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ファンタジーの携帯小説に含まれる記事が7260件見つかりました。
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ソードメーカー9―?
「っ!兄さん、それは駄目だ。息子さん達が例え許したとしても、後々になって良くない結果を招く恐れがある」セイルはそう言って、難しい顔をしながら、首を横に振った。「例えば、うちは娘二人だ。それぞれ嫁に行けば、僕とサリアの二人になってしまう。そうなったら、息子さん達とて、僕達がこの家にいる事を快く思わないだろう」「ふむ…」ライルは腕組みしながら、何事か考えていたが、一つ小さくため息をついて、「分かった
いっと さん作 [473] -
竜に捧げる鎮魂歌[2-8]
きょとん、としたフィディルにオーリュはまた口を開く。「だから、アンナの記憶を『変換』・・・だっけ?してくれて。」「あ・・・・あぁ、うん」ふいをつかれたような顔をしたフィディルを見て、オーリュは、ふっ、と笑った。「・・・・・何?」怪訝な顔をしたフィディルに、さらにオーリュの笑みが深まる。「・・・僕の顔に、何かついてる?」「・・・いゃ?・・・お前、作り笑いよりそっちの表情の方がいぃな、と思って。」「
かまきり さん作 [229] -
人形千喜と依代 第一章☆糸操家(つらあやけ)[1-7]
不意に、背後から不思議な声が聞こえた。 振り向こうにも、体が動かない…。 最後に見たのは、誰かの腕に背後から包み込まれる所だった。「……っは?っふ、ふ、ふぅ…」 依代は飛び起き、肩で浅く息をついた。 背が汗でびっしょりだ。「…なんだったんだ、今のは?」 嫌な夢だ。やけにリアルな夢だった。 今でも香の匂いがしているようで、依代は身震いをし、大きく息を吸った。 そういえば、桜の木の下には死体が埋ま
RIE さん作 [191] -
竜に捧げる鎮魂歌[2-7]
今気づいたが、背も歳も同じくらいだ。ということはあと4匹の竜は自分より年上なのだろうか?・・・まぁ長生きする竜の年齢なんて外見では分からないが・・・。オーリュはフィディルを振り返った。まだ部屋の外には出ていない。「・・・どこ行くんだ?」「学院。またあの女のひとに怒られるよ?」そう言って今度はフィディルが振り返ってにっこり笑った。「まぁ、・・・そうか」オーリュは頷いてから早足でフィディルより先に部
かまきり さん作 [217] -
Dragon's eye [3ー2]
蒼炎竜蒼い炎を操る飛竜。覚醒すると、炎の色は白にまで達する。生息地は主に砂漠。「よし!腹ごしらえも済んだし……火山に行くか!」「「「「おう!」」」」潔いレンの言葉に、残りの全員が返事をする。「…どうするガウ?やっぱ気球で行くルガ?ロンドのを使ってさ」「馬鹿!んなことしたら俺の大切な気球ちゃんが灰になるだろうが!」「……火山ってそんなに暑いのか?」よくよく考えると、レンは火山に行ったことがない。サ
ギルドギア さん作 [248] -
Dragon's eye [3ー1]
「……よく食べるでござるな…」運ばれてきた料理を全て平らげ、それでもまだ腹が空いているといった感じのレンを見て、呆れたような口調でサイスが言った。「……ござる!?」サイスの変な語尾に疑問を持ったシルが、声をあげた。「あぁ、こいつは分からん奴でな……よく変な語尾を付けやがる」やれやれとグランが答えた。もうこれが当たり前のようだ。「変とはなにルガ変とは!」「おっ!ルガは初めて聞いたぞ!」自分の語尾を
ギルドギア さん作 [257] -
ソードメーカー9―?
と、真剣な表情で、言った。「はい。それは分かっています。ロイの優しい性格は、昔と全然変わっていませんでしから」ミリスは大きく頷いて、微笑んだ。「ミリス、エミリア、ちょっと手伝いに来て」「あ、はい」「はーい」サリアの呼び出しに、ミリスとエミリアは立ち上がって、台所へと向かった。「…さて、セイル、お前達は今後どうするつもりだ?」ライルの質問に、セイルは難しい顔をした。「あの状況だと、もうベイスの家に
いっと さん作 [492] -
ザ レジェンド 一章--
「…リュラ」お婆さんに小さく呟いたリュラは、その騒ぎの絶えないストリートを後にした。その騒動はニュースや新聞にもなった。【正義の味方】などと過激な一面を飾っている。「ったく…」リュラは呆れながら乱暴に新聞を机においた。「騒ぎすぎだっつうの。なんで人っ子一人助けたくれぇで…」リュラは相当苛ついていた。この世界になぜ自分が生まれたんだ。クソッタレしかいないこの世界に、婆さん助けたぐらいで大騒ぎするこ
成瀬 友美 さん作 [208] -
ザ レジェンド 序章-リュラ-
この村で、彼の事を知らない人はいない。彼はやや長い銀髪の18歳で、非常にひねくれ者だけど優しい人なのだ。名前はリュラ。それが本名ではないが、みんなそう呼んでいるので、本人も自分のことをリュラと呼ぶ。実際の本名は、霧崎 啓丈(きりさき けいじょう)。だがそれはだれも知らない。そして彼は超がつくほどお金持ちだった。父母ともにIT会社の社長、副社長に勤め、この狭い世界では有名だった。もう一つだけ彼の特
成瀬 友美 さん作 [189] -
人形千喜と依代 第一章☆糸操家(つらあやけ)[1-6]
― ここはどこだろう。金やら銀やら、何やらきらきらしい裟の様なモノが、いくつも舞っている。 鼻に香の匂いがつく「…夢、だよな?」 辺りを見回して、依代はぽつりと呟いた。―…来い ふいに、声が聞こえた。よく注意して聞かないと聞き落としてしまいそうなほど微かな声だった。 辺りを見回すが、誰もいない。「だ、誰だ?」―…来い。我の元へ…―…我を解き放て…―…時の流れから…―…我を、解き放て…「だ、誰な
RIE さん作 [166]