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ファンタジーの携帯小説に含まれる記事が7260件見つかりました。
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リレー小説『ある物語〜4〜』キム
時間の違う世界にいつの間にか辿りついたトーコと姫様。「大丈夫…。あなたはここで特別な事をしなければ…。お母様の言葉を覚えてる?」母の言葉…それは『信じる道を進む事』トーコにとってはまだよくわからない言葉…。「これから…いろんな事が起こるけど…、けして、くじけたらダメよ。自分を信じて、信じられる人を信じて…。そして答えを見つけていこうね。」姫様はそう話し一つの鍵をトーコに渡した。「これは心のカギ。
木村蜜実 さん作 [397] -
リレー小説「ある物語〜3〜」:唯沙
「姫様!」その声でトーコは大木の穴から出たことに気付いた。トーコは辺りを見渡した。そこには綺麗な町並みが広がっていた。市場のようなところで人々は美女に向かって次々に「姫様!!」と声をあげていた。トーコはこの美女がここでは姫様だと認識した。そしてトーコは握りしめていた手をぐいっとひっぱって美女を振り向かせた。「トーコ。大丈夫。ここは私の国よ。」トーコは「国?」と頭を悩ませた。トーコの世界にはそんな
唯沙 さん作 [434] -
クリスタルクラッシュ1―?
「この通りに進んでいけよ」「ありがとうございます」ザックは小さく頭を下げた。「あと、これは賞金稼ぎのルールブックだ。違反したら逆にお前さんが賞金首になっちまうからな。気をつけろよ」ワイズは傍に積まれている冊子の中から一枚を取り出して、ザックに手渡した。「ルールブックなんてあったんですね」「ルールが無きゃ何でもありになるからな。よし、説明は全て終わりだ。さっさと依頼主に会いに行ってこいよ」「何から
いっと さん作 [575] -
リレー小説『ある物語〜2〜』キム
…ココニ イテハ イケナイ…美女に手を引かれるままトーコはただ後ろをついて行く。母の言葉を信じて。それはそうしなければいけないトーコの『運命』みたいなものだった。しばらく歩くと一本の大木の前に辿り着く。立ち止まると温かい風がトーコを優しく包み込む。「あなたが今やらなければならない事があるんだけど…それが何かわかるかしら?」女性は、トーコの目線に合わせて話し掛ける。トーコにとって、今やらなければな
木村蜜実 さん作 [466] -
クリスタルクラッシュ1―?
「え…?」「お前さんも知っての通り、今は種まきの時期だ。この時期にそれをやっておかないと、夏の収穫期に間に合わない。だから依頼主は困っていたんだよなぁ」「う…」ワイズの言葉に、ザックは顔をひきつらせた。「…という訳だ。どうする?この依頼」ワイズはザックの持っている紙を指差しながら、尋ねた。「むう…」ザックは眉間にしわを寄せながらしばらく悩んでいたが、やがて顔を上げて、「わかりました。この依頼を請
いっと さん作 [604] -
もしも明日が3-2
「若ちゃーん、楓くんはぁ?」紗綾が口を尖らせてぶぅたれる。「さあね、屋上にでもいるんじゃないかしら。」若菜は膝に乗せた分厚いハードカバーのページを捲りながら紗綾には目もくれずに答えた。「屋上?あー屋上か。」屋上の辺りに目をやり納得するように頷く紗綾。「じゃ、行こっか、火葉くん♪」紗綾は満面の笑みだった。火葉は呆れたような顔で目の前の少女を見た。ふんわりと優しい色をした短い栗毛を揺らしながら上機嫌
花神ミライ さん作 [335] -
BACK(1)
2010年2月。俺は、中1の夏休みの頃を思い出していた。小学校の頃は悩みなんて一つもなかったのに、中学に入ってからはやたら人付き合いの事を気にするようになっていた。あの頃は異性を意識するようになったばかりで、小学校の時は仲が良かった女の子とも、中学に入ってからは話せなくなっていた。自分の気持ちを素直に吐き出せない、そんな時期だった。当時気になっている子がいたが、結局何もできずに終わっていた。もし
山P さん作 [352] -
子供のセカイ。141
美香はしばらく動けなかったが、だんだん落ち着いてきたため、そろそろと手を下ろした。ふぅ、と息を吐き、身を起こす。しかし変な体勢で寝ていたせいか、身体中の筋肉が強ばっていて痛かった。「うー…、」微かに唸りながら身体の筋を伸ばしていると、ふと誰かの視線を感じ、目を上げた。美香はそのまま凍りついた。真っ黒な衣装に身を包んだ女が、闇の中にひっそりと佇み、ぼんやりした赤い瞳で美香を見つめていた。いつからそ
アンヌ さん作 [404] -
リレー小説「ある物語」:唯沙
この物語は伝説であってそうではない物語。誰の中にでもあることの物語。主人公は12歳の女の子。名前をトーコと言う。トーコは12歳を迎えた朝に母に呼ばれた。そして母はその日に亡くなった。それは偶然か必然か。トーコは悲しみにくれたことは話すまでもない。母の最期の話となったことをトーコは繰り返し考えていた。そんな日々が1ヶ月ほど続くと1人の美女がトーコを尋ねてきた。そして美女は言いました。「ここにいては
唯沙 さん作 [548] -
クリスタルクラッシュ1―?
ワイズはニヤリと笑って、「この女の子は国の宝物を盗んだみたいでな。まあ、いわゆる王宮指定の賞金首という訳さ。だからこんなに高値がついているんだよ」と、得意げに話た。「へえ…凄いですね…」「凄いと云えば凄いがな。ただ、彼女は女の子とはいえ立派な犯罪者だ。そこの所は履き違えるなよ」「わかってます」ザックは神妙な面もちで頷いた。「さて、どうする?この女の子を追うかい?」「いえ…額が高すぎるし、どこにい
いっと さん作 [605]