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ファンタジーの携帯小説に含まれる記事が7260件見つかりました。
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妖怪変化の請負人
シミの付いた壁と天井、泥が付き削れた床。そこからにおう埃と土と風のニオイが妙に気になる。 校舎の割れた窓とひびの入った壁から風が入り込む。 男と犬が廊下をゆっくりと歩み、隅々まで目を行き届かしていた。 何者かの気配を察したのか、犬が唸る。 同時に男が笑う。声を上げずに。 男と犬の前に天井からぶら下がる化け物がいた。 カビの生えたチーズのような肌で毛が無い。白濁色の瞳を持ち、下半身は無く、植物み
トリップ.Bank さん作 [352] -
DRAGON LOVER 50
さっきの下級戦士にライアン達の居場所を聞き出せた死神…。捕われているのは…。「いやだ〜!アイツ強いぢゃんか!!」「そんなこと言うなよ…。アイツを倒せばあの扉だって開くし…ハーンなら倒せるだろ?」「やだよっ!!アイツの体怖いんだってば!!」何故こんなにも嫌がるか…。デルピュネだから…。上半身は人間の女性で、下半身は蛇という怪物。口からは火を吐く。僕は蛇が苦手だ…。絶えられない!!「死神…やっつけて
木村蜜実 さん作 [403] -
DRAGON LOVER 49
死神はしばらく黙り込み考えている。「鎌ヲドカセ。ケルベロスガドウナッテモイイノカ?」秀明がそう言うと、死神は鼻で笑った。(…?…なんだ?頭おかしくなったか…?)「アハハハ!お前にケルベロスはやれないだろ?」「ナッ…!ナンダトッ!」今まで無表情だった顔が一瞬怯んだ。「お前にケルベロスはやれないと言ったんだ。もちろん…この俺もね。」勝ち誇るように断言した死神は鎌を振り下ろした。何のためらいも無く。そ
木村蜜実 さん作 [337] -
DRAGON LOVER 48
「おい…まさかこのまま突破すんのか?」不安なのはわかる。死神が僕の裾を引っ張りじっと見る。「当たり前だろ?他にど〜しろってゆうんだよ。」「…いや、……いいか〜突破しちゃえ〜♪」死神も開き直り、いざ王の城へ!!………と思ったが。「ざっと千人くらいいないか??」「あんなにいんのか…?オシッコちびりそう…。」圧倒的な数に足が震える。ここでビクついても仕方ない!!「よっしゃ!!行くぜ!!」「あっ!!待て
木村蜜実 さん作 [343] -
DRAGON LOVER 47
ぐずぐずど泣いているエリン…。僕は訳がわからないから思わず…「いい加減にしろよ…なんでそうなんだよ…。訳わかんね〜だろ…。」と愚痴をこぼす。「奈々ばっかり…。」「えっ?」「奈々ばかり心配してさ…あたしだって…。」(なんだ…ヤキモチか…。)「そんな事ないだろ。ただ、奈々は戦闘タイプじゃねぇし、妊娠だってしてんだぞ…。仕方ないだろ?」僕はなだめたつもりだったが、不満げに僕を睨むエリン…。「ハーンは何
木村蜜実 さん作 [378] -
子供のセカイ。75
* * *覇王は足早に回廊を歩いていた。通路は温かなオレンジ色の電灯に、美しくライトアップされている。まるでホテルの中のようだ。壁には幾何学模様が描かれ、真鍮製のドアノブが光る白木のドアの部屋の前をいくつか通り過ぎる。長い小麦色の髪を颯爽となびかせ、角を曲がる。そこから先はこれまでの景色とは打って変わり、白亜の大理石の階段が突然現れ、その上にはふかふかの赤い絨毯
アンヌ さん作 [347] -
ロストクロニクル8―5
海賊は全部で11人になった。タクトとパールにとっては、さらに苦しい状況になってしまった。「そっちが来ねぇからこっちから行くぜ!」突然1人の海賊がこちらに向かって猛然と走ってきた。「パール、できればあまり人は殺したくない。ぼくはなるべく急所は外すけど・・・協力してくれるかい?」タクトは剣を構え横目でパールに協力を促した。「本気で言ってるの!11対2でしかも相手は全力で向かって来るのよ!」弓を引きな
五十嵐時 さん作 [376] -
一角聖獣11
太陽が真上に上がった正午、僕はハーブと共に山羊を山近くの高い丘へ連れて行っていた。 いつもの丘の上から見える景色を眺めながら、昼食のサンドイッチを口に運んだ。量は少ないが、空腹感は無くなる。ハーブにも干し肉を与えると、嬉しそうに尻尾を振った。 サンドイッチを食べ終わると、僕はポケットに入れていたオカリナを取り出した。孤児院から持って来たオカリナだ。昼間は仕事が暇になるので、こうしてオカリナで時
トリップ.Bank さん作 [334] -
伝説のセブンソルジャー!!?
とういうことはあの人は何者なの!?「何でそんな事聞くんだ?」翔太君が尋ねてきた。「いや、何でもないよ。気にしないで!」「そうか。まぁいっか♪」とその話は終わった。翔太君がこういう子でよかったとつくづく思った。「翔太達飯出来たぞ!」雄大さんが私達を呼びに来た。『いただきます♪』「紅一点いうのも少し寂しいだろ?」とふと私に問いかけてきた。お腹が空きすぎていた私は夢中で食べていたため、我に返った時はな
★セブンティーン★ さん作 [309] -
もしも明日が1-6
朝、今日は遅刻せずに登校した火葉に前の席に座っていた白井が話しかけてきた。白井は昨日質問攻めにしてきた中で割りと好感の持てる生徒であったと思う。「手塚、聞いたか?杉山先生がいきなり退職したって…」「杉山?」「ああそうか手塚はまだ知らないんだよな…」そう言って白井が杉山について話している間、火葉は全く別のことを考えていた。「(杉山って確か昨日捕まえた違法異能力者だよな…教師だったのか)」白井の話を
花神ミライ さん作 [351]