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ノイズ‐NOISE‐第四章?
ケヴィンが目を覚ましたのはそれから数時間後だった。 嫌な予感がした。 だいぶまた眠ったはずなのに、背中に感じるのは人気のない空気だったのだ。「姉ちゃん?!」勢いよく飛び起きる。がらんとしたリビング。なんの音も聞こえない。 廊下にでても、マリアの部屋に行っても、トイレ、バスルーム、今は亡き両親の寝室・・・・・・・・ どこにもいない。玄関には靴がなかった。「姉ちゃん、まさか・・」 ケヴィンは靴を
紀夜 さん作 [344] -
ノイズ‐NOISE‐第四章?
眠る二人を優しく揺り起こす小鳥のさえずりも、彼らにとっては夢から現実へと引き戻されるだけの、けだるいものでしかなかった。 「ねえ、ケヴィン。」マリアはソファーに寝そべったまま、目線は天井に向け、おはようのあいさつもなしに、口を開いた。 「夢を見た。」ケヴィンはカーペットの上でうつぶせに寝ている。「お母さんがバタークッキー焼いてくれたの。それで、お父さんが庭でみんなで食べようって言って。あたし
紀夜 さん作 [342] -
ノイズ‐NOISE‐第四章?
「目が、紅かった・・・??」メレディスの顔つきは一変した。「はい、確かに見たんです。ウィルさんの、この、眼光の部分が紅黒く、・・・・・!」ドクタージニーは自分の目を指さし言った。「私がなにを言いたいのか、わかりますよね?」ノイザーは力を使うと瞳が紅く染まる。 そんな常識、誰だって知っている。「え、でも、そんなまさか・・・」それでもメレディスは、信じられない。ノイザーは警察が捕まえなければいけな
紀夜 さん作 [335] -
エンブレム〜序章〜?―?
何だ?今の音…。耳を澄ます。…あれ気のせいだったか?さらに耳を澄ます。十秒…二十秒…。待てども待てども聞こえないと…。「ふ…」思わず失笑してしまった。何やってんだ俺は…。只の空耳如きに何を期待してるんだ。うーん、やっぱ少し思考が変な感じになってるな。さっさと帰って少し寝るか。俺はそう思い直し、再び家に向って記念すべき第一歩を…。ガサ‥ガサ…。「…うーん」どうやら聞き間違えではなかったようだ。物音
S・U さん作 [293] -
エンブレム〜序章〜?―?
はあぁぁ…また怒られるのかなー。以前この位の時間に帰ったときは悲惨だったよな…。『ただいまぁ』『…♪』明らかな怒りオーラを纏いながら鼻歌を歌う麻衣。…こ、怖い…。『…た、ただいまぁ』『…あぁぁ…♪お帰りぃぃ…お兄ちゃぁぁん…♪』『あの…』『今日はぁぁ…随分と遅かったねぇぇ…?♪』『えと…ま』『外はぁぁ…そんなに楽しかったのぉぉ…?♪』『ま、麻衣…』『そうだよねぇぇ…どうせお兄ちゃんは私と部屋で遊
S・U さん作 [283] -
闇と光の闘い
俺の名は、ジン。魔族の一人で、俺のランクは、一番下の下級兵だ。よーし、今日も特訓を始めるか。まぁ、俺の武器の名は、龍神刀。よし、これだけ、特訓したんだ、これで、天使軍の奴らを倒してランクを上げてやる。魔王「よし、おまえら、戦を始めるぞ心してかかれ。」ウォォォォォォォ!!!
朱雀 さん作 [434] -
エンブレム〜序章〜?―?
〔世界の定義は自分で決める事だから〕それが、俺の“言葉”に彼女が必ず返す言葉だった。あの頃の俺はその言葉の意味を理解することは出来なかった。今もハッキリとは分かっていない。だけど、たった一つだけ分かっているのは…。この言葉を言う時の彼女の笑い顔は、何時も自嘲的な調子だったということだけだ。「…今日の土産はスッゲーんだぜ。まず中央限定の特製煎茶だろ?それと、お茶請けにお前が大好きだった椿餅。まぁこ
S・U さん作 [288] -
エンブレム〜序章〜?―?
「よし、行くか」そう独りごち俺は荷物をバッグに詰め家を出た。森を歩くこと一時間。目前に小さな洞窟が現れた。「よし、着いた着いた」中に入る。…しまった、灯り持ってくるの忘れた。…まあ、いいか。すぐ出られるしな。歩くこと三十分。洞窟に光が差す。数瞬、闇夜に慣れた目が拒絶反応を示したがすぐ治まった。洞窟を抜けるとそこには小さな村一つなら収まるのではないかというほどの広大な空間が広がっていた。周囲は壁に
S・U さん作 [290] -
西の国〜縛られた鎖〜 13
俺はアカネに向かって振り下ろされている剣とアカネの間に入っていたが、今の俺には実体が無いから守れないことはわかっていた。剣が体をすり抜けていくのをただ見ていることしかできなかった。〜アカネ…〜ハイドですら諦めた時、もの凄い熱風が吹き荒れた。戦場にいた全員が地面に倒れた。ただ一人アカネを除いて…。熱風の中心にアカネは立っていた。熱風はアカネから出ていた。アカネはさっきアカネを殺そうとした兵士の頭を
Heart さん作 [249] -
西の国〜縛られた鎖〜 12
アカネも魔法に感動していた。のんきに眺めていたら鳥の形をした火の魔法がこっちに飛んできた。アカネには当たらなかったが後ろの方にいた女兵士に当たり泣き叫んでいた。それを見てアカネは自分が戦場にいることを思い出し恐ろしくなった。その時、「第一軍行けぇ」と隊長が叫んでいるのを聞いた。アカネは少し遅れて走り出した。アカネもケインも一軍だったからだ。敵の一軍もこちらに向かって来た。そして戦闘が起こった。近
Heart さん作 [234]