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ファンタジーの携帯小説に含まれる記事が7260件見つかりました。
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金獅子の咆哮 1
男は鎖で拘束されていた。まばゆいばかり金髪に紅い瞳。顔は端麗だか、身体は鍛え上げられ、まるで伝説の闘神、オルガディートそのものだった。その閉鎖空間の中で、彼は咆哮を上げた。その咆哮で時限が歪むと、彼は歪みの中にその身を投じた。巫女の菖蒲(あやめ)は、境内の掃除をやめて空を見上げた。黒雲が渦を巻き、不吉な風が吹き込んでくる。「来るッ!」菖蒲は空から落下してくる金色の何かが、境内の敷地内に落ちるなり
戒音 さん作 [320] -
時と空の唄14-3
薄暗い祭壇の間に金属のぶつかり合う鋭い音が響く。「…くそっこいつ、なんかこないだより強くなってるぞっ」ランスォールとラウフを相手に全く引けをとらないカロウド。そんな彼を前にランスォールがぼやいた。因みにランスォールの言うこないだとは機械都市サントラーセットでの事だ。あの時はランスォールにコテンパンにされたのだが今はその気配すら見せない。「行きます。二人とも離れて下さいっ!『聖なる水よ 彼の者を喰
花神ミライ さん作 [317] -
時と空の唄14-3
薄暗い祭壇の間に金属のぶつかり合う鋭い音が響く。「…くそっこいつ、なんかこないだより強くなってるぞっ」ランスォールとラウフを相手に全く引けをとらないカロウド。そんな彼を前にランスォールがぼやいた。因みにランスォールの言うこないだとは機械都市サントラーセットでの事だ。あの時はランスォールにコテンパンにされたのだが今はその気配すら見せない。「行きます。二人とも離れて下さいっ!『聖なる水よ 彼の者を喰
花神 ミライ さん作 [337] -
雪だけの世界で5
兄さんが僕を殺す? 殺すつもりならいつだってできたはず。 ユキや桜の方を信じるなんて出来ない。 「兄さんに……会いたい」 もう限界だった。雪とか知らない。もう嫌だ。 ベットの上で膝を抱え丸くなる。いきなり雪にのまれて、気付いたらわけが分からない事ばかり、兄さんは僕を殺すとか── 「──……ようやく……<雪>がお前を連れ戻してくれたのに、お前は<雪>の本能すら無いのか?」 怒りと悲
白夜 さん作 [990] -
雪だけの世界で4
見知らぬ場所で見知らぬ二人と今はここにいる。 「雪……あの雪は」 「その<雪>は我々が目指す新境地です。雪だけの世界。私達はその世界に行く為なら何でもします」 何でも? あんな場所に行くために? 「何故? 行っても雪しか無かった。それに──」 桜が首を振る。ギュッと服を握るとうつ向きながら言った。 「だから行くんです! 私達はもう──その世界しか無い」 悲鳴にも似た声で言われた。握り締
白夜 さん作 [858] -
雪だけの世界で3
へぇ、両親いたんだ? いない。そういなかった。兄と、兄だけと一緒にいた。 一緒に暮らしていた。 当たり前すぎて疑問すら思わなかった。 <いつから>兄と一緒にあの家にいた? 小さい時だから覚えていない? 覚えているのは朝食を作ってくれる、見送ってくれる兄の姿だけ── 学校? 友達? 近所の人? いなかった。 そう両親と同じ。いなかった。 冷や汗が流れた。寝起きが悪かった。朝
白夜 さん作 [944] -
雪だけの世界で2
お帰り。僕 その声は懐かしくも愛おしい。涙が溢れた。嬉しくて── でも 「<僕>って誰!!」 目覚めの第一声。つたい落ちる涙と共に跳ね起きた。 いつの間にかベットの上。 目に写るのは見も知らない誰かの家。窓から外が見えた。 雪は無かった。 夢を、見ていた? そう思った時、部屋のドアが開いた。 「あっ目が覚めた?」 知らない女なの人。 「あの……あなたは? ここは? 僕はいっ
白夜 さん作 [941] -
雪だけの世界で
雪だけの世界で雪だけがある世界でそんな場所で生まれた。 目が覚めるといつものように起きて身支度を済ませた。部屋から出て階段を降りる。食卓についてまだ温かいできたばかりのパンと睨めっこ。 まだ寝惚けていた。 「之、冷めますよ?」 優しい声。ボーッとしながら顔をあげた。エプロンを身につけた兄が、目が合うとニコッと笑った。 「之は本当に朝が弱いですね」 苦笑いしながら、小さくいただきますを言って
白夜 さん作 [924] -
ユニゾンハーツ ?−3
???「はやと!あんた、日番でしょうが!」隼人「だ……か…らって……蹴り飛ばすんじゃ……ねぇよ」今だ悶え苦しんでいる隼人を見て僕は、蹴りをいれた小さな女の子を見た。達也「なぁキズナ…その辺にしといてあげなよ」キズナ「達也君は、黙っててちょうだい!」達也「は、はぁ………」どうしてキズナは、こうも隼人に態度がきびしいんだろうか……この子の名前は、七瀬キズナ(ななせ きずな)背は小さいがいつも学年2位
ラスティ さん作 [621] -
ユニゾンハーツ ?−2
四時限目の授業が始まっても僕は、さっきの声のことを考えていた。達也(どこで聞いたんだろ……あの声…)???「おい!桐原!聞いているのか!」達也「は、はい!」僕は、その怒鳴り声で我に返った。どうやら相当ぼっとしていたらしい。???「お前……俺の授業、聞いてたか?」達也「あ…えっと…も、もちろんですよ!本条先生!」本条先生「ほぅ〜じゃあこの問題、解いてみろ。俺の授業を聞いていたなら解けるよな?」この
ラスティ さん作 [566]