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ファンタジーの携帯小説に含まれる記事が7260件見つかりました。
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エルファ・人形残酷物語26
虹の楽園郷と聞いて、スザンヌもガーレットもうなずいた。「虹の楽園郷って?」 ルーシーの質問に、スザンヌが答える。「遥か通り西の彼方にある土地よ。年中暖かい所で、人形たちが小さな国を形成して暮らしているの」 ボックルが説明する。「食い物が豊富にあるからの。人間社会に頼らなくても、自分たちだけで暮らしてゆけるんじゃ」「だったら別に、問題ないわよネェ。エルファとディックが結婚して、そこへ移住しても」
ぐうりんぼ さん作 [421] -
時と空の唄14-8
「くぅ…ッ何なんだこの唄はッ!」カロウドはフラフラしながら苦々しげに顔を歪めた。「―――わかったよ、シーラ。」ランスォールは呟き、目の前の剣をとった。ごめん。俺、何にも守れなかった。命も、願いも、何もかもだ…目を閉じ、心の中でもう一度ごめん、と呟いた。未だ頭を抱えて苦しむカロウドをしっかりと見据えて剣の切っ先を彼に向ける。そしてぶれることなくまっすぐカロウドの心臓を突き刺した。その瞬間、何かが弾
花神ミライ さん作 [274] -
リレー小説「楽園」:ミッシェル
【楽園】第四話それからというものの、名無しはおばあさんがくれた時計を片時も離しませんでした。まるで自分の体の一部のように、常に持ち歩きました。感情とは無縁な時を過ごしていた名無しでしたが、やがて名無しはおばあさんと一緒に過ごしていくうちに、おばあさんに対して特別な想いを抱くようになりました。 勿論それが何なのか、今の名無しには分かりません。ただ、おばあさんに対する“感謝”という気持ちは薄々気付い
ミッシェル さん作 [871] -
トラップ
トラップ第三話ゆかりには不思議な力があり過去の事や未来の事がわかる。「それははっきりとはわかりませんが海岸に人影が見えました」「そうか。ならば海岸沿いに行きたまえ。」そのころ、僕達は海岸についた所だった。「このあとどうする。することないぜ」光輝は疲れたというような表情をして話しかけてきた。「確かにどうしよっかぁ」2人とも思いつけた顔で話している、とそのとき堤防の方から人影が見える。「おい誰かいる
りーふ さん作 [240] -
子供のセカイ。39
恐る恐る顔を上げると、女がへなへなと座り込んだ所だった。うつむいた女の尖った顎に沿って、ますます大量の涙が滑り落ちているのを見て、美香は思わず呆れた。この人、泣き上戸なのかしら…?「そうか……そうか、良かった……!」女は嬉しそうに笑った。笑いながら涙を流して、やがて両手に顔を埋めて「ううっ」と唸った。美香は困惑し、どうしよう、と迷ったが、とりあえずは地面にうつ伏せに横たわったままの王子の体を転が
アンヌ さん作 [357] -
デストロイデイ??
−三時間後「終わった〜。」そう言っていかにも肩がこったとばかりに腕を回す小夜。机には完答された問題が並んでいた。「よし、じゃあそれぞれの能力について考えるか。」一段落して朝紀が呟いた。「そうだな〜じゃあ小夜から考えていくか。」こうして小夜の能力を考えることになった三人。「小夜は多分火だろ。」何か思いついたように義春が言った。「なんでよ。説明して。理由によっては分かってるわね。」「まさにそのすぐ怒
りょー さん作 [294] -
リレー小説「楽園」:ゆな
【楽園】第二話名無しはあっと言う間に、目覚めた場所から飛ばされました。時間の感覚のなくなっていた名無しは、どのくらい飛ばされたのかわかりませんでした。そして、竜巻が案内をするように、静かに打ち返す波のある海辺へと運んでくれました。海辺で何をするでもなく、打ち返す波を眺めていました。すると 一人のおばあさんが声をかけてくれました。「こんな夕暮れにどうしたの?」それは懐かしく優しい声でした。名無しは
ゆな さん作 [771] -
子供のセカイ。38
美香は首を圧迫され、弱々しいあえぎ声を上げた。「な、にを…っ。」地面から足が三十センチくらい浮いている。美香は女の腕を引っ掻いたり足で蹴りつけたりして暴れたが、女はびくともしなかった。女の顔がゆっくりと近づいてきて、美香はその目の色に気づいてゾッとした。人を睨み殺せそうな激しい目付きだった。女は凄みのある低い声で囁いた。「……王子、とそう言ったのか?」「…っ。」「お前たちは先程の歌を知らないと言
アンヌ さん作 [387] -
ユニゾンハーツ ?−5
階段を下りながら僕は会長に質問した返答のことを整理していた。達也(会長のあの返答……どういうことだろ?ひき逃げ犯は、人族?でも……‘だった,って一体どういう意味だ?)ヒビキ『だったってことは、今は違うってことだよね?』そう……自ずとそういう答えになってくる。だが…そんな事が本当にありえるのだろうか……魔力を持たない人族が魔法使いなるなんて?達也(あー駄目だ!まだ情報が少な過ぎるよ!)2階に着くと
ラスティ さん作 [392] -
紅い女神〜セリアノスの騎士?〜
「確かにマキも言っていたわ。この戦、何かあるって」ウリューゼアは真っ直ぐにリュウの瞳を見て言った。「姉上の占にも出ていたらしい。紅い国のほうに俺が来ることになった理由の一つだよ」リュウはウリューゼアの長い髪を一房手にとって軽く引いた。それにつられるようにウリューゼアはリュウの腕の中に抱かれた。「あの時の傷はほとんどなくなっているみたいだな」髪が背中から流れ落ちて微かな傷が露わになった。「だっ、大
おねえ さん作 [287]