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ファンタジーの携帯小説に含まれる記事が7260件見つかりました。
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子供のセカイ。44
さっきよりだいぶマシな気分だった。鳩尾がまだ少し痛んだが、吐き気は収まっていた。美香は起き上がると、辺りを見回した。さっきと同じ風景。ただ少し違うのは、太陽が真上に昇り、ジリジリと焦げ付くような熱を降らせてくること、そのせいでヤシの木の影以外は直視できないほど真っ白に照らされて光っていることだった。くすんだ青空が綺麗だ。美香たちはわずかなヤシの木の影の中にいた。手をついた場所の砂はしっとりと湿り
アンヌ さん作 [333] -
トンネルの運命
「だぁ−かぁ−らぁ−出たんだ。誰か居たんだよ!」「・・・・そうかよ」太一はにやりと笑って言った。「それよりラジカセ!なんか録音されてるかもよ。「聞いてみるか」太一はラジカセの再生ボタンを押した。「おい、足踏むなょ太一」「わ・・悪い」「おい、まて!もう一度だ。」壮大はへんな声を聞いたきがしたのだ。「音量上げて!」ポチポチっ(操作音「わ・・悪い」「えら・・しも・・よ」ラジカセを止めると太一が叫んだ。
ヒョン さん作 [501] -
アトラティウス島冒険記 6
ウーベが歩いている道は両サイドが崖に覆われていて、まるで谷の真ん中を歩いているようでした。 道端には落石したと思われる、ウーベよりも大きい岩が多く転がっている。 そんな同じような景色が続く道を2、3時間歩いただろうか、ガリウスがいきなり立ち止まった。見ると目の前には大きな石の壁が立ちはだかっていて、その壁は明らかに人の手によって作られたものであった。「行き止まりだ。」「道に迷ったのかい?」とウー
かねしろ さん作 [231] -
子供のセカイ。43
それはジーナの友達なの、と聞こうとして、美香はやめた。ジーナはすでに鋭い目で美香を見ていたし、これ以上きつい言葉で攻撃されるのは耐えられなかったからだ。何だか急激に疲れた。さっきまでの一連の出来事より、今聞いたばかりの舞子の話の方に、美香は精神的に参ってしまった。お腹が痛い。魔女に蹴られた所もそうだが、何よりも鳩尾が痛くて吐き気がする。急に美香が腹を抱えてうずくまったので、ジーナも王子も相当驚い
アンヌ さん作 [352] -
トンネルの運命2
明くる日の夜遅く、壮大達は噂のトンネルを訪れていた。「いいか?太一?」「あぁ、いいぜ」太一が持参したライトをつけた。トンネルのなかを照らしたが、何も見えなかった「おい、そうちゃん、ラジカセに録音して。」そう言って太一は中へ入っていった。「ちょっ、待てよ。俺、機械操作苦手なんだよ。」壮大はもたつきながら後を追った。「おい、足踏むなょ太一」「わ・・悪い」壮大はトンネルの奥にまばゆい光が揺らめいている
ヒョン さん作 [550] -
トラップ
トラップ 第四話刺青は僕達をある部屋につれていった。部屋に行く途中、刺青はだからガキはやなんだとか女々しいだとかぶつぶつぶつぶつと念仏を唱えるように言っていた。 僕達が連れて行かれた部屋は長方形の細長い部屋だった。そこにはドアが2つついていた。僕達は何をされるか大体察しはついていた。10分程前ある男がドアの中に連れて行かれた。その男は少し痩せていて背は低い方ではなさそうな人だ。ドアに入った直後に
りーふ さん作 [227] -
トンネルの運命
その日は朝から雨が降っていた。壮大(そうた)は、2‐5の教室から外をながめていた。外の景色は色あせ、遠くの山の輪郭は消えうせていた。「どうした?そうちゃん」壮大は振り返るなり顔をしかめた。「なんだ、おまえかよ」「まぁそう言うなって」これは二人の挨拶のようなものだった。彼の名は太一と言う。「・・で、どうだった?」「あぁ、バッチリさ」そう言って胸ポケットから、手帳をとりだした。彼は地域の噂や伝説にや
ヒョン さん作 [619] -
リレー小説「楽園」:ゆな
第二部【楽園】◆第一話◆時が止まった中でムクは迷いなく歩き出しました。前はムクだけの時間が止まっていました。今度はムクと道化師の時間だけが動いています。ムクはそのことを不思議にも恐怖にも思いません。ただただ、おばあさんが動かない悲しみとおばあさんの言った言葉の通りに、小石のスベテと道化を探しに歩きました。きっと時間や言葉の持つ者は何処へ行けばいいのか悩むのでしょう。しかし、ムクは違いました。道化
ゆな さん作 [886] -
ユニゾンハーツ ?−3
美奈を捜しながら僕はヒビキに図書室で思っていた事を話した。ヒビキ『それじゃあ…関口はひき逃げ事件の犯人ってこと!?』達也「まだ確証はもてないけど……たぶんそうだと思う。それに会長が言ったことも踏まえるとそういう答えになってくる…!」そうなると会長は関口が犯人ってことを知っていたということになるな。ヒビキ『あのクソ会長!知ってるなら教えなさいよね!!』達也「文句は後で会長に言うとして……くっ……ど
ラスティ さん作 [349] -
ユニゾンハーツ ?−2
図書室を後にして僕は美奈が部活をしている家庭科室に向かった。ヒビキ『美奈ちゃんって家庭科部なの?達也』達也「うん。料理とか洗濯とかは美奈がやってるから」ヒビキ『……ダメなお兄ちゃんだね』達也「う、うるさい………」そう言いながら僕たちは家庭科室の前まで来た。ノックをして中を覗いたがそこには一人の女生徒がいた。女生徒「ん?あっ…桐原先輩、何かようですか?」達也「美奈いるかな?」女生徒「美奈ちゃんです
ラスティ さん作 [356]