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ファンタジーの携帯小説に含まれる記事が7260件見つかりました。
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時と空の唄14-6
「カロウド…あんた、自分が何をしたかわかってんのか?」ランスォールは静かな声で言った。「……。」「どうしてシーラが死ななきゃならなかったのかわかってんのかって聞いてんだよッ!!」「哀れな…娘だ。」ようやく口を開いたカロウド。「手出しをしなければこうはならなかった。こんな小僧を庇ったりしなければこの刃はお前を貫くハズだった。」「けど、その刃はシーラを貫き、彼女の命を奪った。」「ああそうだ。だからわ
花神ミライ さん作 [274] -
子供のセカイ。30
美香が腹を押さえて体を丸めると、メガーテはその肩を踏みつけた。メガーテは可笑しそうな表情で、美香が混乱と痛みにあえぐのを見下ろした。「私を殺そうとしたのかい、小娘。」その奇妙に静かな声で、美香は急速に頭が冷えていった。冷静になった途端、怒りに我を忘れた自分が恐ろしく思えた。憎しみ。なんて怖い感情だろう。いくら“子供のセカイ”の住人とはいえ、美香は今、人を一人殺そうとしたのだ。「だが惜しかったね。
アンヌ さん作 [549] -
スペース・ブレイザー
プロローグ西暦2214年・23西暦人類が暮らす場所は地球、そして、ここ最近宇宙を加え、人類はついに宇宙に手を出した!アメリカによる宇宙開発コロニー工事から長い年月を得て、人間が暮らせる環境を宇宙で可能にした。現在コロニー全体の人口は約2568万人、それ以下の人達は、今もなお、地球に暮らしている。ついでに人類は「宇宙人」と言う称号を得たのだった!!そんな内容のテレビ番組を視てると、俺の
ファイネストナイト さん作 [439] -
ユニゾンハーツ ?−1
交差点 PM11:48警官「こちら006(マルマルロク)現場に到着しました。これより現場検証を開始します。本部どうぞ」オペレーター「了解です。006」通信が切れパトカーに無線をなおすと警官は現場に向かって走り出した。現場に着くとすでに7台の車輌と20人ほどの警官や鑑識官などが現場検証をしていた。警官「お疲れ様です。どうですか?内浜警部」そう言った警官の前には大柄で不精ひげを伸ばした男性が立ってい
ラスティ さん作 [457] -
子供のセカイ。29
「なっ…!」震える手で切れた頬に触れ、指先に付着した赤い液体を見て、メガーテは髪を逆立たせた。「小娘が、一体何を…!」「……!!」美香は不意にわかった。ホッとすると同時に、どっと力が抜けるような事実だった。光の子供の能力は、ここでも失われてはいなかったのだ。想像の力。今まで試してみもしなかった事が悔やまれた。もしもっと早くに気づいていたら、山で大怪我を負うこともなかったろうに……。一方魔女は、美
アンヌ さん作 [473] -
メタル・ファイト 06
信じられない。いくら暴走してるからといってもドールが人間を襲うなんて・・・ドールは何があっても人に危害を加えないよう造ってあるはずだ。・・・でも、暴走じゃないとしたら?何ものかに命じられてやったのだとしたら、納得がいく。やつらならやりかねないからだ。「このまま逃げてもいいけど、あいつらの思惑の邪魔をしてからでも遅くないか。」サラはかばんから銃型の対ドール用の武器をだし、ニキめがけて撃った。バリッ
HARU さん作 [270] -
勇の字
ある世界のあるところ。まだ世界が国に別れる前のお話。1、勇者1-0、なんで気づかないのだろうなんでわからないのだろう許さない許さないぼくだけはこんな腐った世界なんてぼくにはいらない1、むかしむかしぼくが生まれる20年前、勇者は世界を救った。当時、悪の根源と言われ恐れられた魔王の城から囚われのお姫さまを救い出したのだ。当然魔王は勇者に成敗され、王様は勇者を褒め称え、世界には平和が戻った。今、ぼくは
イカロス さん作 [312] -
ユニゾンハーツ ?−5
帰り道、僕はヒビキにいろいろと質問をしていた。ていうか念話(自称)を使いこなしている僕って………いったい?達也(実体化にタイムリミットがあるならそう言ってくれたらよかったのに…)ヒビキ『ごめんごめん。言い忘れてたよ』達也(もし美奈の前でばれてたと思うと……)たしかにその通りだ……もし美奈の前でヒビキが消えるのを見ていたらそれでこそ美奈にどうやって説明したものか…………本当にばれなくてよかった。達
ラスティ さん作 [447] -
ロストクロニクル7―22
「君がダイヤなんだよね?」タクトは、まるっきり容姿が変わってしまったダイヤへ近づいて行った。「どうして僕らを襲ったんだい?」『憎かった・・・』相変わらず、隣でフラットが訳してくれている。「君は人を憎んでいたのかい?」タクトは静かに問いかけた。『今までそう思っていた。だけど、あなたたちを襲った後に、ふと思ったの。あたしが憎んでいたのは人ではなく、この町の住人だけだった。そして、振り返ってみたの。あ
五十嵐時 さん作 [430] -
子供のセカイ。28
「あ、あの……!」情けないほど震えた声しか出てこない。美香は懸命に説明しようとしたのだが――自分が何を説明しなければならないのか全くわからないことに気づき、愕然とした。恐らくはリリィの叔母さんであろうその女性は、何も言わずにつかつかと近寄ってきた。そして美香の前を通りすぎたかと思いきや、暖炉の脇に掛かっていた真鍮のお玉をひっつかむと、いきなり振り返って美香に向かって降り下ろした。「っ!」持ち前の
アンヌ さん作 [529]