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エッセイの携帯小説に含まれる記事が2019件見つかりました。
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病気と幸せ3
受付は八時半からだが、早く来ている人のため、自動整理券をとる仕組みになっている。急いで緑のボタンを押すと25番の券が出てきた。月曜より早い番号だ。結構それだけでもうれしい。私たちの後から次々人がくる。皆手慣れているのは慢性の患者が多いからか?よくドラマでは失明しかけても、角膜移植をして包帯を取るとすぐに見えるようになるが、そんな人見たことがない。現実は角膜移植しても乱視がひどく、コンタクトを入れ
みみ さん作 [457] -
男不信
男不信…無性に男がコワイ…何を話せばいいのかどう対応すればいいのか全然解らない…過去の傷は、思っていた以上に深かったらしい…このいつまで続くのかいつコワくなくなるのかいつ昔のようにうまく、普通に話せるようになるのか…解らない・・・誰か、誰か早く私をココから救い出してほしいこの、全ての男がコワイ恐怖から早く解放されたい…早く、楽になりたい…助けて…助けてほしい
♀ さん作 [384] -
病気と幸せ2
大病院で命の危険な人がいっぱい。だけど眼科は死ぬことは殆どないから、なんかほんわかしている。殆どの人が付き添いがいるし、おばあちゃんが病気で付き添いの孫。小さい子供と若いお父さん。中年の女性の患者と年老いた母。悲劇的な病院で朝ご飯何食べる?身体が元気なのがなんとも有り難い。見えにくい目で小説読む夫、隣は目を異常に近づけて参考書に目を通す受験生。目が良くても感謝もなく、見るべきものを何も見ない人が
みみ さん作 [554] -
病気と幸せ
朝早く目覚ましで飛び起きた。今日も病院へ。とにかく普段とちがって朝日を浴びながら駅へ急ぐ。地下鉄もモノレールもすごい人。元気な人に囲まれて、まけそう。やっとついた病院前の駅受付に急ぐ病気の人たち。ここは大病院。重篤な病気が多いはず。けれど皆自分なりに息きらせ、足ひきずり走るように歩く。朝日が背にあたり皆輝くよう。ホテルのロビーのような受付を通り眼科うけつけへ。今日もあふれるような人。結構早く起き
みみ さん作 [582] -
どす恋 後日談
結論をいうと、僕と南さんとが、どうこうなることはなかった。 初恋は実らないと誰かが言ったが、それにすっかり当てはまる結果となる。 あれから僕たちは中学校にあがり、ヒロキとの腐れ縁はなおも続いた。 中学3年になると、また奇しくも一人の相手を二人で争うことになるのだが… それはまた別の話。 中学生の南さんは、誰か他の人に恋していたようだ。 だからじゃないが、僕は次第に南さんのことを想わなくなって
けん さん作 [480] -
どす恋 完結
辺りはすっかり暗くなっていた。 先生の誘導のもとに、ぞろぞろと生徒たちがついていく。 周りには田んぼや雑木林があり、まさにきもだめしにはうってつけの環境だ。 僕はこういった時、よく考えてしまう。 たしかに小学生の夏の夜といえばきもだめしである。 先生たちにしても、生徒を驚かすことで何かしらの快感が得られよう。 しかし万が一オリジナルが出た場合、一体どうするというのだ… 前に家族で行った遊園地
けん さん作 [432] -
どす恋?
林間学校も初日、二日目が過ぎた。 暑い中をとにかく歩き回り、一瞬にして水筒のお茶が底をついたウォークラリー。 宿舎のお茶を補充しようとしたら、全部HOTだったことには閉口した。 体育館のような場所では、友人同士の交流を深めた。 自分のプロフィールが書かれたカードを首からさげて館内をうろつき、より多くの生徒と会話を交わすのだ。 この間、ヒロキは驚くほどにおとなしかった。 初日のあの勢いに比べると
けん さん作 [371] -
少女苑
2001年1月13日私は「遇犯」というはっきりしない犯名で初等少年院送致となった。1999年7月中学三年生だった私は学校が終わると家に帰りテレビを見ていた。ちょうどその時流れていた番組が援助交際を取り締まる番組だった。私はそれを見てほんの軽い気持ちで「夏休みに友達と遊びに行くのに一回だけ援交してお小遣い稼ごう」と思いました。そして次の日、一人で行くのが少し不安だった私は一番仲のいい友達にその話を
花梨 さん作 [1,211] -
どす恋?
衝撃の朝食を終え、僕たちは一旦部屋へと戻る。 ヒロキは妙に元気な様子で、朝食時の出来事を周りに話しだす。 「俺、南さんと朝から間接キスしてもうたわぁ〜」 鼻の下が伸びている。 伸びたまま戻らなかったらいいのに。 「ほんまけ?やるやんヒロキ。うかうかしとれんな」 ライバルたちは明らかに動揺しはじめる。 僕はひとこと補足してやりたかった。 半ば強引だったよ、と。 しかし、ヒロキは勢いづく。 「コク
けん さん作 [351] -
どす恋
小学四年生の頃だった。 3泊4日の林間学校。 よくあることなのだが、就寝の時間が一番盛り上がる。 初日の夜、ある種の興奮も手伝い、僕たちは自分の好きなコを順番に言い合っていた。 寝ろ寝ろとうるさい体育教師を尻目に、僕たちの告白は途切れながらも続く。 「へぇー。そうなんや?じゃ、お前も南さんか??」 ヒロキが大はしゃぎする。 「そーや。うるさいやっちゃな」 本当にうるさい。 その時点で、僕には
けん さん作 [378]