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ファンタジーの携帯小説に含まれる記事が7260件見つかりました。

  • 子供のセカイ。86

    ライオンがしゃべった……が、まあそれは良しとしよう。ここは“子供のセカイ”なのだ。光の子供が想像したものなら、何があってもおかしくない。それより、「久しぶり」だと笑われたことの方が、美香には驚きだった。美香にはライオンの知り合いなんていないし、こんな恐ろしげなものを想像したことさえない。(もしかして、私を騙そうとしているのかしら…?)ホシゾラの話から聞く限り、十分あり得る。こいつは覇王の手下なん
    アンヌ さん作 [333]
  • ロストクロニクル8―12

    パールが二人目を倒した時には、既に四人の兵士が目前に迫っていた。「よし!これで木の後ろから出られる」タクトは勢いよく木の後ろから走り出した。タクトはスピードに乗り、身を屈めた状態で一人目の腹を斬る。「大丈夫。殺さない」二人目の上から振り下ろされる剣を剣で払い除けると、その隙に立ち上がり、兵士を斬る。三人目は少し遠くにいた。タクトは再び走り出し、スピードに乗り、兵士の元まで行くと、あまりのスピード
    五十嵐時 さん作 [390]
  • ロストクロニクル8―11

    パールの言葉にタクトは少々の落ち着きを取り戻した。そして、辺りの様子を伺った。タクト達が寄港した港はこの小さな島エンシェントロックの東側に位置している。島はきれいな円形で、中央には、最東端でもあるこの港からでもはっきりと確認できる、真っ赤な城が不気味に聳え立っている。今からタクト達が向かう『慰めの牢獄』はそんな港の少し進んだ西の林の中ににある。「まずはフラットを助ける。そのあとすぐに『木彫りの不
    五十嵐時 さん作 [393]
  • 神のパシリ 19

    人が作る建物は、どうしてこう、芸術性に欠くのだろう。木材のように、ただ突き立てられただけのビルを見上げるゼル。レミーシュが傘の花を畳み、二人はそこへ入った。渦巻いている、黒い感情と欲望たち。薄暗い空間に、いくつもあるのが分かる。まるで暗闇にたむろする黒兵隊蟻のように。「…おい、売女ッ」「きゃっ!?」不意に、レミーシュの豊かな胸が鷲掴みにされて潰れた。「…っく!」「フェルゼルの糸屑ズベ公が何しに来
    ディナー さん作 [419]
  • 今宵ノ月-10-

    「ありがとうございます」妖狐は礼を言った。「いえいえ♪ところで、狐君は何て言う名前?」「えと…銀狐の こあさ です。」(ぎんこ?)「あの〜"ぎんこ"って何ですか?」蓮は、聖にきいた。「月をシンボルとする、狐だよ♪銀色の毛色を持ってるんだ♪」(確かに…耳とか…髪の毛とか…銀色だな。パッと見白髪だけど…)蓮は こあさ をじーっと見た。「…?何ですか?」こあさ は耳をピクピクさせながら、きいた。「えっ
    朝霧結愛 さん作 [339]
  • この空が絶望に染まる、その前に 12 〜小さな生存者〜

    「…みんな…死んじゃった…」レンは悲しげな様子でもなくただ遠くを見つめぽつりと呟いた。彼女のまわりではすでに政府によって遺体が片付けられ残ったのは崩れた家々だった。「…」その隣でルカは何も言うことができないまま空を見上げた。二人の間を冷たい風が吹き抜けた。「おい!生存者だ!まだ生きてる者がいたぞ!」遠くで叫ぶ声がし二人は振り返った。二人は顔を見合わせ走り出した。――「…怪我はないようだな…」スキ
    きゃしー さん作 [301]
  • この空が絶望に染まる、その前に 11 〜カルフ〜

    「隊長、サニー村が破壊されました。」ルークは苦しげな表情で報告した。「そうですか…ルカ達は?」ルシオは机に肘をつき顔の前で手を組んだ。「怪我を負ったようですがたいしたことはありません。それと…村人の中に生存者が1名…」「レンですか?」ルシオは顔をあげた。「はい。偶然にも村が攻撃を受けている間森にいたそうで…」「そうですか…他にも生存者がいないか…一応確認して下さい…村の“処理”は政府に任せます。
    きゃしー さん作 [281]
  • この空が絶望に染まる、その前に 10 〜アバドン〜

    「あら、まあ。強いのですね。」アニラは特に驚いた様子もなくまた怪しげな笑みを浮かべた「…ですが私には適わないでしょう」途端にアニラの顔つきが恐ろしい形相となり呪文を唱えた。「…うっ…!」吹き起こる風とともにルシーは後方へ吹き飛ばされた。「ルシー!!?」「ルシーさん!」ロランが慌てて駆け寄る。「お前ー!!!」ルカは先ほどの呪文を唱え炎を放ったが再び風が吹き簡単に消された。「弱いですねー。」アニラは
    きゃしー さん作 [306]
  • 子供のセカイ。85

    美香が呆然と見いっている間に、ホシゾラは部屋の四隅の松明に火を灯していった。闇に沈んでいた部屋が、ふわりとオレンジの光に包まれた。「美香、石舞台に登ってちょうだい。」美香は、小さな階段を登って、石舞台の上に立った。そこには何もなかった。ただ、ホシゾラの言った通り、血のようなもので描かれた、かすんだ赤黒い円が石舞台の真ん中辺りを広めに囲っている。「円の中には入らないで、少し距離を取って。……そう、
    アンヌ さん作 [370]
  • 神のパシリ 18

    メッツェはすぐに戻ってきた。リーダーはゼルにとても興味を示し、レミーシュに連れて来させるよう指示したそうだ。「私は引退した身だ。首を突っ込まれすぎるのは面白くないのだろう」メッツェはそう鼻で笑っていた。「ゼル、気をつけろ。外は人の暗黒が渦巻いている。それに今のリーダーは…お前のように浮世離れした奴だ」そのリーダーが約束した、刻限が迫ってきていた。ロロに咲く、一輪の傘の花。レミーシュの咲かせたその
    ディナー さん作 [418]
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