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ファンタジーの携帯小説に含まれる記事が7260件見つかりました。
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lost 〜失う苦しみの先に〜 6
あの事件は俺がオリュンポスに入って三年後くらいに起きた。俺のオリュンポスでの仕事は事務的なことしかさせてくれなかった。そんな時だった、反オリュンポス組織が結成されたらしく、その組織を潰す指令が来た。今回の仕事に参加するのは俺達兄弟全員だった。俺達はすぐ組織がある場所に向かった。そこは俺の故郷サイクロプスだった。兄さん達は村を燃やし人を殺しその肉を食べていた。俺は自分の家の前で立ち尽くしていた。「
Heart さん作 [289] -
RPG−31
胸がもぞりとしてレイはゆっくり目を開けた。カナとレイの間で眠るディーシャが寝返りをうったらしかった。薄いカーテンから漏れる光がまぶしかった。伸びをすると、カナとディーシャも目を覚ました。甲板に出て、改めて伸びをした。海の風が気持ち良い。と、カナが羽織り物をかぶせてきた。「子供じゃないんだから」そんな格好で外に出るなと言いたいらしい。カナはまぶしそうに海を眺めて、くるりと向きを変えた。「着替えて、
たる さん作 [260] -
RPG−30
タバコの煙を吐き出すと、女は細く白い手を顔に添えてきた。長いまつげを伏せて、そして真っ赤な唇を近づけた。ユーラは女の頭を持って、何度も角度を変えキスをした。半眼を開いて女を見れば、うっとりしたなまめかしい表情をしている。服に手を触れると、待ちきれないというように女が脱ぎだした。焦りすぎだと耳元で言えば、くすぐったそうに身をよじった。***冷たい夜風が熱を持った体に気持ち良かった。タバコの煙が狂っ
たる さん作 [224] -
RPG−登場人物リスト
主人公とお友達 カナ(18)物語の主人公ヒロインなのでもちろん可愛い栗色のふわふわロングヘアー色白で非力理由は分からないが、レイが近くにいるとスーパーか弱い体が、普通の体になるゲームの世界らしき所に飛び込んでしまい、戻る方法を探して旅をしているしかし、元の世界では入退院を繰り返し友人もおらずつまらなかったため、体力があり友達もできたこの世界を気に入っているレイ、ディーシャとともに最近ブラックに
たる さん作 [257] -
RPG−29
「あ?カナじゃないのか、あれ」ムンと買い出しに出ていたユーラが呟いた。まさか本当に誘拐してきたんじゃないだろうな、とちらりと思う。「カナ?おお、ほんとだ。レイもいるね」「だよな」老眼鏡をくいと持ち上げてムンがうなずいた。高台に生える薬草を採りに来ていた。船もよく見えた。「よくニルバが許したなあ」「タームが言ったと思うか?勝手に決めたんだよ」「なるほど」ムンが笑いながら言った。タームの勝手に振り回
たる さん作 [230] -
RPG−28
「お姉さんたちは船で来たんでしょ?」「見てたのか?」「鏡でね。僕も船に乗りたいんだ」2人は顔を見合わせた。乗せたいのは山々だが、あの船には別れを告げたばかりだ。それより鏡の凄さにカナは驚いていた。家の周りを映したり、港を映したり。一体、いくつあるんだろう。「お姉さんもまだ旅を続けるでしょ?旅には船が1番だよ」ディーシャの発言は、もちろん2人のお人よしを見抜いてのものだ。「ただの船じゃなくて海賊船
たる さん作 [200] -
時と空の唄11-7
一方ランスォールたちの方もどうにかヘトラレスタの谷までの案内人を獲得し、身支度を整えた所だった。「じゃあ、シドマ。ヨロシクな。」「うん。レミス爺宛の手紙を届けるついでだからね。」案内してくれるのは最初、小屋のドアを開けてくれた大男の息子のシドマ。雪をシドマの後ろに乗せて前を走り、その後をランスォールとラウフが付いていく。「お父様とよくここらの山に?」雪が聞いた。「うん。昼間はみんなと獲物を追っか
花神ミライ さん作 [311] -
Re:versible -Plolouge-
神隠し…少し前から日本中を騒がしている事件。突然、同時刻に何人もの人間が日本中で同時に失踪する、というものだ。宇宙人がやってきてさらっただの、世界をまたにかける秘密結社の仕業だの、色々説がある。実際事件の内容は不可解で、この謎に懸賞金をかける人間まで現れた。その事件の様子から人々は、この世界とは別の世界に、迷い込む様を想像した。人々はその別世界とこの事件を、畏怖と好奇心を込めてこう呼ぶ。…「リバ
雪見薫 さん作 [211] -
RPG−27
「いいのか?警察に嘘ついて」レイが言った。ディーシャがまた薬を飲むと、さっきと同様、煙が消えるとそこには元の愛らしい姿の男の子がいた。カナはそれを見てまだびっくりしているのだが、レイは慣れたらしく、もう驚いていない。「言ったでしょ。僕は国の戦いの為に科学を使うのは嫌なんだ」「あの」「なあに?」カナがおずおずと声をかけた。こちらを見上げてくるディーシャはやはり可愛らしい。「今の姿は本当の、なの?」
たる さん作 [179] -
RPG−26
「僕の本当の姿を知る人間は多くなくて、特に国は把握してない。というか知られたくないんだ。科学者は利用されるのを好まないから」ディーシャは立ち上がって戸棚に並ぶ赤く光る液体が入った瓶を1つ手に取った。「もうすぐ鏡の男の人が来る。僕は姿を変える。この薬でね」そう言って、瓶を2人に見せた。ラベルも何もないが、どれが何か、分かるんだろうか。「お姉さんたちは僕の友達ってことで話を合わせて。まあ、話かけられ
たる さん作 [207]