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ファンタジーの携帯小説に含まれる記事が7260件見つかりました。
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海賊と鬼使い 6
「ラウト!!見張り台から大海蛇の仲間が集まって来てないか見張れ!!」「了解、船長!!」ラウトは猿のような身のこなしで見張り台にスルスルと登っていった。「ロア!!お前は砲台を準備しろ。ついでにギアンに船を止めろと伝えろ」「オッケー、任せて!!」ロアが指示通り走り去るのを見届けると、カイルは二人の様子をじっと見ていた。一方、フウリと鬼道丸は大海蛇をじっと睨み上げながら静かに待っていた。先ほどから大海
ホオズキ さん作 [272] -
クリスタルクラッシュ2―?
「え…と…」ザックは困惑したような顔で、言葉を濁した。「どうした?」「実はその…村に剣を使える人が一人もいなくて素振りばかりやってたんで、腕とかはよくわからないんです…」「…お前、よくそんなので賞金稼ぎになろうとしたなあ」ダリルは呆れてため息を吐いた。「まあいいや。後で俺自身が確かめてやるよ」「ダリル、勢い余って斬り殺したりしないで下さいね」「するか!…次は俺がいくぞ。名前はダリル・リゲル。一応
いっと さん作 [428] -
子供のセカイ。151
うずくまる美香と耕太を包囲する形で、女たちは次々と地面の上に降り立った。赤く冷たい、何の光も宿さない幾対もの瞳が、じっと静かに二人の姿を捉えている。二十人ほどの女たちは一斉に、まったく同じ動きで長剣を身体の前に構えた。磨きあげられた美しい細身の刀身が、絶望的な表情を刻んだ美香と耕太の顔を映し込んだ。(ヤバい…!ヤバいヤバいヤバい!どうする!どうすればいい!?)耕太はごくんと生唾を呑み込んだ。情け
アンヌ さん作 [430] -
海賊と鬼使い 5
「ハアッハアッ」フウリ、鬼道丸、カイルの三人は息を切らせて睨み合っていた。「こんな強い人間、久しぶりだぜ!!姫様、大丈夫か?」鬼道丸がフウリの方を気づかって言った。「大丈夫だよ。ありがとう。」フウリが微笑んで言った。「本当に強いな!お前ら!ますます仲間にしてぇ」カイルがニコニコしながら言った。「行くよ!」「おう!!」フウリが風の刃を飛ばし、鬼道丸が斬りかかった。キキキキンッ!!金属音が響き渡り、
ホオズキ さん作 [342] -
海賊と鬼使い 4
「あぁ〜…ヒマすぎて死ぬ…」海賊船の見張り台の上で少年が一人ダレていた。ボサボサの黒髪を後頭部で一つに縛り、明るい黄色の瞳は見張り台の下を歩く金髪の女性を見下ろしていた。「ロア〜なんか面白い事ねーのー?俺、退屈すぎて死ぬんだけど。」ロア、と呼ばれ女性が振り返った。そして、呆れたようにため息をつく。「昨日海賊船とやりあったじゃない。周りに海賊船とか無いの?」少年が辺りをグルリと見回した。海が広がる
ホオズキ さん作 [343] -
クリスタルクラッシュ2―?
「驚きすぎだぞ」ダリルは苦笑した。「驚くに決まってるじゃない!…この人、あの村に何か関係があるんですか?」「いや、何も」「はあ?」ミーナは眉間にしわを寄せながら、首を傾げた。「私が説明しましょう」エナンは小さく咳払いをして、ザックが来た時から今に至るまでの経緯を詳しく説明した。「へえ…そんな事があったんだ」ミーナは納得したように小さく頷いた。「俺はまだこいつを完全に信用した訳じゃないけどな」ダリ
いっと さん作 [460] -
ウイニング
じん「アレック、なぁ最近おかしくないか?」アレック「別に、そうでもないけどな」家に帰ると、主「母さん、アレックとでかけるから俺帰り遅くなるから」母「なるべく早く帰ってくのよ」2時、歩いてるとドンッドンッ、じん「なんだ?」ビルの隙間から巨大な何かがみえたじん「なっなんだよあれ」アレック「とうとうきてしまったか」じん「何がだよ、やばいやばいこっち来てるよ」アレック「お前は早く逃げろ俺が相手する」謎の
カルラ さん作 [273] -
海賊と鬼使い 3
「俺はカイル。この海賊船の船長だ。お前の強さを見込んで、この海賊団に入ってほしい!」突然告げられ、フウリは目を白黒させた。「つっ…強さ!?」言葉が頭の中で整理のつかないまま、口を開いていた。なぜこいつが私の力を知っている!?「そうだ。お前の強さだ。剣を向ける敵に叩き込んだ回し蹴り!!あんな身のこなしができんのは、強い奴しか無理だ!」回し蹴り!?全く覚えが無い。とすると…寝ている間に無意識で!?そ
ホオズキ さん作 [330] -
海賊と鬼使い 2
ガチャッドアが開いて、陽の光がフウリの顔を明るく照らした。あまりの眩しさにうっ、と目をつぶる。暗い部屋で目が慣れていたので、しばらく目が開けられなかった。「目が覚めたようだな!新しい我が船の乗組員」「はっ?」唐突にふってきた声に目を開けると、陽の光をバックに銀髪の少年が立っていた。かなりの長身で、腰に大きな剣を下げている。少し幼さの残る整った顔に明るい笑みを浮かべている。「あなた誰?」いろいろ言
ホオズキ さん作 [386] -
クリスタルクラッシュ2―?
「後戻りするつもりはありませんよ」ザックは柔らかな笑みを浮かべた。「家族は姉夫婦だけですし、その姉からは『何かあったらお墓くらいは建ててあげるわ』って言われてますから」「姉夫婦?お姉さんがいるの?」リリアは驚いて、目を大きく見開いた。「ええ。気が強くて融通が利かない性格ですけどね。でも…大切な姉さんです」ザックは姉の顔を思い出しながら、小さく笑った。「そう…」リリアは少し寂しそうな顔で、頷いた。
いっと さん作 [420]