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ファンタジーの携帯小説に含まれる記事が7260件見つかりました。
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クリスタルクラッシュ1―?
ワイズと名乗った男はカウンターの引き出しから紙とペンを取り出して、少年に渡した。「氏名、年齢、得意な武器をここに書いてくれ。そうすれば、賞金稼ぎ許可証が発行できるからな」「…そんな簡単でいいんですか?」「もちろん。誰でもなれるのが賞金稼ぎのいい所だからね」「なるほど…」少年は納得したように頷いて、氏名と年齢、得意な武器を書いていった。「氏名は…ザック・アルバートか。年齢は十七。得意な武器は剣…ね
いっと さん作 [621] -
クリスタルクラッシュ1―?
大勢の人が行き交う町中を、一人の少年が歩いていた。「やっぱ町は凄いなあ…」少年はキョロキョロと辺りを見回しながら、ため息を吐いた。「おっと、ここだ」「ワイズ」という看板が掲げられた店の前に立って、少年はゴクリと唾を飲み込んだ。―賞金稼ぎとしての第一歩を踏み出すんだ!やるぞ!少年は意を決したように大きく頷くと、店の扉を開けて中に入った。店の中では屈強な男たちが、壁に貼られた賞金首の絵を食い入るよう
いっと さん作 [677] -
クリスタルクラッシュ
「クリスタル」オリンポス帝国の魔術師たちが自らの命を賭して強力な魔力を封じ込めたものである。そのクリスタルを創り出した事に危機感を抱いた帝国内の属国たちは、帝国の首都メタリカに軍を派遣。血みどろの争いに発展した。この惨状を憂いた一人の魔術師がいた。彼は帝国内から全てのクリスタルを盗み出し、帝国内の至る所に隠した。これに激怒した皇帝はその魔術師を処刑。クリスタルを探し出すべく、行動を開始した。しか
いっと さん作 [784] -
子供のセカイ。140
そして治安部隊のリーダーであるハントは、保身のために「傍観」という立場を選択した。「あいつらの強運を祈ろう。……オレたちにゃあ、それしかできねぇ。」呟いた言葉は、濃さを増した夜闇の中にそっと溶けていった。「まだこの時代が続くのか…!」すでにあきらめの混じった口調で唸るように吐き捨てたルキの目には、悔しさから来る涙がにじんでいた。* * *美香は沼の底に沈んでいくよ
アンヌ さん作 [407] -
子供のセカイ。139
夜羽部隊――。支配者である舞子が、直々に想像して作り出した、覇王の傘下にある特殊部隊である。隊員はすべて若い女性で構成されているが、所属しているのは感情があるのかわからないような、虚ろな目つきをした不気味な黒ずくめの女たちばかりだ。彼女たちは命令されたことなら何でも忠実に、冷徹にこなす。覇王が治安部隊に任せたくないような、重要な裏の任務を遂行せねばならない時に、夜羽部隊を用いるのだ。それを今利用
アンヌ さん作 [444] -
モノクロ
「いくら頑張ったところで、零は零なのだから。俺は俺でしかない。だったら、俺は俺でいかしてもらう。」 満身創痍の赤髪のそいつが息を切らしながら、そう僕に言う。と、そこで一陣の風が吹いた。一昨日からの快晴のせいで、からからに乾いた砂が巻き上がる。細かい砂粒が目に入り、思わず目をつむった。 そして、もう一度目を開けたときにはそいつはもういなかった。「神の子、か。なんだそれ。」軽い倦怠感が肩にのしかか
咲 さん作 [355] -
空からの手紙
「お姫様―――」ここは、風の国…「なんだ?セライ」「早く、城に戻って下さい!」私は風の国の姫…ソラ・ウィンディ……「なぜ、戻らなきゃいけないんだ?」「えっ…それは、外は危険だからです!!」嘘だ…この風の国はとても、平和な国……「嘘はいい…どうせ、ハープの練習だろ?」セライは「ゔっ!?」っと言う顔でちょっと引く…私はセライのこう言う所が嫌いだ…「コホンッ…さて…城に帰りますよ!」「ふんっ…誰が―
@ゆミか@ さん作 [296] -
二話 愛に飢えている少女と斧E
守の腕にはあの不思議な人物から貰った盾が装備されていた。「貴方も・・・・それサンタさんから貰ったの?」・・・・貴方も?守はこくんと頷いた。「盾・・・・ね・・・・まぁ私は誰であろうとこの斧で一番になるの・・・・」ガキィィンいきなり斧で守に向かって振り下ろしたが、何とか盾で守った。食いしばってた歯の筋肉をほぐし、彼女に向かって叫んだ。「なっ・・・なんでこんな事するのさ!!!!人を殺してまで願いを叶え
レトルト さん作 [288] -
子供のセカイ。138
「ま、状況に応じて対応する。それが一番だな。」そういう奴が一番強いのだ。特にこういった動乱の時代には。自分で思っておいて、ハントは軽く鼻で笑った。(『動乱の時代』なんて、絶対にこの“子供のセカイ”にゃあ、訪れねぇと思っていたが……。)そういうものかもしれない。平和な時代を謳歌している時に、一体誰が好きこのんで戦争のことを考えるというのだろう。きっと死ぬ時がわからないのと同じように、温かくやわらか
アンヌ さん作 [393] -
D‐GON ?
光の中から現れたのは、ローブを身に纏った一人の男だった。聖職者が着る法衣のようなローブで、それはフードが付いており、その時は目深に被っていたために顔は見えずにいた。「誰だ、君たちは」ローブを着た男がリュート達に向かって言った。しかしリュート達は警戒しているのか、無言でただ睨みつけるだけだった。「ひょっとしたら君たちは、イルザリアンの生徒たちか?」「え?」ローブを着た男が少し柔らかめな言葉だったた
shin.ne さん作 [323]