トップページ >> ファンタジーの一覧
ファンタジーの携帯小説に含まれる記事が7260件見つかりました。
-
Dragon's eye 外伝 戦友[終]
「…何も起こらんぞ」「まだ準備段階だ!」そういいながら、ロンドは帽子を取り、その裏からとても小さな箱を取り出した。そして、箱を開けると、中にはオパール色の一つの弾丸が入っていた。ロンドはそれを腰の右側に付いていた銃に入れ、白竜に刺さっているナイフへと構えた。「おい!グラン!…確か、飛竜は2000年ぐらいで生き返ったよな?」「…それがなんだ」「…白竜の時間[トキ]だけを進める!2000年ほどな!」
ギルドギア さん作 [215] -
Dragon's eye 外伝 戦友[6]
おいおい…この弾、鉄で出来てんだぜ?どんな握力してんだ……冗談じゃねえぞ!?心の中でそう思いながらも、口には出せない。「…この白竜どうすんだよ……ガイル様のだぞ?」グランは、ピクリとも動かない白竜を見つめながら、男に言った。「…マジ?」男は、弾丸の破片をいじるのをやめ、グランの顔を見た。「あぁ」「…どうしよう」「知らねぇよ」「…」「じゃ、報告書に書いておくぞ……ロンド・ハイニリアは、ライズ・イン
ギルドギア さん作 [209] -
Dragon's eye 外伝 戦友[5]
ドオォン白竜が墜落し、地面に激突した。飛行中に、何者かの攻撃を受けたのだ。当然、背中に乗っていたグランも一緒に墜落した。グランは直ぐに立ち上がり、辺りを見渡す。先程の攻撃の主が、まだ潜んでいると感じたからだ。しかし、地上を見渡しても見えるのは灼熱の砂漠と、同じく周りを見渡す白竜だけ。ヒュッグランは、後ろの方で空気の流れが変わったのを感じとり、振り向いた。その瞬間、グランの目の前で白竜が倒れ、地に
ギルドギア さん作 [204] -
Dragon's eye 外伝 戦友[4]
グランは、もう一つ、家を探していた。先ほどの男が話していた、ライトと言う名の人物だ。「…あった」グランがたどり着いた家。それは、ごく普通の家としか言いようのない家だった。チャイムもちゃんとボタン式だ。鈴などではない。ピンポーン「……グラン君だね?…事情はサイスから聞いてるよ」そう言いながらライトはドアを開けた。そのライトの服装は、白い長袖に灰色の長ズボン。そこに、なにやら青いアーマーが所々につい
ギルドギア さん作 [197] -
Dragon's eye 外伝 戦友[3]
「へ?頼み?」「あぁ」「君が僕に?」「そうだ」「…熱あるんじゃないの?」男は、グランと呼ばれる男の額を触った。「…ねぇよ」グランは、男の腕を払いのけた。「…雨でも降るんじゃないの?」「…殺すぞ?」「はいはいすいませんね……で、頼みってなにごわす?」「実は……レンについて少し手伝ってもらいたい」グランは、男に目を合わせながら言った。「…別にいいよ?僕暇だし」男は、グランの目を見ただけで言いたいこと
ギルドギア さん作 [205] -
Killing Night Freaks/Chap.1-3
開いていた生徒昇降口のドアを開け、校舎の中に踏み込んだ。月の明かりの届かない宵闇はのっぺりとしていて、息が詰まるような重圧を感じさせる。心を落ち着けようと深く吸い込んだ空気は外とは打って変わって冷たく、まるで異世界に踏み込んだような錯覚を覚えさせた。 異世界。良いじゃないか。それこそが僕の望むものだ。此処ではない何処か。平坦に平凡な日々が続く退屈な場所ではない、興奮と熱狂に満ちた場所。強く、望
夢の字 さん作 [409] -
Dragon's eye 外伝 戦友[2]
周りは巨大な壁に囲まれ、西の方角にある門には門番が二人ついている。この門を通らないと、街には入れないようだ。街は、住宅街が並び、商業が盛んだ。とても賑わっている。中央には、塔が立っている。かなり古びていて、立入は禁止されているようだ。「ここか…」男は、門番に一枚の紙を見せた。門番は何も言わず、中に入れてくれた。「さて……どこだ?」男は、街中を探索した。そして、一件の住宅を発見した。「…なんだ…こ
ギルドギア さん作 [220] -
Dragon's eye 外伝 戦友[1]
灼熱の砂漠の上空を、一人の男を乗せた白い飛竜が飛んでいた。白い体に、日光が当たり、輝いている。美しいそうとしか言いようがなかった。「よし…ここらで降ろせ」男が、手で合図をしながらそう言った。その瞬間、白竜は体を傾け、上空200mから男を落とした。落ちていく男に、パラシュートを広げる動作などは見られない。ただ地面に着くまで待っているだけだ。しかし、男は平然としている。男が地面に着いた瞬間、もの凄い
ギルドギア さん作 [249] -
ソードメーカー10―?
ベイスが破壊されたって事はもう知られてるだろうし…、父さん、冷静なようでいて熱くなったらとことん突っ走る性格だからなあ…早とちりしてなきゃいいけど…―\rロイは一つ小さくため息をついて、ベッドに腰を下ろした。隣では、ルイスがすやすやと心地よい寝息を立てて、眠っていた。来て下さい…ロイはその声を聞いた瞬間、全身に鳥肌を立てて、慌てて部屋を見渡した。誰だ!?―\r油断なく辺りを見回してみたものの、ル
いっと さん作 [478] -
ソードメーカー10―?
月明かりが寝静まったマジックパレスを覆い、窓ガラスを通して光の帯が部屋の中へと入っていった。「う…ん」その光を顔に浴びて、ロイは眉間にしわを寄せながら、薄目を開けた。「ふあ…」ロイは一つ小さく欠伸をすると、むっくりと起き上がって、月明かりを眩しそうに見つめた。喉、渇いたなあ…―\rぼんやりとした頭でそんな事を考えながら、ロイはベッドから降りて、窓の外を見た。月明かりは遠くにある森の上部に薄く光を
いっと さん作 [522]