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RPG−7
「向こう島かー」レイに追いつくと、そう言っているのが聞こえた。「行ったことあるの?えっと、ビヨドに」「ないない。せいぜいカルカラ高原だな。母さん、ほんと固いんだ」そう言うレイの顔は嬉しそうだ。心はビヨドというところに飛んでしまってるに違いない。それから町を少し案内してもらって、空が赤くなる頃に家に帰った。レイはすぐに村長の言葉を両親に伝えたが、2人とも表情を崩さないから村長ってああいうものらしい
たる さん作 [281] -
RPG−6
家を出て少し歩くと、みんなが自分を見ていることに気づいた。村といってもビルや大きな建物がないだけで小さな町だ。見慣れないからといってそんな珍しそうに見られるのは違和感を感じる。服だってレイに借りたグレーのシャツにズボンなのに。「私って、もしかして目立ってる?」鎧を脱いだ軽装のレイは思っていたよりずっと細身だったけれど、腕や足の筋肉が見えて、さすが勇者見習いだと関心する。「んー、目立ってるといえば
たる さん作 [293] -
RPG−5
村はゲームの世界らしく武器を持った人がちらほら見える。レイのように鎧を着た人も少なくない。村に入る直前でレイが言ったのだが、彼女は家出していたらしい。といっても村を出たのは朝方で、まだ太陽が沈む気配はないから、ただ朝早く出かけたみたいになったと言って笑った。謝ると、退屈していたから帰る口実ができて良かったとまた笑った。「ただいま」ドアを開くと、両親が駆け寄った。父親が腕を広げ、母親が厳しい顔で口
たる さん作 [480] -
RPG−4
「ごめんなさい、びっくりしちゃって」言葉にすれば軽いがこの衝撃は2度と忘れないんじゃないかと思う。それにしても。レイに起こされながら改めて辺りを見回した。まるでゲームの中みたいだ。勇者の格好した女の子に魔物。見たことのない大自然の風景。視線をレイにやると、見つめ合う形になった。「カナはどこから来たんだ?武器も何もないみたいだけど、よく今まで生きてたな」感心した口調だが物騒なことを言っている。「サ
たる さん作 [312] -
モモザト
「きずいてください。」その、猫だか犬だか熊だか‥どんな動物にも見えるような、どんな動物にも見えないような。「築いてください。」――その、世界のすべての生き物を足して、その数で割ったような、、その獣は、そのとき確かに、そう、言 っ た。
せんいろ さん作 [196] -
ソードメーカー12―?
今、ライスは叔父一家と言った。…という事は、やはり誰かが助けたのか。しかし…そうなると…―\rリグラは素早く考えをまとめあげようとしたが、ある違和感が頭をよぎり、首を傾げた。とにかく、会って話をせねば。まずは、それからじゃ!―\rリグラは椅子から立ち上がると、急いで宰相府から出て行った。応接室に通されたライルとセイル一家の五人は、リグラと向かいあう形で、椅子に腰掛けていた。「ようこそおいで下さい
いっと さん作 [451] -
時と空の唄2-5
情報屋リタから剣の在処を聞き、居酒屋で夕飯をとっていた時だった。「そういえば二人の生まれって何処なの?」シーラが聞いた。「オレは生まれた時からキジルだよ。情報屋だって元は外を知るためだったしな。」ラウフが先に何気無く答えた。「…さぁ、どこだろうな。」「ランス?」「わかんねぇんだ。ただ、遠い小さな村だった。ガキん時だからな。風車があって、夕日がキレーだったんだ。」フォークを玩びながらランスォールが
花神 ミライ さん作 [389] -
Dragon's eye [3-26]
暴風を身に纏い、顔面には奇妙な紋章が浮かんでいる。体からは、黒いオーラが漏れている。瞳は黒に近い紫色に輝いている。「…邪魔ヲスルナ!」男はサイスを睨み付けた。「……貴様…やはりヴィガ…ヴィガディ・ジャグラか…!」「…グランカ…久シイナ…」「サイスを放せ!」ライトは、ヴィガに近づいて行こうとするグランを止めようと足を掴んだが、振り払われた。「……『鍵』ハ全テ殺ス…!」「…おいおい…貴様も『鍵』だろ
ギルドギア さん作 [315] -
Dragon's eye [3-25]
「あの男の乗ってる竜の名前だよ」「もうちょっとカッコイい名前は無かったの?ありきたりじゃん」「そんなこと言われても……僕が名付けた訳じゃないし…」「作者のせいか…」「あっ!駄目だよそんなこと言っちゃ!リアリティ溢れちゃうから!」「あ…ごめん…」「あ〜!タバコが切れたぁ!」突然ロンドが叫んだ。その瞬間、グランの肘打ちが襲い、地面に倒れ込んだ。「「「知るか!」」」「煙が晴れてきたな…」グランが言うと
ギルドギア さん作 [326] -
Dragon's eye [3-24]
聞き覚えのある声。我に返ったレンは、頭上を見上げた。そこには、白竜乗る四人の影があった。「グラン!ロンド!変態!………?」「ライトだよ。宜しくね」「へっ…変態!?」「ていうかてめぇらさっさと降りろ!こいつは熱いの苦手なんだよ!」そう言いながら、右足で白竜の背を叩くグラン。「はいよ」グランを含め、四人は白竜の背から飛び降りた。グランが右手を挙げると、白竜は雪山へと飛んで行った。「僕が…変態…?」「
ギルドギア さん作 [297]