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ファンタジーの携帯小説に含まれる記事が7260件見つかりました。
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時と空の唄7-3
「……で、まずは?」「そうね、小さい村に行っても元の身体に戻るための情報なんて得られないんじゃない?」フム、と大きな地図を広げてみる。「そーすっと…大きめの町をまたしらみ潰しに当たってみるか?」雪も広げられた地図を覗き込んだ。「今はニコラですから、一番近くてクオーカの町がいいと思います。」クオーカはニコラから北に2日半ほど行ったところにある小さな町だ。「クオーカかぁ…。よし、行こう。」「おい、な
花神 ミライ さん作 [343] -
Killing Night Freaks/EXTRAChapter.『海潮辰哉の奇妙な冒険』
「……っ、らぁッ!」気合い一発。声と共に打ち出された右拳は正確に猟犬の頭蓋を潰し、眼窩から目玉と血液を零して絶命した。これで、全部だ。追って来た猟犬三匹を、なんとか全て撃退した。細く長いを漏らし、構えを解いた。拳に疼痛。当たり前だった。素手で骨のような固いものを砕けば反る衝撃が拳を傷める。何か巻いて来れば良かったな。そう考えながら顔をしかめなて手を振り、海潮は背後の人物に話し掛けた。「大丈夫かよ
夢の字 さん作 [348] -
LEGEND OF GATE2
帰りがけ自販機で飲み物を買おうと思い、財布を取り出そうとポケットに手をやると何かに触れた。取り出してみると、それは……透「鍵だ……」(どうして、こんなものが?自転車のではないし、家の鍵でもないし…体育の後で間違って入れたのかな……)注意深く見ると名前らしきものが彫ってあった。透(ディ……ディメン……ディメンション・オープン? なんだこれ?)すると、一陣の風が吹いた。ツナガッタ………透「え
森羅 さん作 [450] -
LEGEND OF GATE
知ってるか? この世界は一つじゃないんだ。多くの世界が今、君の隣で語られているんだ。その世界は魔法の世界であったり、恐竜達が統べる世界であったり、伝説が生きる世界であったり、戦国の世界であるかもしれない…………志道「………る……とお…る………透、透ってば!!」透「へっ?」志道「へっ?じゃあない! お前、いつまでボーっとしてんだ。次の授業に遅れるぞ!」透「……あ、ああ。悪い……」志道「………ったく
森羅 さん作 [430] -
ロストクロニクル2―9
老人はタクトの話を黙った最後まで聞いていた。「あなたが襲ったんですか?」パールが信じられないといった表情で問い掛けた。「そうじゃ、わしが村を襲った」「ムシを入れたのもあなたですよね」「ああ、手紙を取りに行くふりをして扉を壊してきたんじゃ」「どうして分かったんだ?」「ぼくたちには「助けてくれ」と言ったのに村長の前では顔を隠したからだよ。襲った時に顔を見られていたらまずいからね」タクトは老人の方を向
五十嵐時 さん作 [479] -
Dragon's eye [3ー27]
「…左を見ろ」サイスは、グランの言うとおりに左を見て、金竜の存在を確認した。「……あ〜…またやっちゃった?」「ゴガァ!ガァ♪」「はいはい…ご苦労さん」「…早くそいつを何とかしろ」グランが金竜を指差しながら言った。「あいよ………混沌から出でし『金』の竜よ…連なる聖の鎖を解き…我が魂に静まりたまえ!」サイスの呪文と共に、金竜はサイスの胸に吸い込まれるようにして消えた。「……アスカさん…」「元気出しな
ギルドギア さん作 [240] -
時と空の唄7-2
「…じゃあシーラはどうしたい?」ランスォールが優しく言った。「わたしは…」少しの沈黙。「私は、父さんの計画を止めたい。そして、父さんと二人で元の身体に戻るわ。」毅然とした態度でシーラはそう言った。頬にはまだ涙のあとが残っているが今の彼女は先程自分の声は届かないと泣いていた少女ではない。「私の声は、私の言葉はもう父さんの心には届かないかも知れない。それでも、何度でも私は叫ぶよ。」フッとランスォール
花神 ミライ さん作 [340] -
四番街の天使2
「煤けて汚れて折れ曲がって、誰も俺が天使だなんて思わない。」「…ごめんなさい。」天使は、涙を流した。その声はか細くて、この街に吹く穏やかな風にさえも、消されてしまいそうだった。天使は彼を知っていた。街で逢ったら、彼は天使のくせに、いつもイタズラばかりしていた。大人に怒られても知らん顔で、反省の色がないと叱られたら、それって何色?と食ってかかり、また叱られていた。エア・ポートに立つ天使に向かって、
ケィ。 さん作 [429] -
Killing Night Freaks/Chap.2-9
一瞬、視界が暗くなる。何故、と問う必要はない。不意の衝撃を感じた脳が、反射的に目を閉じたのだ。身体がのけ反る。が、踏み止まった。「……いちち」強打した額をさすり、怪我の具合を確かめる。大事は無い。危惧されるのは脳震盪だが、身体がふらつくことも無く、その心配はないようだ。さて、と。先程衝撃を感じた所まで歩み寄り、そっと手を伸ばした。掌に固い感触。見えない何かに触れている。息を吸い、「……!」打撃。
夢の字 さん作 [340] -
四番街の天使
四番街。そこにはエア・ポートがある。まだ年若い天使たちが初めて世界へ飛び立つ場所。そこにいるのは、翼の無い天使。「あんた、そこで何してんの。」凜と立つその背に向かって、男は問いかけた。天使は振り向きもせず、遠くの空を見つめたまま答える。「背中を押してあげてるの。」「背中を?」「そう。」「それって楽しい?」天使は少しだけ笑った。楽しかったことを思い出しているのか、男の問いかけがおかしかったのか、彼
ケィ。 さん作 [459]