トップページ >> ファンタジーの一覧
ファンタジーの携帯小説に含まれる記事が7260件見つかりました。
-
呼び人 1
あんなこと、もしも最後の言葉だってわかってたら言わなかったのに。……絶対、言わなかったのに。あぁ、またくだらないこと考えちまった。ほんとにくだらねぇ…。いくら悔やんだって、仕方ないのに。滝部俊太はワックスで固めた金髪を乱暴に掻き撫で、己の淀んだ感情を無視した。無視していると、思い込んだ。『1ー3 メイド喫茶へようこそ』。でかでかと教室の前に掲げられた看板に、彼女は無言で眉を寄せる。「なんだこれは
春歌 さん作 [321] -
セイバー 4話
「朝っぱらから黄昏てるなんて、よっぽど暇なんだな。」ふと、後ろからふざけたような声がする。聞き覚えのある声だと思い、すぐに振り向くと、案の定それはフェレットの知り合いであった。というより、悪友だ。茶色の髪、右耳にピアス、色黒で筋肉質、身長百八十弱、ミサンガをした左手には大きな段ボール箱が抱えられていた。「お前には言われたくないな。ダグラス。」「ハハ、悪い悪い。冗談だよ。」ダグラスは微笑すると、大
放浪者 さん作 [325] -
子供のセカイ。91
美香がホシゾラに手伝ってもらい、二人がかりで衰弱した耕太を運んでいる間、ジーナは何も知らずに、眠っている王子の傍らの椅子に腰かけていた。王子の部屋は、薬品独特の匂いに包まれていて、ジーナは思わず鼻にしわを寄せる。ここへ来る前に医者とすれ違い、少し話をした。頬のこけた眼鏡の男は、薄汚れた白衣を来ていて、あまり有能そうには見えなかった。王子の現状を厳しく問いただすジーナに対してさえ怯えていたし、しど
アンヌ さん作 [384] -
この空が絶望に染まる、その前に 16 〜新しい仲間〜
「何ですか?」「ミリーもここにおいて下さい。」レンはまっすぐルシオを見つめて言った。「ここは…戦いのための船ですよ。ミリーはまだ幼い…危険なのは承知ですか?」「ええ…でも…どこかもわからないところで一人で暮らすよりここにいた方がミリーも寂しくないと思います」ルシオはじっとレンを見つめた。やがて微笑み「わかりました。その願いを受け入れましょう」そう言った船は再び動きだした。新たな仲間を乗せて―「ミ
きゃしー さん作 [295] -
神のパシリ 25
「月は縛るよ、悪神、邪神は。けど、他には何も縛らない。生も、死も。僕らはあくまで脇役さ。…歪めたのは、人間の歪んだ信仰と、明るい他の神様達さ」「同意だ。我が主の価値を歪めているのは、今や生そのものになりつつある。天秤は、釣り合っているのが本来なのだ。だから、俺は働いている。」「疫病や、戦争を煽ったり…かい?」「それも手段の一つだ」「…じゃあ、今回の死に様なき死体達はどういう事なんだい?」核心に迫
ディナー さん作 [385] -
死神ジョージの恋物語★DRAGONLOVER番外編★終り
「ジョージ…何で何にも話してくれないの…?寂しいよ…。」めぐみは僕にせがる…。僕は立ち止まり、めぐみを見た。閻魔の所へ行けば、『甦りの術』が使えなくなる…。かけるなら今しかない…。「ジョージ…?」僕は呪文を唱え始めた…。だが…。誰かが…僕の事を殴る…。「きゃっ!!ジョージ!!」めぐの叫ぶ声…。「お前は死神失格だ…。」親父はそう呟き、めぐみを連れて行こうとした。「待って…あたしはジョージに連れてっ
木村蜜実 さん作 [388] -
死神ジョージの恋物語★DRAGONLOVER番外編★4
僕は始めて、人間を閻魔のトコロまで送る。それが…めぐみだなんて。下界は事故で騒がしくなっていた…。めぐみを抱き抱え、僕はめぐみが気が付くのを待った。「………あ…あれ?ジョージ?何?その格好…なんで?Σ(゚ロ゚ノ)ノ」めぐみはなんだかよくわかっていない…。誰でもそう…。みんな、自分が死んだ事などわからない…。最初は…。「変な格好♪死神みたい♪」(…実際そうなんすけど…。)「あのね…めぐ…落ち着いて
木村蜜実 さん作 [353] -
死神ジョージの恋物語★DRAGONLOVER番外編★3
段々と…命の糸がくっきりとしだした。めぐみの死が近いのに…。どうする事も出来ない。いざとなれば、『甦りの術』を…。「何考えてるの?(^_^)」じぃっと僕を見つめる。いつもの帰り道だった…。くっきりと命の糸は見えているのに、めぐみは元気そうだった…。「いや…なんでもないよ。」僕は思わず目を反らした。「………何かあるんでしょ?ここんとこずっとおかしいよ…?」めぐみは困った顔をして見つめる。(もうすぐ
木村蜜実 さん作 [357] -
死神ジョージの恋物語★DRAGONLOVER番外編★2
めぐみに恋をして1ヶ月…。僕はまだ想いを伝えていない…。なんだか…めぐみの前に立つと上手く話しが出来ない…。「ジョージはいつもそうなの?(゚ω゚?)」めぐみは休み時間になるとすぐに僕のトコロへ来るようになった…。あまり話しをしない僕を不思議そうに見つめる。「そうって??なっ…何が…?!Σ(゚ロ゚ノ)ノ」僕はびっくりして、めぐみを見た。「ん…?だから、いつも余り話しをしないのかなって…。(/・_・
木村蜜実 さん作 [319] -
死神ジョージの恋物語★DRAGONLOVER番外編★1
死神とエキドナの間に産まれた僕は、死神として修行をした。魔界での修行が終わると、僕は人間界へまた修行の旅に出る。『外国人留学生』として…。「ねぇ?何処の国の人なの?日本語わかるかなぁ?」「わかります。アメリカのロサンゼルスから来ました。他に、中国語、韓国語、フランス語なんかも大丈夫です。(^-^)」僕はにこやかに話をした。「すご〜い…w(゚o゚)w」感心する瞳の奥は輝いている。「名前は?なんて言
木村蜜実 さん作 [368]