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ファンタジーの携帯小説に含まれる記事が7260件見つかりました。
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子供のセカイ。119
「ここまで私のために――舞子のために、一緒に来てくれてありがとう。今まで危険な旅をしてきて、こんなことを言うのも今更なんだけど、みんな絶対に無茶はしないで。自分の命を最優先にして。」三人とも、反論せずに頷いた。あえて口には出さなかったが、誰よりも無茶をする可能性の高い美香をまず守らなければいけないというのは、王子もジーナも耕太も、それぞれに感じていることだった。それから四人は立ち上がり、最後に軽
アンヌ さん作 [370] -
伝説のセブンソルジャー!!21
私は目を覚ました。……ん?「キャー!」私は顔をまじまじに近づけていた翔太君をビンタしてしまった。「痛って!何すんだよ!」翔太君は言った。「ごめん。急に顔があったから……」「痛かったぞ…」「あははは。」志守希ちゃんがお腹を抱えて笑い出した。「何笑ってんだよ!」翔太君が言った。「だって、びっくりしてビンタしたから。」「こっちは痛かったんだぞ。まぁいいや、景梨も元気になったしそろそろ行くか?」「そうだ
★セブンティーン★ さん作 [498] -
今宵ノ月-22-
カランカラン…スーツ姿の男が入ってきた。「いらっしゃいませ!」「…………!」「…………!」 こあさと聖は顔を見合わせた。(強い…!)男は落ち着いた様子で蓮の隣の席に座った。「こんにちは♪」男は隣にいる蓮に挨拶をした。「こんにちは…」蓮は一瞬戸惑ったが一応、挨拶を返した。次の瞬間――――…ダン!!水の入ったコップが乱暴に置かれた…「おいおい…客に対してその態度はないんじゃない?」男はコップを置いた
朝霧結愛 さん作 [353] -
神のパシリ 48
着替え終えたレミーシュは、尋問のため、血で汚れた狭い一室に磔けにされていた。「裸のままでも良かったけどねぇ…僕の趣味じゃないから。手荒にもしたくないし」レミーシュは、趣味の悪い、露出部分が多分にある拘束服をまとわされている。充分手荒だろう……。ゼルは言う必要のない言葉を飲み込んだ。「…で?なんでゼルをハメた訳?理由があるんじゃないの?」申し訳なさそうな、同情のような、複雑なレミーシュの顔がゼルへ
ディナー さん作 [366] -
もしも明日が2-8
風の強い屋上。ギィと音をたてて屋上のドアが開いた。早稲田が振り返るとそこには見慣れた姿があった。「若菜…」「早稲田、来たくないなら来なくていいわ。アナタの『眼』があれば安心だけど危ないことだし、それはやっぱり強要出来ないもの。けどもし、私に力を貸してくれるなら、金曜の深夜、公園前に集合よ。」じゃあね、と一度微笑むと若菜は屋上を出ていった。「んだよ…要するに来いってことじゃねぇか。」ぼやく早稲田の
花神ミライ さん作 [309] -
セイバー 9話
「え?どういう意味だ?」ダグラスは首をかしげる。「カルティミアがいると誰に聞いたんだよ。」「そりゃ、お前・・・・・・。噂だって言ったろ?」「何だよ今の間は?」妙な間の取り方にフェレットが食い付く。「ああ!とにかくいるんだって!」「ムキになることで違いますと主張しているようなもんだぞ?」もういいと言うとダグラスは、そっぽを向き、大股で歩き出した。「どこいくんだよ?」「カルティミアがいるって証拠を見
放浪者 さん作 [361] -
今宵ノ月-21-
その頃…ある会社の会議室で会議が行われていた。「"竜之介"の生まれ変わりが姿を現したらしいな…」「さようでございます。骸禅(がいぜん)社長…」「だとすれば、今度こそ必ず手に入れる…この"鬼の一族"がな……」男は煙草を吸いながら、低い声で笑った。「ですが、社長…同時に銀狐の封印も解かれ、またもや、"竜之介"と契約をしたみたいです。」「何…?」男は眉間にシワをよせた。「200年前と同じく、また邪魔を
朝霧結愛 さん作 [356] -
SAD HOPE 序章 2
次の街についたリクは目的を果たしたため別れようとしたリク「約束の通りお前の護衛はここで止める。ここで別れる。」リリス「約束ですので仕方ありませんね…」リリスが悲しげに言ったそのとき2人組の男が話かけてきた。男1「ちょっとお待ちくださ〜い」リク「なんなんだ?貴様ら?」男の一人は軽鎧に身を包んだ奴、もう一人は鉄のような鎧で身を包んだ奴だった。男1「ちょっと人捜しをしてましてね〜。この人をしりませんか
クリ さん作 [460] -
子供のセカイ。118
王子は耕太に目を向けながら言った。「さっき治安部隊がしつこく僕らの跡をつけてきただろ。姿が見えないにも関わらず。昔ちらっと聞いた話では、彼らは想像物の痕跡を追えるらしいんだ。たぶん僕とジーナがいる限り、君たちは治安部隊から逃げ切れないよ。」「でも、そんなことしたら王子たちがつかまっちゃうわ!」思わず美香が声を高くすると、ジーナは挑発的な笑みを浮かべた。「なるほどな……。わざとか?」「え?」眉を寄
アンヌ さん作 [407] -
ロストクロニクル10―4
「・・・行こうぜ」沈黙の中、声を上げたのはウェドだ。「フラット、どうすればいいの?」パールも覚悟を決めたようだ。「わかりました。じゃあ、まずは目を閉じて、手を繋いで下さい」二人が目を閉じたことを確認すると、フラットはタクトの額に右手を当て、パールとウェドの繋がれた手の上に自分の左手を重ねた。「心を落ち着けて、神経を集中させて下さい。たくさんの乱れた糸がゆっくり一本になるようにイメージするんです」
五十嵐時 さん作 [380]