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ファンタジーの携帯小説に含まれる記事が7260件見つかりました。
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白炎
あーしんどい、なんで部活は筋トレばっかりなんだ。高野 武はいつもと同じように筋肉痛を我慢しながら家に帰っていた。「なんか暑くなってきた」武はそう言って上着を脱いだ。ボォォォォォ「なんだ!火事か!」武は炎の音のする方向を向いた。なっ………言葉を失ったなんとそこには黒い炎に包まれた人が倒れていた。そしてその向こうには手が黒い炎に包まれた少女が立っていた。その少女は赤いワンピースを着ていた 髪は長く黒
凡才 さん作 [224] -
エンブレム〜第一章〜
人は時間が経てば嫌なことを気にしなくなる。辛いことがあっても、そんな事は何年も経てば精々悔やむ程度で済む。怪我をしても何日も経てば塞がる。足をぶつけた痛みも何十分も経てば消える。つまり、時間とは人間を救う最も効果が出るのが遅い特効薬なのだ。でも、どんな薬にも副作用があるように時間にも負の部分が存在する。時間で治せるのは今現在を“幸せ”と感じている人だけなのだ。幾ら時間でも、“現在進行形で続いてい
S・U さん作 [249] -
ソードメーカー18―?
ロイは震える声でそう言うと、その場に座り込んで顔を手で覆った。その後ろ姿を見ていたロザラムは一つ小さく息を吐くと、ラトの元に歩み寄り、持っていた剣を鞘に収めて彼に手渡した。「…うむ」ラトは小さく頷きながら、その剣を受け取った。ロザラムは騎士のネックレスもラトに手渡すと、エミリアの方に顔を向けて、「エミリア…さよなら」と、言いながら静かに微笑んだ。「…!」エミリアはその言葉の意味が分からずに戸惑い
いっと さん作 [564] -
Rapisu Jueri
いつも眼をつぶると見えるのは、自分の住んでいた家が燃え盛っているのが目に浮かぶ。当時は三歳だから、今から十四年前になるのに今でも浮かぶ。目の前で家族が引き裂かれるのが、今でも浮かぶ。そんな事をした悪党を許さない ……………「よそ見してんじゃねーぞアルファ」 自分の名前を呼ばれて目を開けた。目の前に大剣が迫っていた。とっさにバックステップで後方に下がった。もう少しで頭を割られていた。「アルファ、組
河本カズキ さん作 [326] -
ラグナセイバー
先をじっと見ても景色が変わらないこの場所、広い・つかれる・熱いが言葉を必ず言いそうなこの砂漠。入ろうとする人はあまりいないと思う。だが、砂漠の真ん中で愚痴を言っている青年がいた。年は17ぐらいの...「あーくそ、熱いな、さっきの一団と別れるんじゃなかったな。」この青年(ラグ)、本名ラグナ−ド・ターナ、本名のターナがなんとなく嫌だから自分ではラグナ−ドと言っている。「しかし、あの人、簡単だから
坪内翼 さん作 [203] -
心鬼(しんき)?
「麗!俺だ!!久野諷哉だ!」麗は表情を変えずにただじっと諷哉を見る。慎介は諷哉に言葉を投げる。「…無駄だ…麗は完全な人喰い鬼となった…。」その言葉を合図にしたかのように、麗は刀を抜いた。そして、素早く間合いに入り水平に刀を滑らせる。慌てて、諷哉は刀でそれを受け止め、なぎはらう。実は、諷哉は剣道初段であったが、麗だけには勝てなかった。それをわかっていて諷哉は戦いを挑んだのだ。麗を…大事な人を助ける
高柳美帆 さん作 [239] -
導き 7
海斗「俺の…親?」アル「うむ………」海斗「じゃあ何で…?何で今まで黙ってたんだよ!?俺には親がいないって…家族は梓だけだって!!」梓「騙すつもりじゃなかったわ………仕方なかったのよ!それに………」海斗「それに何だよ!?」梓「あなたと私は………兄弟じゃない………」海斗「………なんで?(嘘だ…嘘だ…嘘だ…)」アル「どうした?」海斗「なんでだよ!?なんで、なんでほんとの事教えてくれなかったんだよ!!何
颯 さん作 [429] -
デストロイデイ
−2486年、地球は増えすぎた人々によって埋め尽くされていた。貧しい人々は、食事も摂れずに毎日のように餓死していった。それでも人は増え続けていた。そもそもの原因は2301年に始動した「クローン人間計画」にあった。元々はクローン達を奴隷にすればより豊かになる予定だったのだが増えすぎて逆影響を及ぼしたのが現状だ。そこで国連は増えすぎたクローンを根絶やしにする計画を実行すると同時に、各国の人口を百人に
りょー さん作 [408] -
導き 6
アル「まずこれだけは言っておこう………我々はこの世界の人間ではない。勿論、君もミラも…………いや君も梓も」海斗「は?ますます意味わかんねぇよ!じゃあなんだ?宇宙人かよ!?」アル「違う。我々は別次元の者だ………」海斗「別…次元??」そこで、やっと梓が口を開いた。梓「別次元は簡単に言えばもうひとつの世界…もうひとつの地球よ」アル「まぁこっちの世界とはまるで違うがの………」海斗「…違う世界の奴が俺に何
颯 さん作 [468] -
時と空の唄13-4
扉は大きさの割りに軽く、しかしいかにも重そうな音をたてゆっくりと開いた。中は外ほど寒くない。コートをその場に脱ぎ捨て、四人は神殿の奥へ進んだ。シンとした神殿内に四人分の足音が響く。「…にしても静かだな。」「ここまで静かだと逆に不気味ですよね。」ラウフの言葉に雪が相槌を打つ。「イツキの事もあるしなぁ…あいつも来てるだろう」「…はい。そう、ですね」雪が僅かに瞳を伏せたのをラウフは知らない。「よく来た
花神ミライ さん作 [320]