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ファンタジーの携帯小説に含まれる記事が7260件見つかりました。
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ソードメーカー16―?
「どうして…?」ロザラムは今にも泣き出しそうな表情になっているエミリアを、辛そうな顔で見つめながら、「僕は既に罪人になっているんだ。ベイスを襲撃する為の手引きを行い、そして…」そう言って、彼はちらりとロイ、ルイス、リリーの三人を見た。「ロイ君達三人を殺そうとし、そこの女の子の知り合いを殺した。…もう、後戻りは出来ないんだ」「!」その言葉に、ミリスとエミリアは大きく目を見開いて、ロイ達三人の方に顔
いっと さん作 [407] -
ロストクロニクル7―1
「おはよー!タクト」タクトが図書館から出てくると既にパールたちはそこにいた。東の空から弱い朝日が射していた。「おはよう」パールの肩から覗いている包帯を見ると、やはり責任を感じてしまう。「ここはパラスの真南です」王立図書館は少し南に歩けばパラスの最南端の海が見えてくる程の位置にあった。「そして、僕たちには行くべき場所はないですよね。そこで、この近くでいちばん近い町を探してみました」フラットは一枚の
五十嵐時 さん作 [448] -
ガンザンダン Eside 1
Dside数時間前第二十三区間。そこを一言で表すならば殺風景の一言で片付く。環境というのも殺風景と思わせる要因でもあるが、なによりそう感じさせるのは人が居ないことである。ここの区間はほんの少し前にとある事件に巻き込まれ、その傷跡の復興作業で忙しい。それ故に区間民は区間外へ出ることもせず、あまり列車を利用しないのだ。ついでに言えば、ここのところ不景気で外へ行く余裕すらないのだが。しかし、そんな不況
MR,T,S さん作 [366] -
ノイズ‐NOISE‐第四章?
「あぁ。そうか。あなた、ノイザーだってことはわかってたけど、・・・音を操る力を持ってるんでしょう?ってことは、音に敏感でなければならない。それは逆に言えば、通常の人間なら気付かない激しいノイズを聞き取ってしまうってことよね・・・。ふふ。滑稽だわ。この私の羽音にまいってるのね・・・あのかわいい女の子は全然平気なのに。」「・・・めろ・・・っ」ウィルは消えそうな声を吐き出した。「なあに?」「飛ぶ・・・
紀夜 さん作 [355] -
ノイズ‐NOISE‐第四章?
未だ続く甲高い音波に苦しみながらなんとか見上げた視線にあったのは、上空に浮かぶ、クリスだった。「ハァイ♪こんにちは。ウィル♪」クリスは今の瞬間に移動していたのだ。まるで蜂のように、羽をふるわせながら空中で立っている。「ぐっ・・・ふっ・・・」ウィルはとうとう口から嘔吐物を吐いた。忌々しい音が頭から全身へと暴れまわり、ウィルの目をくらませる。「あら?これは意外ねえ。瞬間移動を見て驚いてもらおうと思
紀夜 さん作 [359] -
ノイズ‐NOISE‐第四章?
すでにもとの姿とはほど遠くなってしまったフィオナ、いや、自称クリスは血に染めたような紅い瞳でウィルを睨み付ける。睨み付ける、という表現とは少し違うかもしれない。そう思わせるのは、クリスの表情に浮かんだかすかな笑みによるものだろう。 恐怖と混乱で動けずにいるマリアをよそに、クリスは目蓋をおろした。その時。キィィン 甲高い音波が鋭い痛みと共にウィルの耳奥にまで響いた。 その波は脳にまで押し寄せ、ウ
紀夜 さん作 [348] -
時と空の唄12-2
「何の話だ?こりゃ。」ランスォールが言った。「バカ、空気読めよ。」ラウフに後頭部を殴られた。「いてっ何すんだ!」「いいから黙って見てろよ」「…暫く」竈の燃え盛る炎を眺めてレミスは小さく言う。「暫く、わしとシーラだけにしてくれんか?」ランスォールがシーラを見るとシーラは強く頷いたのでこの場はシーラに任せることにした。「フォーには言ったのか。」「いいえ。彼には何も言ってません。」「そうか、その方がい
花神ミライ さん作 [369] -
エンブレム〜序章〜?―?
聞き覚えのない声だから分からないや。「待てよ、子供が成長したら、学校に入るよな?と言うことは私は自分の子供を教えると言うことになるな。はは、困ったな私情を挟まず授業が出来る気がしないぞ」「――誰かっ!誰か早く来てくださいっ!!患者さんがっ…患者さんが暴れていますっ!!」誰かが人を呼んだ。バタバタと多数の走ってくる音を聞いた。「いかんっ!――君っ!早く鎮静剤をっ!!」「止めて下さい嶂岸さんっ!止め
S・U さん作 [230] -
エンブレム〜序章〜?―?
――これは罰なんだ。「誠は今何処に居るのかな?何故姿を見せてくれないのかな?どうしてかな宮野?分かるか?」何処の景色も何も見えない。ただ、ばき、ばき、と無機質な音が病室に木霊するのを耳元で聞いていた。「いや、やはり子供を産むからにはもう少しそっち方面の知識を得ておいた方が良いかな?今度、瀬野にでもご教授願うとするか」――俺があの子を助けたから、俺が身勝手な行動をしたから、俺がここに存在したから、
S・U さん作 [243] -
エンブレム〜序章〜?―?
何だよ…これ…。何が…どうなってんだよ…。「待って、下さい…何、言ってんですか…」「結婚したらやはり一つ屋根の下で暮らすことになるんだよな。おお、それは凄い恥ずかしい事だな。まあ、そのような気分もまた新婚らしさを表しているようで良いと思うがな」そう言って先生はベッドから降りた。ガタンと俺は扉にぶつかった。「なあ、宮野いつまでそんな仏頂面ぶら下げてる気だ?もっと笑ってくれてもいいんじゃないか?」笑
S・U さん作 [248]