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Killing Night Freaks/Chap.2-13
…………まだ!跳躍しながら半身を捻り、後ろ回し蹴りを近くの木に叩き込んだ。衝撃。足が軋み、痛みに顔を顰め、けれど全てを無視して踏み切った。跳ぶ。銃声は下を抜けた。空中で更に身を捻れば、視界の下、枝葉に隠れるように潜む人影。こちらを見上げ、唖然としている。笑みを返し、腰のホルダーから鉈を抜き放った。全体銃と落下の勢いを載せて、振り下ろす!響く金属音は、鈍く。刃はライフルの銃身に防がれていた。押し返
夢の字 さん作 [351] -
Killing Night Freaks/Chap.2-12
背側の大きな幹に身を隠しながら、“それ”の元に近付いた。慎重に、木の影から身を出さないようにして“それ”を背負う。重い。そして臭い。当たり前だが、起動力が大幅に削られ、先程までの様に自由には動き回れなくなる。けど、これしか方法は無いんだ。銃声がこだまし、大きな幹が削られた。……よし。向こうにこちらの動きは悟られていない。これならいける。慎重に歩を進め、身を隠している大木の前で立ち止まる。深呼吸を
夢の字 さん作 [372] -
ノイズ‐NOISE‐第二章?
ウィルは周りを見渡す。見慣れた警察署内の小さな救護室。時計と鏡、薄汚れた窓。ここは確かに今を生きる、ウィルの仕事場だった。「はあ、・・・はあ、はあ・・・」 息は依然として落ち着かない。ドタドタッさっきまでそばで寝ていたと思っていたメレディスが勢いよく部屋のドアを開けた。「ウィル!?」ウィルの声がメレディスの耳にまで届いたのだろう。大げさなくらい、不安な顔をしていた。「はあ、・・・・はあ」未だに
紀夜 さん作 [408] -
ソードメーカー13―?
アリネスはにやりと笑って、「今夜の食事には、彼女達も同席させなさい」と、リグラに命じた。「…」リグラはがっくりと肩を落として、やはりこうなるのか…―\rと、思いながら、一つ小さくため息をついた。「どうしたの?」「いえ…何でもありません。わかりました。彼女とロイ君達を食事に呼びましょう。…ただし!」リグラはジロリとアリネスを睨んで、「ロザラムの件は話してはなりませぬぞ。姉妹のうち一人は彼に対して特
いっと さん作 [506] -
時と空の唄8-1
仕方なく一番安い、ベッドだけを提供してくれる宿屋に泊まることになった四人は夕食のあと今後についての会議を開いていた。「いきなり押し掛けて三種の神器について教えてくださーい、なんて言えるか?」いつもなら情報屋で手配してもらうのだが島ではそうはいかない。だからお陰で寝る間を惜しんでの会議を開いている訳なのだ。「クラーン島…意外と厄介なのね。」「あのぅ…。今、クラーン島って言いました?」四人が考えこん
花神 ミライ さん作 [385] -
とある魔術士のとある日常?
白いワンピースに金髪が映える少女は通りから少し外れた教会の前にいた全体的に簡素な造りで、こじんまりした教会だ少女は恐る恐る玄関のドアを開ける。しかし突如甲高い声に襲われた。「シア!とっくに礼拝の時間は過ぎてますよ」修道服を着た中年の女性が眼鏡に手をかけながら言うシア「だって今日は人が特別多くて…」シスター「言い訳してないで早く着替えてらっしゃい!」シアは心の中で「ハイハイ」と言ったつもりだったが
ぴろ さん作 [330] -
Killing Night Freaks/Chap.2-11
ブランクコア。FMJ弾の先端部分に空洞を設け、殺傷能力を上げたもの。着弾と同時に弾丸が潰れ、回転しながら進むことで神経や血管を大きく傷付ける。更に弾丸の貫通力が下がり盲管銃創(体内に弾が残る)となって前線での治療を困難にする、軍隊でも使われることがある対人体用の弾丸だ。それを使われた。平和な日本の、こんな辺境で。全く、いつから日本はこんなに物騒になったのやら。楽しいじゃないか。でも。海潮の服を捲
夢の字 さん作 [343] -
ソードメーカー13―?
アリネスはそう言って、一つ小さく息を吐いた。「…アリネス様。今度の事件、暗黒剣ソードメーカー側からの策略の可能性が濃くなってきました」「何ですって!?」その言葉に、アリネスは驚いた。「あくまでも可能性の話です。まだ確証には至っていませんが、暗黒剣側に近いベイスが襲われた事を考えてみると、可能性が無いとも言い切れません」「でも、暗黒剣とは同じ闇の属性として長く同盟関係を続けてきたのよ。…私には信じ
いっと さん作 [488] -
ロストクロニクル2―11
タクトたちは少し休んでから大広間を出て行くことにした。「そろそろ出ましょう」「ウェド動けるのか?」「ああ、ちょっと肩を貸してくれ」「分かった。パールは左肩を持ってくれないか」「分かったわ」「こいつ、何者なんだ?」「後で説明するから」タクトは右肩を支えながら答えた。三人はウェドを真ん中にして扉の方へ歩いて行った。「待つのじゃ!」パールは恐る恐る振り向いた。「タ、タクト」「分かってるよ。前を向いて扉
五十嵐時 さん作 [452] -
時と空の唄7-7
「なあ、ラウフ。クラーン島ってのはどうやって行くんだ?」雨の上がった通りを歩きながらランスォールが言った。「ん?あぁ、アルセスカから船で行けるだろ。」「アルセスカといえばここから目と鼻の先じゃないか。」クオーカから港町アルセスカまでは半日ほどで行けるかなり近い町だ。「お昼頃出れば夕方には着くんじゃない?」「明日は…船なんですね…」なんだか青ざめた雪が恐る恐る呟いた。「…?そう、だね。」「ですよね
花神 ミライ さん作 [336]