言われないよう、厳しく厳しく私を育てて来ました。そんな
あゆみ さん作 [930] -
ゴーイングMYしゃいにんぐろーど
この世界じゃあやらなきゃやられるんだ!大きな口も時には叩くけど僕はこんなに弱虫なんだなあ 凄くみじめでつらいよ誰もわかってくれない誰も助けてくれないって思い やらなきゃやられるんだったら いっそやられてしまおうか それはなおみじめでつらいことだね うん わかってるよわかってるよ けどいっそやられちゃおう だってね、まだ終わったわけじゃないから やられても僕は歩き続けるんだ!それをバネにしてどんな
SHIN さん作 [585] -
3匹の猫 2
コンコンコン異変に気付いたのか部屋に先輩が入ってきた「何だこの猫は?」「それよりも猫が喋るんです」あわててその猫を見せる「ニャー(誰この人?)」「猫が喋る訳ないだろーそれよりもこの猫何とかしろよ。ここで飼うなよ」そう言って先輩は出ていったつまり僕にしか猫の言葉は聞こえないらしい…何でこんな能力が?それよりも早くこの猫何とかしないとそうここは僕の職場の寮の訳で動物は飼ってはいけない「やだぁまだ帰り
マサト さん作 [631] -
3匹の猫 1
ある日町の中で3匹の飼い猫に出会う一匹は少し大きめの親猫あとの2匹はまだ小さな子供猫3匹とも黄色に少し茶色のシマ模様で種類とかはよく分からない一方僕はといえば実家から持ってきた沢山の荷物に疲れ果てて道端で少し休んでいたそんな中この3匹の猫たちが現れたいいなぁ猫は気楽で…そう思いながら「よいしょっ」と立ち上がり、この沢山の荷物を持つため身体全体に力を入れて何とか今住んでる寮まで辿り着いた「疲れたぁ
マサト さん作 [637]