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ファンタジーの携帯小説に含まれる記事が7260件見つかりました。
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梟は二度鳴く(4)
ボルティアーノ親子が席に着くと自然と人々の視線はその二人に集まった。ロドリーゴは美しい息子と並び立ってもいささかもその威厳を失わない。若くはない。年相応に顔にはしわが刻まれ、髪は白くなっているがその眼力は全く衰えることがなかった。「今宵諸君と席をともにできたことをうれしく思うぞ」ロドリーゴが重々しく口を開いた。「君たちに召集をかけたのはほかでもない、聞き及んでいるものもいると思うがメディルノーチ
なつ さん作 [254] -
魔法世界への導き
「凄いことって?」和也は恐る恐る聞いた。ローブ姿の男は和也の顔をよく見て、やがてにっこりしてこう言った。「和也君。君は今日から、魔法使いなんだよ」「魔法……使いだって?」一瞬、両親の顔が蒼白になっていたような気がしたと和也は思ったが、それよりもとても興奮していた。「あー、でも、なんで?」和也は聞いた。「君は選ばれた。あの偉大なる魔法使いからね」ローブ姿の男は少し興奮していた。「それでだ。君には学
GO改めスミス さん作 [308] -
デストロイデイ??
「水か。道理で真っ青なわけだ。って、げふ!何する!契約者を殺す気か!」きれいな角度で朝紀のみぞおちにペンの飛び蹴りが入りうずくまる朝紀。「お前は嫌みしか言えんのか!さっきから、真っ青だのペンだギンだのウルトラマリンブルーだの言いやがって!」「ちょっとまて、一つ余計だったぞって、げふ!」「なんか言ったか?」二発目の蹴りにダウンする朝紀。「ついでに言うとあなたは死んでいるから殺せません。って聞いてま
りょー さん作 [283] -
Thirteen's story 〜謎の家への訪問者〜?
アスカが取り出した物…それは地図だった。普通のここ黒北市の。「何これ?」と、ユリが地図上の黄色い印を指差しながら言った。「何か分からへんの?」と、アスカは言いながら、ユリを見下している。「俺も分かんねぇ」と、ユキオが落ち込むように言った。数秒後に、「もしかして連続空き巣事件に狙われた家の場所?」と、ルイがぼそっとつぶやいた。「当たり。さすがはルイ君やなぁ。」と、アスカが言った。「そういやぁ、昨日
でんちゃん さん作 [230] -
エンブレム〜第一章〜?―?
テレビは、ある事件についての報道がされていた。「ああ…、またか」俺も奏と同じように呟いた。画面の中には、ある袋小路の一角が映し出されていた。別に風景画を撮っているというわけではない。「…通り魔…じゃねえな、ここまで来ると…」近頃、多発している俺くらいの若輩者ばかりを狙った殺人事件。以前、奏を迎えに行った場所で断続的に起きており、少なく見積もっても十件近くも事件が起こっている。被害者の死因は共通し
S・U さん作 [247] -
梟は二度鳴く(2)
「ミケロット」ミケーロは呼び止められた。彼をその名で呼ぶ人間は一人しかいない。振り向くと案の定チェーザレが両脇に女を従えて立っていた。「両手に花か、相変わらず華やかだな。何のようだ?」「ああ、羨ましいか?ならどちらかお前にやるよ。どちらがいい?どちらも味は保証するぞ」女たちが嬌声をあげるのを見てミケーロが不愉快そうに顔をゆがませると、逆にチェーザレはいたずらっ子のような幼げな笑みを浮かべた。「冗
なつ さん作 [272] -
エルファ・人形残酷物語23
ルーシーは笑いをこらえながら、中の物を取り出し始めた。「子供たちにお土産、用意して来たの」 品物は玩具やぬいぐるみ、大きなボール類だ。 品物を床に並べるルーシー。「ミャー」 子供たちは目を輝かせながら、品物の周りに集まって来た。 各自、気に入った物を我先と手にする。 自分たちに何か、くれる事だけは認識しているみたいだ。 皆、大喜び!「ハイハイ! ミンナ、品物取ッタラ奥へ行ッテナサイ!」 エルフ
ぐうりんぼ さん作 [356] -
エルファ・人形残酷物語22
さっそく、ルーシーはマルシア邸を訪れた。 久しぶりに見る旧友にエルファは大喜び。「サァ、遠慮セズニ入ッテ来テ」と、ルーシーを部屋に招き入れる。「お邪魔しまーす」 ルーシーは興味津々で中へ入って行った。 その様子を、マルシアやジャック、スザンヌたちが隣の部屋から伺っている。 ルーシーはエルファが目を離しているスキに懐のボタンを押した。 超小型の隠しワイヤレスマイクを忍ばせているのだ。 ルーシーと
ぐうりんぼ さん作 [368] -
ユニゾンハーツ ?−3
達也(一人だけ……事件の情報を教えてくれそうな人がいるよ)ヒビキ『え!?だ、だれ?』そう聞かれた僕は一瞬、言うのに悩んだが言う事にした。達也(え〜っと……高崎会長)それを言った瞬間、空気が一瞬凍り付いたのがわかった。やっぱり言うべきじゃなかっただろうか……?しかし時、既に遅し……ヒビキは不敵な笑顔で僕を見ていた。その顔は見た目は笑っているように見えるが心では笑っていないということが一目でわかった
ラスティ さん作 [398] -
魔法世界へのいざない
日本のどこかある朝の日、普通に学校の準備をしていた杉原和也はふと下の階が騒がしいのがわかった。和也は気にすることなく、黙々と準備を進めた。「おはよう」と、和也は言ったが果たしてようという言葉まで自分が言ったのかどうかわからなかった。なぜならあまりにも場違いなローブ姿の男が玄関に立っていたからだ。ローブ姿の男はどうみても日本人ではなかったし、なりより背がでかいのが驚きだった。ふと気付くと和也の両親
GO さん作 [307]