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ファンタジーの携帯小説に含まれる記事が7260件見つかりました。
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悠久の抱擁 五
瑠璃が迷っていたのは、中学生の時にやっていたバレーボールを続けるかどうかである。というのも、思いもよらないクラブの顧問の先生に、やってみないかと誘われた。ずっと固辞していた瑠璃だったが、「見学するだけでもいいからいらっしゃい」と、半ば強引に引っ張って来られ、初めてそのスポーツを目の当たりに見る事になってしまった。そういうスポーツがある事は、何となく知ってはいたが、実際にどういうふうにするのかまで
馨子 さん作 [117] -
ソードメーカー8―?
「了解!」ロザラムの呼びかけに、騎士達は一斉に捜索の手を止めて、敬礼した。「あの…ここにある遺体はどうしましょうか?」一人の騎士がロザラムの側に来て、尋ねた。「…そうだな…、まだ捜索は終わっていないし、倒壊した家屋の軒数も分かっていない。このままにしておいた方がいいだろう」ロザラムはちらりと側にある遺体を見下ろしながら、答えた。少しアクシデントがあったが…ほぼ予定通り事は運んだ…―\rロザラムは
いっと さん作 [494] -
Dragon's eye [2ー3]
「…仲間がいるな」「…は?」ノール村に到着したレンとグランは、とりあえず食堂で作戦会議…のための食事をしていた。「だから、仲間がほしいと言っているんだ」レンは、食べながら答えを返す。「…うぉみぇめ、しょんなほとうぃっとるぶぁわうぃ……うげっ、詰まった…」レンは胸を叩きながら苦しそうに咳き込む。「どれ…」グランは、レンの背中を叩いてやろうと、立ち上がって、構えた。「…我慢…しろよ?」その時、初めて
ギルドギア さん作 [353] -
Dragon's eye [2ー2]
レンには、まだ状況がよく理解できなかった。「……奴らって…?」「詳しいことは俺にも分からない…」「…何言ってんだ……お前が師匠を…!」「言っとくが俺はお前の師匠とやらに手を出してはいない」グランがレンの言葉を遮った。「何…だと…?」「お前の師匠…シズナを襲ったのはな、俺ではない」「じゃあ一体誰が…!」「…奴らだ……」「…………」「…………」「なぁ…」「…何だ…」「せめて…そいつら…奴らの居場所ぐ
ギルドギア さん作 [313] -
黒い蝶〜?〜
ティルは式場から離れて行った。ゆっくり歩いて。そんな、ティルに近づく一匹の蝶がいた。真っ黒な蝶だ。ただ、左の羽に鳥のような模様があった。その蝶はティルの周りをクルクルと回った。「おまえ、なぐさめてくれるのか?」その蝶はふわりとティルのブロンドの髪に止まった。「そうか。おまえ、変わってるな。」ティルはそう言うと、指にその蝶を止まらせた。「おまえ、羽に鳥が飛んでいるね。そうだ。おまえ、バーディーだ。
PN,KONAYUKI☆YURI さん作 [358] -
Mの風
「…マリアを呼んでくれ…」ベッドに横たわる老人が、微かに唇を動かした。傍らに座っている老女が一瞬だけ複雑な表情を浮かべたが、すぐに笑顔を作り、ツイと扉の方向へ視線を投げた。その合図で、キングサイズのベッドの傍らに控えたスーツの男が、ス…と部屋を出た。「少し待ってて。今、呼んでくるわ…」広い部屋に夕日が差し込む。老人は少し目を開けて、老女の手を握り、そっと呟いた。「苦労かけたな…」老女の目がじんわ
チバ さん作 [139] -
Dragon's eye [2ー1]
昨日の騒ぎが嘘だったかのように清々しい朝。目覚めたレンは、再び下山を始めた。レンの目に迷いはなかった。下山を続け、ようやくノール村が見えてきた、その時だった。目の前に見覚えのある影が現れた。「………グラン…!」一度会っただけだが、レンの脳にはしっかりとグランの姿のが刻まれていた。「………貴様か…」レンは真っ直ぐにグランに向かって行った。「何だ、やけに攻撃的だな」「師匠を…師匠を殺したな!」レンの
ギルドギア さん作 [297] -
不幸なやさしい話
さて、とくになんてことない簡単なモノなんだけど。例えば、ここに不幸な少年がいたとしようじゃないか。実際にはそんなもんはいなくて、みんなぬくぬくでそこそこだ。彼は生まれた瞬間から不幸だったのかな?君はどう答える?答えられるかな?君は、そんなことはないよ、頑張ればどうとでもなる!とでも言うかな。まぁ、言うだろうね。けどね、おかしいんだ。いや、君の言い分じゃあない。君の言うことはおかしくて当たり前なん
伽藍 さん作 [379] -
ノイズ‐NOISE‐第二章?
「あの事件で多くの人間が死んだよ。原因はわからずじまいだが・・・俺は犯人がいると踏んでるんだ。だけど、アンタがやってることは・・・・!!!」わからないのか!?とウィルは言いたげだった。人殺しは皆同じだと、伝えたかった。ウィルは続ける。「俺はアンタを八つ当たり野郎と思っていたが・・・ノイザーだって知って、どうすればいいのかわからないんだ。俺達はあの事件の同じ被害者だ。同じ・・・仲間だ・・・!なのに
紀夜 さん作 [465] -
ノイズ‐NOISE‐第二章?
「ノイザ―でなきゃ、あの雑音は聞こえない。」ウィルはそう言うと鼻で笑った。 ―ノイザー・・・・・ウィルが救ったある少女もそう呼ばれていた。目の前の怪物・・・いや、あの男もまた、ノイザーと呼ばれ、そしてウィルまでもが・・・・。「なぜだ。なぜノイザーが警察なんだ?!」男はパニックを起こしている。「バーカ。俺がノイザーだってこと、周りが知ってるわけないだろ。教えてたら警察になれんどころか、殺されるか
紀夜 さん作 [453]