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ファンタジーの携帯小説に含まれる記事が7260件見つかりました。
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子供のセカイ。113
ビラを一目見た女性は、ぽかんと口を開けてゆっくりと美香を見上げた。美香もほぼ同時にビラから視線を上げる。間近で女性と目が合った。女性のビラを持つ手がぶるぶると震え、悲鳴の形に口が丸く開いた瞬間、美香のすぐ横を素早く走り抜けた影があった。「ぅぐっ!」ジーナに剣の柄で鳩尾を突かれた女性は、ゆっくりと倒れて気を失った。「ジーナ!」「……仕方ないだろう。叫ばれたら迷惑だ。治安部隊――さっきの若者たちが戻
アンヌ さん作 [363] -
一角聖獣16
この状況をタナーおじさんはどう思うだろうか。キリストを他の人に見せちゃいけないとは言っていなかった。 とりあえず、この状況をタナーおじさんに見られる前に、イーディン・ローには小屋から出ていってもらわなくては!「出てけよ!勝手に人の小屋に入るな!」「ご…ゴメン。ただ、遊びに誘おうと思って…」「遊べる訳無いだろ!朝から晩まで働かなきゃいけないのに。君達とは違うんだ!」 イーディン・ローは深く落ち込
トリップ.Bank さん作 [331] -
神のパシリ 44
魂喰いの言葉はより一層の凍てつきをはらむ。「否定するヤツはいらない。こんな世界にこだわる奴は、オレが喰らってやるよ。……………………全てな」レミーシュの瞳からは、大粒の涙がこぼれだしていた。それを見ても、魂喰いは別段表情を変える事もなく、薄暗いバーで好みの女を口説くように語り続ける。「オレと一つになるんだ、嬉しいだろレミ?そしてオレの中で、変革を見たらいいじゃん」別に、レミーシュに情などない。だ
ディナー さん作 [390] -
この空が絶望に染まる、その前に 22 〜平和な島にも〜
(わー、人がいっぱい)白い建物で囲まれた道をレンは一人、大きな紙袋を抱えて歩いていた。置いていかれたミリーは今頃泣いているだろう。あちらこちらの建物に宿屋、パン屋、武器屋等の看板がかけられ、窓ガラスから中の様子が見え、すれ違う人々は皆楽しそうに歩いていく。レンは久々に晴れやかな気分で足を進めていた。すると、遠くの方で叫び声があがった。(何?!)向こうから人々が逃げるようにこちらに向かって走ってく
きゃしー さん作 [287] -
子供のセカイ。112
それにしても、広場の中央に突然やって来た美香たちに対して、誰も不審そうな目を向けないのは不思議なことだった。広場にいる人々は、てんで好き勝手に振る舞い、自分たちで楽しんでいる。美香はしばらく首を巡らした後、一人の中高年くらいの女性に目をつけた。「おばさん」という人種は、たいてい困っている人に対して親切なものだ、と美香は勝手に思っていた。「あの、すみません……。」クレープを売る店の前にいたその人は
アンヌ さん作 [388] -
公園
僕は、決まって日曜の午前10時に散歩をする。今日は朝から薄曇りで、11月も後半であるし、よく冷えた。僕の散歩コースは川沿いをてくてくと歩き、何も無い公園へ行く、しばらくそこで休み、まぁ休まなくても良いが、また川沿いをてくてくと歩き帰っていく。色々と考えながら歩いていたら、もう公園に着いた。いつも通り何も無かったが、女の子が一人で遊んでいた。女の子は、中央に有る木の前にしゃがみ、ぶつぶつ独り言を言
あや さん作 [663] -
ロストクロニクル10―1
タクト、パール、ウェド、フラットの四人は傷が癒えるを兼ねてこれからの進路について話し合っていた。「いてっ!」タクトの頭上にひとつの瓶が落ちてきた。「なにあれ?」パールが転がる瓶を拾い上げ、中に入っている便箋を取り出した。「わっ!これ、王族からの手紙よ!」パールはみんなに封蝋を見せた。「すごい!初めて見ました。姫様からの手紙みたいですね」パールが便箋を読み上げた。難しい言葉が綴られていたが、パール
五十嵐時 さん作 [441] -
ユニゾンハーツ ?−2
???「君たち、水無月さんの家の人たちかな?」そこにはジーンズと長袖のTシャツに白いパーカーを着た女性がそこにいた。達也「はい……そうですが?」???「ああ、やっぱり。迎えの者です」彼女はそう言うと頭を下げた。僕と柚姫はそれにつられて一緒に挨拶をした。達也「桐原達也です。よろしくお願いします」柚姫「水無月柚姫です。よろしくお願いします」???「私は井隅奈々(いすみ なな)。大学生よ」奈々さんはそ
ラスティ さん作 [374] -
ユニゾンハーツ ?−1
柚姫「それじゃ、おばあちゃん、行ってきます」裕也&達也&ヒビキ『「行ってきま〜す」』柚姫、裕也、達也、ヒビキの四人は、師匠である彩音にそう挨拶をして外に出た。達也と裕也は私服だが柚姫とヒビキは学校の制服である。何故、学校の制服なのか、と聞いたら合宿の際は必ず制服で行かなくてはいけないらしい。四人は北海道で行われる名家の弟子による強化合宿に参加するためにこれから空港に向かうところである。彩音「気を
ラスティ さん作 [385] -
もしも明日が2-6
「…やっぱり、早稲田なしじゃちょっとキツいかも知れないわ。」若菜が言った。「火葉くんに使えるのはその高い戦闘能力だけなのよね?ならやはり早稲田の『眼』がないと不利かもしれないわ。」「藤阪は?」「私?私は『音』よ。聴力なんて、聞こうと思えばこの距離にいる火葉くんの心音だって聞けちゃうんだから。」若菜が誇らしそうに胸を張る。「相手の心音から位置を割り出すことは?」「出来るわ。でも、特定には至らない。
花神ミライ さん作 [248]