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ファンタジーの携帯小説に含まれる記事が7260件見つかりました。
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神のパシリ 39
「……だぁからぁ、無駄なんだって、それじゃあ」挑発気味に魂喰いは笑う。その左腕は、既に大鎌によって切り落とされている。だが、全く力の衰えなどなく、魂喰いの余裕も崩れていない。「さっき分かったろ?お前の武器じゃ、オレは死なねーよ。体なんて、ただの器でしかない。でも、オレには魂なんてねーからなぁ、ハハハハハ。…ま、この体気に入ってるからちょっとムカつくけど」魂喰いはそう言うと、いともたやすく月の鎖を
ディナー さん作 [411] -
子供のセカイ。103
ホシゾラは、“生け贄の祭壇”の出口の前に立っていた。入り口とは、ジーナが最初に美香と王子を抱えて入ってきた、前の領域とつながる場所のことであり、出口はラディスパークへ続く次の領域へとつながっている。ホシゾラの前には、以前と同じ衣服に身を包み、すっかり旅装を整えた美香、耕太、王子、ジーナの四人が立っていた。「体はもう本当に大丈夫ね?」母親のように聞いてくるホシゾラに、王子は苦笑して答えた。「ホシゾ
アンヌ さん作 [332] -
この空が絶望に染まる、その前に 21 〜リタ・ロネー〜
――「また人探しぃ!!?」隊長室のソファに行儀悪く座りルカは声をあげた「ええ、今日は写真もあるんですよ」ルシオは向かい側に腰かけ写真を手渡した。受け取ったルカの隣からリキが覗きこんだ。「ガキィ?!!」「名はリタ・ロネー。その写真しかなくて。今は19歳くらいだったと…」「この者は…今どちらに?」リキが顔をあげ尋ねた。「リル島に…その島にいる可能性が高いかと。」「「リル島!!?」」「今トトーがそこに
きゃしー さん作 [311] -
神のパシリ 38
「…いくぞ」音もなく、ゼルが疾走、魂喰いに迫る。たちまち、辺りに剣戟の音が響き渡る。耳障りな金属音のような、冥土の悲鳴が潰れるような音が休みなく叩き出され、力と力がぶつかり合う。「…無茶するなぁ」キアが、その渦へ飛び込んだ。ゼルは死の小間使い。死の神だけでなく、悪神に分類される力の多くは、月の女神によって束縛されている。月の束縛力は、満月の時に頂点を極める。ゼルが不利なのは、見ずともたやすく理解
ディナー さん作 [394] -
獣幻獅
獣と人間が共存する世界1000年前はそうだったしかし現在人は獣に支配されている獣綸紀、今の世界はこう呼ばれている1人の少女は、立ち上がった自らの血にまみれた過去への償いとして過去に裏切った、数多くの戦友たちへの贖罪として
hal さん作 [268] -
復讐のヒューラ 1
眼が合った。虚無なのかもしれないが、確かにそう感じた。闇色をした全身。さらにその体からドス黒い霧のようなものが発散されている。幻覚でも見せられているのだろうか、先ほどから視野が狭く感じる。いったいもうどれだけ戦っているのだろうか、ヒューラはすでに定かではない。ただ確信していることがある。仲間がすでに皆殺しにされている。ヒューラの足元には、今朝まで自分を小突いてた右腕が転がっていた。「…………」無
星々 さん作 [247] -
子供のセカイ。102
やがて王子は言った。「犠牲として消えるのは、目に見えるものだけじゃない。それはジーナの心に関わることかもしれないから……。」美香はしばらく王子の言葉の意味を考えていたが、結局よくわからなかった。だが、確かにその通りかもしれない。ジーナは今ここにはいないが、犠牲のことを彼女に直接聞いた所でまたはぐらかされてしまう気がした。ジーナは自分の痛みを容易に人には話さないタイプだから。「そうね……。わかった
アンヌ さん作 [355] -
一角聖獣12
「君、誰?」 僕は目の前の風変わりな少年に尋ねた。「イーディン・ロー。ちょっと用があってね」「用?僕に?」「牧場主に」「なるほど…町でサーカスをやる予定だが、ライオンのせいで泊まる宿が無くて困ってるのか」 タナーおじさんは相手の用件をまとめた。「そうです。ですからどうか…敷地の隅っこでも構いません。しばらくテントを張らして下さい!」 サーカスの団長は頭を下げて言ったが、タナーおじさんは迷惑そうな
トリップ.Bank さん作 [325] -
ロストクロニクル8―27
両腕も拘束され、動けないタクトの前で、傀儡はイエルの時と同じように剣を形作っていく。そして、傀儡の手の中で剣が完成した時、タクトは信じがたいものを傀儡の背後に認めた。「最後に言い残すことはありますか?」「それは・・・こっちの台詞だ!」傀儡は目を細め、タクトの見ている自分の背後を振り返った。「よぉ」その人物は振りかざされた大きな剣を振り下ろした。剣は傀儡の体を深く斬りつけた。「あ、貴方は!そんな・
五十嵐時 さん作 [392] -
伝説のセブンソルジャー!!?
「素揮君ってば…」私は少し呆れ悲しくなった。「私はソルジャーだから戦わなきゃ!!」私は体勢を気合いでおこした。『光の精霊サニムーンよ!我に力を!!』私は向こうから来るのを構えて待った。物陰から変なものが出てきた。「何!何あれ!」私は驚いた。それは白くニュルニュル 動いている。「よしいくぞ」気が進まなかったが倒さないと!「ライインパクト!」攻撃した。が「すばしっこい!」身軽によけ、またニュルニュル
★セブンティーン★ さん作 [404]