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ファンタジーの携帯小説に含まれる記事が7260件見つかりました。
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ソードメーカー14―21
と、言いかけて、中の光景を見た瞬間、口をあんぐりと開けて固まってしまった。ルイスの目の前では、ロイとミリスがベッドの上で抱き合っていたのである。ミリスとロイもルイスを見ながらしばらく固まっていたが、突然我に返って、「き、きゃあ!」「わ、わわっ!」と、小さく悲鳴を上げて、慌てて身体を離した。「ち、違うのよ、ルイス、こ、これは何というか…その…」ミリスは顔を真っ赤にして、しどろもどろになりながら、こ
いっと さん作 [453] -
私と僕
私は逃げる。『私』は『僕』であり、『私』は私だ。そして丘の向こうまでの逃避行を続ける。何回も、何回も。丘を越えてもその向こうには丘があって、私はその丘の向こうまで逃避行を続ける。脱力感。そして虚無感が私を襲う。『僕』が『私』に問い掛ける。「ねえ、何で逃げるの?いくら逃げてもいつまでも続くんだよ?意味があるの?」「何で?解らない。ただ逃げなきゃいけないんだよ、私達は」「じゃあ、何から逃げてるの?」
KARASU さん作 [379] -
エンブレム〜序章〜?―?
「…はっ…はっ…はっ…」「…えーと、大丈夫か?」顔を覗き込む。「!っ…!」俺の顔を見た瞬間彼女は慌てた様子で俺と距離をとり腰に手を伸ばした。「!!な、無い…!?」「え、あぁ、ナイフなら俺が持ってるよ」俺はポケットから彼女のナイフを取り出して見せた。「…か、返せ…!!」「いいよ」ひょい。俺はナイフを彼女に向けて投げた。「え…?」その行動は彼女にとって予想外だったらしく慌てた様子でそれを受け取った。
S・U さん作 [297] -
夢の先に… に
ゼノンはベッドから降りて片付けを始める。ゼノンの日課は掃除だ。毎日、友人がゼノンの家にきて飲み明かす。ゼノンはそれが嫌ではなかったが片付けをせず、帰って行くので、少しウンザリしてきた。「…よし」片付けを一通り終え、朝食を作りだす。と、言ってもインスタント食品である。食事が終わると、少々暇になり、大きく伸びをした。「はぁ…」「ある日、男の子が町を歩いていました」「男の子は凄く楽しげです」「その男の
しょー さん作 [163] -
夢の先に…
「うわっ!」彼は勢いよく飛び起きた。なにか悪い夢を見たのかさだかではないが、気分は最悪だった。その証拠に、パジャマは汗でぐしょぐしょである。「はぁ…」彼はため息をつくと部屋のほうに目をやった。ゴミのせいで狭い部屋がより一層狭く感じ、その光景にまたも深いため息をつく。「…片付け…しないと」ボサボサの髪の毛を掻きむしり、眠たそうな顔に気合いを入れる。彼の名はゼノン・ペトロウ゛ナ。この時18歳。
しょー さん作 [176] -
西の国〜縛られた鎖〜 20
〜アカネが俺に会ったら死ぬ…〜信じられなかった。信じたくなかった。「なんで…だよ?」ケインは月を見上げながら答えた。「アカネは自分の魔法をコントロールできていない…魔法は感情と比例して高くなる。だから今お前が会いに行くと、どうなるかわかるな」「そんな…俺はどうしたら…いいんだ」「アカネに会わなければいい…アカネは俺に任せろ。」ハイドは大声で泣いた。自分の不甲斐なさに自分が支えになれないことに自分
Heart さん作 [283] -
西の国〜縛られた鎖〜 19
メイヤは泣き崩れた。そんなメイヤにハイドは上着を着せて聞いた。「アカネはどこだ?」「だめ…言ったらハイドが殺される」「大丈夫だ、アカネを止めれるのは俺しかいない。だから教えてくれ」メイヤは下を向いて黙っていた。「俺は絶対死なないから…」「アカネが最初に戦った戦場…」メイヤがボソッと言った。「ありがとう…また4人で笑える日がくるよ」メイヤに背を向け窓から飛び出した。空から見る街は綺麗で見ているだけ
Heart さん作 [256] -
ソードメーカー14―?
「…話してくれて、ありがとう。ロイ。あんたがそんなに苦しんでいたなんて、知らなかった。ごめんね…」ミリスはそう言って、更に強くロイを抱きしめた。「いや、僕が今まで黙っていたのが悪かったんだよ。…ごめん…」謝りながら、ロイは抱きしめているミリスの瞳をじっと見つめていた。ミリスもロイの瞳を見つめ返し、しばらくの間、時間が止まったかのように、二人は見つめ合った。「…っ、そ、その夢の中に出てくる三人って
いっと さん作 [516] -
西の国〜縛られた鎖〜 18
そんな時だった、リンスから連絡が入った。「王子が殺された!殺したヤツの名はメイヤだ!見つけ次第殺せ!」リンスの声は部屋中に響き聞いていたメイヤは顔色一つ変えなかった。「ハイドは隠密部隊だったんだね…任務だから早く私を殺しなさい…」メイヤは自分が無防備だと示すために脱ぎ始めた。メイヤの体には無数の火傷の痕や痣や傷が体中にあった。その姿でこっちに寄ってくる…ハイドは後ろに下がるが、すぐ壁にぶつかり追
Heart さん作 [257] -
はるまついぶき 2
ハルは小さな炭鉱で働いていた。ハルはあれからずっとこの町にいた。突然と姿を消したリリー。数日後引っ越したことを聞いた。でもずっとハルは覚えていた。俺がリリーの絵を買ってやるよ。リリーがいつか有名な画家になってハル耳にも届くくらいに。いつかリリーと会えるように。その時のためにハルはこつこつと炭鉱で稼いだお金を貯めていた。そんなある日、同僚のヒューズがハルに言った。「知ってるかい?この炭鉱で[売り物
東雲 さん作 [439]