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ファンタジーの携帯小説に含まれる記事が7260件見つかりました。

  • セイバー2話

    「そんなんじゃ到底『カルティミア』に入れないわよ。」「そんなんじゃなくても入れないって。」フェレットは、いつもどうりと言わんばかりに淡々と受け答えすると、テーブルの朝食にがっついた。「もう、どうしようもないんだから。あなたも、もう十七よ?」「ハイハイ。」「お母さんが聞いたら悲しむわ。」姉のその言葉に、フェレットの淀みなく動いていた手が止まった。「ごめん、悪かったよ。カチュア姉さん。」フェレットは
    放浪者 さん作 [352]
  • ロストクロニクル8―15

    「シルヴァ!」タクトが引き止めた時には既に向かってしまっていた。「もう一人いるぞ!」別の兵士の叫びを聞くと自分の置かれた状況をはっきりと理解した。「とにかく、第7監獄の扉を開かないと!」自分に言い聞かすように、薄暗い地下の中を走り出した。「待て!」前方には槍を構えた兵士が、第7監獄の扉の前に立ち塞がっている。「邪魔だ!」真っ直ぐ突き出される槍を左にかわし、剣の柄で兵士のみぞおちに一撃を加えると、
    五十嵐時 さん作 [398]
  • ロストクロニクル8―14

    早々と兵士を片付けるとシルヴァは机の引き出しを調べ始めた。「何してるんだ?」「あの兵士、ハイドロ号はまだ帰って来ていないと言った」「それが?」「お前達の戦っていた海賊達はハイドロ号の海賊だったんだ。だから、帰って来ていないなんてあり得ない」シルヴァは終始引き出しを調べながら、淡々と答えた。「あった」引き出しから一冊のノートを取り出した。「それは?」「このノートに慰めの牢獄に収監されている者達が全
    五十嵐時 さん作 [371]
  • 子供のセカイ。89

    急に番人の目から、美香を圧倒するような力が消え、美香はホッと肩の力を抜いた。「ありがとう、ございます。」褒められたようなので、一応お礼を言っておく。番人はのそりと起き上がると、赤黒い円の淵ギリギリまで、美香の方に近づいてきた。「美香とやら、前へ来い。」「……。」「どうした、まだ我を恐れるか。せっかくそなたの言う条件とやらを呑んでやろうと思ったのに。」そこまで言われれば、近づくより他にない。だが、
    アンヌ さん作 [424]
  • 神のパシリ 22

    「ちょっと君の事、分かってきたよ」キアは今度はワインを取り、グラスに注ぐ事なく瓶から喉に流し込む。「ドキドキするなぁ。久しぶりだ」「口数の多い奴だ」それが開幕の合図となる。ゼルが地面を蹴り、キアへ疾走、間髪いれず大鎌を振り下ろす。キアは蒼いナイフでそれを受け流し、鎌は地面を突き刺した。華麗に一回転し、バックナックルよろしく、ナイフが喉元へ突き出され、ゼルも華麗に一回転しながらしゃがみ込み、突き刺
    ディナー さん作 [410]
  • セイバー 第一話

    およそ三年前、世界を混乱の渦へと巻き込んだ大きな戦争があった。名を、グレウス戦役。約一万二千人もの死者を出し終結したその戦争は、過去に類をみない大惨事として歴史上に暗い影を落とした。あれから三年。世界は復興の兆しを見せ、徐々に再生しつつあった。「フェレット。フェレット。」ここは、バイカルド王国の北に位置する小さな村、タジキス。今、その村のこれまた北のはずれにある家から、誰かを呼ぶ声が聞こえてくる
    放浪者 さん作 [384]
  • ROSANNA 『消えた少女』?

    「ここか」そう言って青年ダニーは車から降り立ち、助手席に座る男性もそれに続く。そうして外へ出た二人の目に飛び込んできたのは、一件の古びた住宅…。外壁は全体鉛色に汚れ、周りに展開している庭も手入れされていない為か、雑草が茫々と生い茂っている…。「来たわね」その時、1人の女性が二人の前に現れた。茶色い瞳に茶色い髪。そして抜群のプロポーションを誇る長身の美女である。「ウェンディ、あの家だな?」
    ミッシェル さん作 [790]
  • 子供のセカイ。88

    美香の胸に、ふつふつと怒りが沸き上がった。「……あなたは、そんなことのために覇王と手を組んだっていうの?」声が震えないように必死で抑えた。番人はしばらく黙っていた。しかし、小娘の言うことにこれ以上怯む気もないらしく、退屈そうに床の上に寝そべりながら答える。「そうだ。さっきからそう言っているであろう。」「あげるわ。」主語も目的語もない台詞に、番人はいぶかしげに顔を歪めた。「なんだと?」「あげるって
    アンヌ さん作 [347]
  • この空が絶望に染まる、その前に 14 〜船内へ〜

    船の中は長い廊下がありその途中にいくつもの扉があった。「ここにある扉はどれも戦士達の部屋です。今は空き部屋ばかりですが…」きょろきょろ見回すレンにルークが答えた。外から見た様子では想像できないほど中は広かった。多分魔法が使われているのだろう「こちらは団らん場所です」ずらりと並んだ扉が終わり広い場所にでた。白い丸いテーブルがいくつか置かれそのまわりを囲んで同じ白い椅子が置かれている。大きな本棚が並
    きゃしー さん作 [308]
  • 神のパシリ 21

    「…貴様…何者だ」ゼルの前の優男は、問い掛けにも眉一つ動かさない。「…さぁね。君が全部話してくれたら言う…かもねぇ」「貴様が何者かはっきりしない限り、言うつもりはない」「…結構ガンコだなあ…そういうの、嫌いじゃないよ」キアは満足げに笑い、語り出した。「この街、力が全てなんだ。僕は強いから、みんなすぐに従属しちゃうんだよ…これ多分この街だけじゃない、人間自体の特徴なのかもね。人間は脆くて弱い生き物
    ディナー さん作 [397]
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