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ファンタジーの携帯小説に含まれる記事が7260件見つかりました。
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一角聖獣17
「荷物は積んだ。後は頼んだぞ、ヨーク。サーカスの奴らも町にいるが、子供が数人残って留守番をしている。あいつらが何か仕出かさないように見とけ!いいな!」「わ…わかりました」 僕は、タナーおじさんにイーディン・ローとの事がばれていない事にほっとしていた。「それじゃあ行ってくる」 タナーおじさんが馬車に乗って、見えなくなるまで見送ると、僕は渋々仕事に戻った。 僕が仕事をしているのを、イーディン・ロー以
トリップ.Bank さん作 [346] -
神のパシリ 53
「死は、終わりである。それは命がいかに進歩しても、命という存在である限り変わりはしない。終わりには、始まりがある。光に闇が必要であるように、闇がなければ光が存在できないように、命には、誕生と終わりがある。それは、森羅万象全てに必然なものだ。終わりのない命など、ただの時の垂れ流しでしかない。いや、時など意味を成さないものだ。始まりと終わりがあって初めて、時は意味を成し、流れが起こり、生に意味が生ま
ディナー さん作 [405] -
今宵ノ月-24-
「200年前……?何があったんだ!?」「なんだ、知らないのか?銀狐が封印された理由。」「黙れェェェ!!」こあさは男に飛びかかった。「なんだ、もう終わりか?」男の刀はこあさの首のすぐ横にあった。それをお構い無しに男の腹部を切り裂いた。「ぐぁぁ!!」男の血がこあさの顔や手に飛び散る。「イヤァァァァ!!こあさ君!やめて!!」杏奈は泣き叫んだ。結海は杏奈を抱き締めた。こあさは刀についた血を舐め取った。そ
朝霧結愛 さん作 [353] -
もしも明日が2-9
「藤阪、早稲田は来るのか?」火葉が聞いた。若菜は高い木の上に腰掛け遠くを見たまま答える。「わからないわ。でも、来るんじゃないかしら。彼はそういう人よ。」火葉は夜空を見上げた。三日月が青白く輝いている。この分なら月明かりは期待しない方がいいかも知れない。「…来たわ。」若菜が静かに言った。彼女の見つめる闇を火葉も一緒になって見つめる。すると漆黒の中からライフルと小銃を装備した早稲田が現れた。「…若菜
花神ミライ さん作 [257] -
神のパシリ 52
「…おぬしら、いまいち理解が足りないようじゃ。私は、そんな形なら協力する気はない。よいか。過去というものは、今という流れにいる命の存在を立証するものであり、侵してはいかん領域なのじゃ。まず、過去を変えるのは私は卑怯と考える。それに…過去を変えた場合に、その先の流れがどうなるのかを予見するのは至難の業じゃ。それで魂喰いを消したとして、それで事態が穏便に終息する保証がどこにある?今より、もっと悪化す
ディナー さん作 [410] -
神のパシリ 51
「では、俺達の目的も分かっているのだな?」ゼルの問い掛けに、ロゾは頷く。「無論だ。魂喰い…とおぬしらが呼んでいる存在だろう。だいたい調べはついているからのぅ。あれは…おそらく、破壊の神の手先じゃな」「何…!?」その言葉にゼルは驚愕した。全てを破壊する存在にて、揺らぐ事なき悪神の烙印を押された神。創造があれば、必ず破壊がある。光に闇が対をなすように。それは必然である。そして、人々にとって、永遠に創
ディナー さん作 [413] -
子供のセカイ。122
ジーナは剣を動かそうと渾身の力を込めたが、剣はびくともしなかった。それどころか、背後から二人の若者に両腕を抑えられ、剣はハントに奪われた。王子は必死に囲みを抜けようと若者たちの腕に取りついているが、若者の一人が笑いながら足の裏でトン、と王子の肩を突くと、それだけで簡単に尻餅をついてしまい、絶望的な気分になった。治安部隊は強い。筋力が常人のそれではないのだ。若者たちはゆっくりと、時計回りに王子の周
アンヌ さん作 [351] -
神のパシリ 50
鍵が、人間の世界とも、神の世界とも、冥土とも違う、また別の世界へと三人を誘う。全く異なる空間が、瞬く間に今の世界を包み込み、覆いかぶさり、やがてそれが全てとなる。「…これが…『流れない』空間か…」そこには、何もなかった。空と大地を視覚に認識させるような違いもなく、白い、タテ、ヨコ、ナナメの空間が広がっている。そこに、一つだけ…存在する者。見た目は、人や、神の小間使いと代わり映えはしない。少し老化
ディナー さん作 [399] -
一話 誰かを守るための盾A
23日、クリスマス前日・・・・ある一人の少年はサンタクロースからのプレゼントを心から楽しみにしていた。少年はまだクリスマスではないのに夜12時になっても寝付けなかった。すると窓の方から人影が見えてくる。少年は心を踊らせたが何か様子がおかしかった。近づいてくる影・・・・少年の好奇心が恐怖心に変わりそうな時バンッッッ!!!窓の外にはサンタクロースではなくとても背の高く、そしてリタイア手足の長い人が立
レトルト さん作 [366] -
D‐GON ?
町の釣り人は今日も魚が掛からない。ただ、流れていく雲翼を広げ自由に飛ぶカモメたち。そんな変わらない景色の中で、非日常を目にした。「なぁ。俺にはさっきから、どうにも」仲の良い隣の釣り人にそれを話した。「人が歩いているように見えるんだが」「んー。人かなぁ。クジラが顔を出してるんじゃないか」どうやら隣の釣り人も、その非日常を気にしていたらしい。「クジラは顔を出さないよ。あるとすれば」「あるとすれば、な
shin.ne さん作 [310]